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負けない姿勢が力強さを生む。9連勝中のロッテ。敗色濃厚から執念の同点打。サヨナラ負けのピンチを好守で切り抜けドローに

負けない姿勢が強さを生む。連勝を続けるロッテがセパ交流戦に入っても好調だ。勝利を重ねて9連勝中。敗色濃厚の九回に執念の一打で同点に追いつく。延長戦に入っても、サヨナラ負けのピンチを好守で切り抜け、ドローに持ち込んだ。勝てなくても負けない。それが強さにつながっている。ロッテの野球は味わいを増している。

29日に東京の神宮球場で行われたヤクルト戦。セリーグ最下位のヤクルトに初回、いきなり失点を喫した。

四回にロッテは無死二、三塁のチャンスから佐藤都志也選手がファーストゴロを打ち、その間に1点を返す。さらに安田尚憲選手がセンターへ勝ち越しのタイムリー。逆転に成功した。

ただ五回裏にタイムリーヒットを許すなどして、再び勝ち越された。追う展開が続くロッテ。前日までの連勝が9で止まるのか。

九回表にロッテが執念の一打で同点に追いついた。先頭の安田選手がライトフライに倒れてワンアウト。この試合で同点打を放った安田選手が出塁できなかった。続くのは下位の8番打者。打順から考えると敗色濃厚だ。

8番バッターの小川龍成選手はショートへ叩きつける打球で内野安打をもぎ取った。さらに9番打者の愛斗選手はライトへヒット。敗色濃厚から一気に一、三塁のチャンスだ。

ここで代打にポランコ選手が送られた。1ストライクからの2球目。ストレートをライト前へ弾き返した。負けない。執念の一打で追いついた。

九回で決着がつかず延長戦に。両者ともに得点圏に走者を進めながら、あと一本が出ない。十二回表にロッテは無得点に終わり、この日の勝利はなくなった。

十二回裏の守備。ロッテは簡単にツーアウトを奪った後に、ヤクルトの8番打者の中村悠平選手に二塁打を打たれるなど2死一、三塁の大ピンチを迎えた。ここで打順が先頭に帰り、西川遥輝選手が左打席に。カウント1-1からの3球目。直球を弾き返す。

三塁方向へ鋭いライナー。三遊間を抜けサヨナラ劇かと思われたが、途中出場のサード中村奨吾選手が横っ飛びでつかんでスリーアウト。ロッテはサヨナラ負けのピンチを、プロ10年目、32歳の好守で切り抜けた。お互いの執念がぶつかり合ってのドローゲームとなった。

敗色濃厚のピンチを脱したロッテ。連勝を9に伸ばしていたから強いと思うのは一面的だ。負けそうな時にしっかり引き分けに持ち込めるのが、強さの証しだろう。

負けない野球とは、きょうのゲームをすることだろう。ロッテはパリーグ3位につけている。強いチームは苦境にいても負けない。

負けない姿勢が強さを生む。苦境にいても決してくじけない。その思いを抱き続けることが重要だと、ロッテの野球は教えてくれる。

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