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納棺師のお志事

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納棺師である私がお志事で学んだこと、体験したこと。
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#就活について語りたい

中学生を納棺して思う、現在の世の中で起きる憤慨

中学生を納棺して思う、現在の世の中で起きる憤慨

納棺師のお志事で初めて中学生の男の子を納棺しました。

電車への飛び込みでした。
顔は所々傷があり、身体も手首が千切れていたり
首が折れたり、胸には打ちつけられた痕が残っていました。

※気分悪くなった方ごめんなさい。

顔にはあどけなさが残っていて
終始見てても起きてきそうな感じだった。

発見時の故人様を遺族は父親しか見なかったらしい。
母親は錯乱状態にあるらしく、顔すら見れないじゃないかと。

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最期の旅立ちのお手伝い

最期の旅立ちのお手伝い

私のお志事は納棺師。

ちなみに仕事と言う字はあまり好きではない。

人に仕える仕事

会社に仕え、上司に仕え、お客様に仕えるだけの状態だから。

だからあえて志事と言いたい。

信念や志を持って行う仕事

自分のためではなく人のためになる状態だから。

きっと納棺師になる前までは
私は仕事をしてきたんだと思う。
でも自分が本当にやりたいことを見つけた時
私は志事として向き合うことにした。

納棺

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「おくりびと」が再びヒットした理由

「おくりびと」が再びヒットした理由

2008年公開で米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」が中国で大ヒットしているらしい!

私も納棺師という職業を知ったのもこの映画。
そして遺族の人にも「あの映画に出てきた職業ですよね」と言われることが何度もある。

納棺師は日本独特の職業。
海外にも納棺師に似たような、遺体の表立った傷や死んだ時に起きた変化などを綺麗に補正し、なるべく生前の姿に近づける処理をするエンバーミングをする

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