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もがいていても王者は意地を見せなくては。昨季の日本一の阪神がソフトバンクに2連敗。日本シリーズの再戦も十分にありえる。チームの命運は25歳右腕に託された

王者たるもの、もがいていても意地を見せなくてはいけない。昨季日本一に輝いた阪神がセパ交流戦で絶不調だ。パリーグ首位のソフトバンクには2連敗中。日本一連覇を狙う阪神には、日本シリーズで再戦する可能性もある。苦手意識は作りたくない。カード最終戦は25歳右腕に託された。勝って、王者の意地を見せたいところだ。

福岡で15日に行われた交流戦。阪神はパリーグトップを独走するソフトバンクと対戦した。

阪神は初回にいきなり3ランを浴びるなど、ビハインドの展開に。五回にもホークスの笹川吉康選手にプロ初ホームランを許すなど計3失点。6点を追う展開となった。

直後の六回に、阪神は1死二、三塁から前川右京選手の一塁ゴロの間に1点を返す。八回には糸原健斗選手がセンターへタイムリーヒットを放って1点を追加した。しかし、反撃もここまで。阪神は前日に続き、ソフトバンクに敗れた。

阪神は交流戦で絶不調。16試合を戦い5勝11敗。12球団でワースト2位の成績だ。昨季の日本一、そして今季もセリーグの首位争いに加わっているとは思えないほどの苦しい戦いぶり。この日の敗戦でセリーグ2位から一気に4位に落ちてしまった。

昨年の大河ドラマ「どうする家康」ではないが、「どうする阪神」と問いかけたくなってしまう。

天下を取る徳川家康のドラマは、幾度もピンチを切り抜けてきた。日本一連覇を狙う阪神にとっても、ここが正念場となっている。この危機を乗り越えられるか。

阪神にとって、ソフトバンク3連戦で「3タテ」を食らうのは絶対に避けたい。この秋に行われる日本シリーズに勝ち進めば、ソフトバンクと対戦する可能性は十分に高い。

交流戦で3連敗を喫してしまえば、ソフトバンクへの苦手意識が芽生えてしまう。頂上決戦で、昨季王者の貫禄を見せるどころか、相手に萎縮した姿をさらしてしまうことになる。

だからこそ、交流戦で何としても一つ取り返して意地を見せたいところだ。16日の3連戦最後の試合は、阪神の先発は才木浩人投手だ。

今季の交流戦で2日のロッテ戦、9日の西武戦に先発マウンドに上がり、いずれも勝利投手になっている。2試合計17イニング無失点を継続中だ。ソフトバンク戦にも好投すれば、「ミスター交流戦」の称号を与えられるかもしれない。

才木投手は今シーズン7勝、防御率1.19、奪三振62。セリーグで勝利数はトップタイ、防御率、奪三振は2位と絶好調だ。

阪神の命運は、プロ8年目の25歳右腕に託された。チームに勢いを再び呼び込むため、才木投手の好投はマスト案件だ。阪神が王者の意地を見せられるか注目だ。

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