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自費2億円でパイレーツ筒香選手が球場建設。野球少年・少女に夢の施設。地元の和歌山に

パイレーツの筒香嘉智選手(30)の野球への思いが伝わる。自費2億円をかけて、野球少年・少女が取り組める野球施設を作るというのだ。子どもたちの野球環境について多くの提言をしてきたが、行動によって体現しようとする姿勢が素晴らしい。

地元の和歌山県橋本市に、内外野が天然芝の球場、内野サイズのサブグラウンド、室内練習場を備えた施設「筒香スポーツアカデミー」を作るのだ。

3万平方メートルある敷地に、室内練習場はすでに完成。両翼100メートルの球場なども今年中に完成の予定だ。

北海道旭川市のスタルヒン球場、熊本県人吉市の川上哲治球場など名選手を記念した球場は数多くある。しかし筒香選手の場合、野球の発展のために自ら資金を出すのが異例だ。

野球人口の減少を危惧し、「楽しい野球」の実現を提言してきた筒香選手。大声で叱る指導者、ピッチャーの酷使といった課題のほか、飛びすぎる金属バットなどにも発言を重ねてきた。

「ここから大勢の子どもたちが野球の楽しみを知り、生涯を通じて野球を楽しめるスタートになるような場所にしたいと思っています」と、今回の目的について語っている。

2015年オフにウィンターリーグに参加し、大きな刺激を受けたドミニカ共和国の球場をイメージしたそうだ。

豪華なスタンドや電光掲示板はない。それよりも子どもたちが思い切り走り回れる天然芝、存分にバットを振れる野球ゲージにこだわったそうだ。

筒香選手は昨季、レイズ、ドジャースで戦力外となったものの、8月にパイレーツに移籍。ここで4番を任されるなど大活躍して、今季の再契約を勝ち取った。

今季3年目を迎えるが、自分のことだけでなく、未来の野球少年・少女のために、夢のスタジアムを作る。プロ選手が、このような取り組みをするのは、素晴らしいと思う。

将来的には、この施設を練習拠点とする少年野球チームの創設も考えているそうだ。第2、第3の筒香選手が、ここから羽ばたいてほしいと思う。

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