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メジャーリーグの新ルール、「ルーキー」吉田選手に洗礼。試合時間短縮の意図がくっきり。日本も導入すべき?

海の向こう、米国のメジャーリーグ。新ルールが波紋を呼んでいる。「ピッチクロック」という時間制限を伴うものだ。これによって、オープン戦デビューのレッドソックス吉田正尚選手(29)が2球で三振を喫する珍場面もあった。試合時間の短縮をめざす意図がはっきりしているが、賛否両論あるようだ。この新ルール、日本でも導入すべき?

今季から導入される「ピッチクロック」というルール。投手がボールを受け取ってから走者なしで15秒、走者ありで20秒以内に投じなくてはいけない時間制限だ。打者も残り8秒までに打席で構えていないといけない。

この時間をオーバーした場合、投手の場合はワンボール、打者の場合にはワンストライクが取られることになったのだ。

メジャールーキーの吉田選手がいきなり、この洗礼を浴びた。26日(日本時間27日)に行われたオープン戦。吉田選手にとってデビューとなる一戦だった。

四回1死走者なしの第2打席。吉田選手は、スイングをしながらゆっくり打席に入ったところ、ピッチクロックが8秒を切る前に構えに入っていないと見なされて、ワンストライクを取られたのだ。

その後、空振り、見逃しのストライクを取られて、実質2球で「三振」を奪われたのだ。吉田選手は「日本のルーティンで入ると、少し遅れる可能性が高い」と振り返った。

吉田選手に限らず、バッターは自分なりのルーティンを行って、バッティングに集中する。これを時間制限によって封じられるのだから、新ルールは各打者に手ごわい存在となりそうだ。

このルールを導入する意図は明確だ。試合時間を短縮することにある。日米問わず、プロ野球の試合は3時間前後かかる。例えば、サッカーはハーフプタイムを含めても2時間以内で終わる。「野球は試合が長い」と思われるのは当然だろう。

少ない時間で多くのことをしたい。「タイムパフォーマンス」が浸透している現代において、1試合3時間は確かに長く思われるのだろう。若者を中心に、映画やドラマを倍速視聴する人が増えていることを思えば、メジャーリーグの運営側が時間短縮のために、何か改革をする気持ちは理解できる。

これについては賛否が分かれている。2013年にレッドソックスでクローザーとして世界一に導いた上原浩治さんは「野球そのものの面白みがなくなりそうな気がします」と否定的だ。

一方で現役最高右腕の呼び声高いメッツのマックス・シャーザー投手は「僕にとっては最高」と歓迎ムードだ。

賛否両論ある新ルール。日本では導入されていないが、次回のワールド・ベースボール・クラシックで導入される可能性もある。そうなると日本球界の打者も否応なしに対応せざるを得なくなる。

日本のプロ野球でも導入すべきなのだろうか。あなたは、どう思いますか?

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