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「奪三振の万華鏡」大谷投手がメジャー自己最多の13K。レジェンドたちの前で、新たな伝説を披露

エンゼルスの大谷翔平投手が、またもドデカイことをやってくれた。ロイヤルズ相手に、メジャーで自己最多となる13奪三振の離れ業。今季6勝目(4敗)を挙げた。20年前に「世界一」となったレジェンドたちを前に、新たな伝説を披露したのだ。

22日(日本時間23日)に本拠アナハイムで行われた試合。プレイボール前には、エンゼルスの世界一20周年を記念したセレモニーが行われた。始球式には、当時のクローザーで通算358セーブを挙げた「レジェンド」パーシバルさんがマウンドに上がった。当時を彷彿とさせる左足を高く上げてのフォームで、記念の一球を投げた。

そのレジェンドたちを前に、大谷投手の「奪三振ショー」が幕を開けた。初回に先頭打者から2者連続でヒットを許したが、そこからが真骨頂。156キロ直球で空振り三振を奪うと、2死後にもスライダーで見逃し三振に斬って、ピンチを脱した。

課題の立ち上がりを無失点でしのいだ大谷投手。そこからは奪三振の勢いが加速する。二回には、3者連続三振。カットボール、スプリット、スプリットで、3選手のバットを空転させた。

四回にも3者連増奪三振。2人目にはドロンと落ちるカーブで見逃し三振に。この三振で、大谷選手は、直球、スライダー、カットボール、スプリット、カーブと5つの球種で三振を奪ったのだ。

まさに「奪三振の万華鏡」。大谷投手が腕を振れば、放たれたボールは時に鋭く、時に緩やかに、様々な軌道を描いていく。それは万華鏡に映し出される華麗な世界のようだ。そして相手打者にとっては、幻惑されてチンプンカンプン。対応できずに、ベンチに引き下がるしかない。

大谷投手は8回無失点。許した出塁は初回の2安打と、六回の四球一つだけ。圧巻の「奪三振ショー」となったのだ。

試合後のインタビューでは、セレモニーのことを聞かれると、「(勝利という)いい形で花を添えることができて良かった」と振り返った。

前日に打者として8打点を挙げれば、この日は投げて13奪三振。大谷投手は新時代の「レジェンド」となりつつある。

打っても投げても、人々を魅了する大谷選手。しかも、試合ごとにレベルが上がっていく。大谷選手の成績について。うかつに予想することは禁物だ。そんな予想をはるかに上回って、突き進んでいくのだから。

レジェンドは、桁違いのものを見せてくれる。それだからこそ、伝説として、語り継がれるのだ。

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