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「宴のあと」のプロ野球開幕。WBCに投手4人送り出したオリックス。開幕カードで西武に勝ち越し。4日からソフトバンク3連戦

3大会ぶりのワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で悲願の王座奪還を果たした日本。「宴のあと」となるプロ野球が開幕し、26年ぶりに日本一に輝いたオリックスが好調だ。投手4人を侍ジャパンに送り込んだが、アウェーでの西武3連戦を2勝1敗ときっちり勝ち越した。エースの山本由伸投手の出番はなかったが、王者の強さを思わせた。

オリックスは投手4人が代表入りし、WBCでの疲労から厳しい開幕を想像した。しかし、揺るぎないところにチームの底力を感じさせる。

先発陣の山本投手、宮城大弥投手は開幕ローテーションに入らなかった。それでも西武との3連戦で先発投手がしっかりゲームを作ったのが印象的だった。

3月31日に行われたオープニングゲーム。高卒3年目の山下投手が栄えある開幕の先発マウンドに上がった。なんと1軍初登板での大役。球団では阪急以来の1954年以来69年ぶりだった。

どんなに経験を積んでいてもプレッシャーのかかるのが開幕の先発投手だろう。しかし山下投手は5回3分の1を投げて1失点と好投した。チームは1点を追う九回に追いつき、延長十回に勝ち越して、開幕戦をものにした。

この試合には侍ジャパン入りした宇田川優希投手が6回途中からマウンドに。3分の2回を投げ無失点でピンチを救った。

翌日の第2戦は左腕・山﨑福也投手が先発。味方打線の大量援護に守られて、4回2失点と試合を作った。チームは9-2と大勝し開幕2連勝。

第3戦は山岡泰輔投手が先発。5回3分の2を投げて1失点。チームは3連勝とならなかったものの、先発投手陣は3戦とも結果を残した。

第2戦、第3戦では、侍ジャパンに緊急招集された山﨑颯一郎投手が登板し、計2回を無失点に抑えた。WBCのマウンドに立てなかった悔しさを、開幕カードで晴らした形だ。

4日からは首位ソフトバンクとの3連戦だ。初戦の先発は左腕田嶋大樹投手がマウンドに上がる。相手のソフトバンクは昨季リーグ優勝を逃し大型補強を行った。WBCで日本の2番打者として活躍した近藤健介選手が加わり、打線はさらに厚みを増している。強力打線を相手に、田嶋投手がどんなピッチングを見せるか。

山本投手、宮城投手と侍ジャパンの先発投手がマウンドに立たなかったオリックス。それでもしっかり結果を残している。王者の貫禄といえるだろう。

昨季76勝65敗2分けと同じ成績だったオリックスとソフトバンク。この3連戦では、どんな結果になるのか。オリックスの先発投手の出来にも注目だ。

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