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同業他社への「転職」。改めましての思いを込めた一発。ドジャース移籍の大谷選手。オープン戦で名刺代わりのあいさつ。パワーヒッターらしく高々と放った

一般的には同業他社への転職になる。今季からドジャースでプレーする大谷翔平選手(29)のことだ。「改めまして、大谷です」とあいさつ代わりの一発をオープン戦で放った。彼独特の名刺を野球ファンに届けた形だ。転職では最初が肝心。大谷選手は所属先がエンゼルスから変わっても、これまで通りの期待に応えてくれそうだ。

27日(日本時間28日)にアリゾナ州グレンデールで行われたオープン戦。大谷選手は2番指名打者で先発出場した。

初回の第1打席。大谷選手が打席に向かうと、スタンドからは大歓声が上がった。エンゼルスからFA移籍でドジャースへ。10年総額7億ドルというビッグマネーの契約金。日本円にして約1000億円とめまいがしそうだ。ファンが期待を込めるのも当然だろう。

2打席目までは空振り三振、セカンドゴロ併殺打と良いところがなかった。しかし3打席目で大谷選手が本領を発揮した。

五回2死二塁。大谷選手は昨季エンゼルスで同僚だったレオーネ投手と対峙した。フルカウントまで粘っての6球目。相手右腕の153キロ直球を大谷選手のバットが一閃した。

打球はレフト方向へ高々と上がっていった。詰まったようにも見えたが、ぐんぐん伸びていく。そしてレフトの芝生席へ落ちた。パワーヒッターらしい力でもっていった一撃だった。

スタンドのファンはスタンディングオベーションで、大谷選手のホームランに賛辞を送った。

オープン戦初戦での一発は、メジャー7年目にして初めて。今季からドジャースでプレーする大谷選手にとっては、名刺代わりの一発。「転職」後は最初が肝心だが、最高の形でのあいさつとなった。

打者としては177日ぶりの実戦。本塁打は昨年8月以来188日ぶりだった。バッター大谷選手に期待されるのは、やはりホームラン。この日は当初から3打席までの出場となっていた。最後の場面で、大谷選手がきっちり結果を残してくれた。

仕事を終えた大谷選手は「まだ1試合目なのでこれからかなと思いますけど、しっかりとチームに貢献して早く認めてもらえるように頑張りたい」と意欲を口にした。

同業他社への転職。学校を卒業後の初々しいルーキーとは違う。いきなり結果が求められる。その中で、期待に沿って「一発回答」を披露してくれた。

ドジャーブルーのユニホームに変わっても、大谷選手は活躍し続けてくれるだろう。大谷選手のバットには夢と希望がぎっしり詰まっている。大谷選手が魅了してくれる日々が、今年も続くはずだ。

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