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4勝することの難しさ。MLBナリーグVへ、ブレーブスが王手。昨年の苦い記憶を払拭できるか

メジャーリーグのリーグ優勝決定戦を見ながら、4勝することの難しさを思う。ナリーグの優勝決定シリーズは、ブレーブスが3勝目を挙げてリーグVへ王手をかけた。あと一つ勝てば、ワールドシリーズ出場権を手にできる。しかし、事はそう簡単ではない。昨年の苦い記憶がブレーブスにはあるからだ。

今月20日(日本時間21日)に行われた優勝決定シリーズ第4戦で、ブレーブスは9-2でドジャースに大勝した。これで3勝目を挙げて、1999年以来のリーグ優勝まで、あと一歩に迫った。

ブレーブスは初戦と第2戦で連勝したが、第3戦はドジャースに5-6で競り負けた。第4戦を勝ったことは大きいのだが、昨年の「二の舞」とならないか、アトランタのファンは不安を抱えているのではないか。

昨年のリーグ優勝決定戦も、ブレーブスはドジャースとの対戦だった。第4戦に勝って、王手をかけたが、そこからドジャースに3連敗を喫して、夢のリーグ優勝は幻となった。

第4戦までを振り返ると、今年と昨年の勝敗がまったく同じなのだ。ブレーブスは昨年も第1、2、4戦を勝っていた。今年も土俵際まで追い詰めているが、ここから3連敗を食らう不安がないわけではない。

3勝していても、流れが変われば、一気にもっていかれる可能性はある。有名なのは2004年のアリーグ優勝決定シリーズだ。

松井秀喜さんが当時所属していたヤンキースは、レッドソックス相手に3連勝していた。前年のリーグ優勝決定シリーズも同一カードで、ヤンキースが最終戦をサヨナラ勝ちして、ワールドシリーズへ駒を進めた。

それだけに、ヤンキースが今年も勝つだろうと思われた。しかし、3連敗していたレッドソックスが、第4戦で延長12回にサヨナラ勝ちを収めると、そこから一気に4連勝。奇跡的なリーグ優勝に輝いた。

だから、ブレーブスが王手をかけていても、まだ安心してはいられない。思わぬプレーがきっかけで流れは変わるだろうから。

ブレーブスが最後にワールドシリーズに出場したのは1999年。マダックス、グラビン、スモルツの「先発3本柱」が光り輝いていた時代だ。ちなみに3人とも野球殿堂入りしている。

ブレーブスは「1990年代最高のチーム」と言われていた。あの時の輝きを、いま再び取り戻せるだろうか。

今年のブレーブスは、ドジャースにリベンジなるのだろうか。それとも昨年と同じ軌跡を歩むことになるのだろうか。第5戦は21日(日本時間22日)、ロサンゼルスで行われる。

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