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自分のミッション・ステートメントを基準に生きる(7つの習慣)

こんにちは、Seijiです。

今回の記事は「7つの習慣」シリーズ第6回です。

(前回の記事はこちら

前回の記事で第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」の内容を共有しましたが、今回はその続きです。

準備はいいですか。

では、始めていきましょう。

前回のおさらい

前回の記事では、あなたの葬式で大切な人(妻、友人、同僚など)が弔辞を述べるときあなたは彼らにどのように自分のことを述べてほしいかを考えてもらいました。


そうすることで、あなたの心の奥底にある価値観に触れることができるからです。


自分の葬式をイメージしてみて「僕のこういう部分を思い出してほしい」「僕はこういう人間だったと述べてほしい」といったさまざまな想いが出てきたと思います。


それはあなた自身の成功の定義です。


また、すべてのものは二度つくられるというお話もしました。


まず頭の中で創造され(第一の創造”知的創造”)、次にかたちあるものとして創造される(第二の創造”物的創造”)。


第1の習慣を実践して主体的になったあなたは第一の創造である知的創造を自分で行い、自分で自分の人生の脚本をかけるようになります。


そうでない反応的な人たちは、この知的創造を他の誰かに任せてしまっているので、自分の人生のコントロールを失っています。


(主体的な人と反応的な人の違いについてはこちら


彼らは他人の書いた脚本を生きているんです。


主体的である人々はこの第一の創造をするために第1の習慣「終わりを思い描くことから始める」を実践します。


そして、この習慣を身につけるために効果的なのが「どのような人間になりたいのか(人格)、何をしたいのか(貢献、功績)、そしてそれらの土台となる価値観と原則」を綴った「個人のミッション・ステートメント」でしたね。


これが前回の記事で共有した大まかな内容です。


脳全体を使う

私たちの脳は、左半球と右半球でそれぞれに専門の機能を持っているとされています。


基本的に、左脳は論理や言語の領域を専門にしていて、右脳は直感的、創造的な領域に強い。


左脳は言葉を扱い、右脳は映像を扱う。


左脳は個々の部分や特定の事柄を見て、右脳は全体や部分の関係を見る。


左脳は分析、つまり物事を分解する役割を果たし、右脳は統合、つまりばらばらの部分を組み合わせる役割を果たす。


左脳は順を追って思考し、右脳は総括的に思考する。


左脳は時間の制限を受け、右脳は時間を超越する。


私たちの脳はまだまだ謎が多いですが、すでにこれだけの右脳と左脳の機能の違いが明らかになっています。


僕たち人間だけが持っている4つの能力を覚えていますか?


自覚、想像、良心、意志です。


この中でも想像と良心は、主に右脳の働きのもので、右脳の機能を活用する方法を知っていれば、第一の創造のレベルが格段に上がります。


しかし、僕たちは左脳優位の時代に生きています。


言葉、数値、論理が幅を利かせ、人間の想像力、直感力、感性、芸術性は二の次にされがちです。


だから多くの人は、右脳の力をうまく活用することが難しくなります。


右脳の能力をうまく使えば、時間やその時どきの状況を超え、何をしたいのか、どうありたいのかという、自分が望む人生の全体像を鮮明に思い描けるようになります。


イメージ化と自己宣誓書

さて前回の記事で、僕は自分の憲法であり、人生におけるあらゆる物事を測る基準にもなるミッション・ステートメントを書き上げました。


でもこれは書き上げれば終わりというわけではありません。


むしろ書いてからが大事です。


人生に対する自分のビジョンと価値観を常に目の前に掲げ、それにふさわしい生活を送る努力を続けなければいけません。


この、ミッション・ステートメントを日々の生活で実践するうえで、右脳の力がとても助けになります。


この右脳を力をうまく活用するための方法が「イメージ化と自己宣誓書」です。


自己宣誓書

まず、自分の日々の生活で大切な価値観に沿って行動できるように、右脳の想像力を使って「自己宣誓書」を書きます。


良い自己宣誓書は以下の5つの条件を満たしています。

1. 個人的な内容である
2. ポジティブな姿勢が表現されている
3. 現在形で書かれている
4. 視覚的である
5. 感情が入っている

イメージしやすいように例をあげてみます。


たとえば、ある父親の自身の基本的な価値観として「心から深く愛している父親であり、愛情深い父親である」とミッション・ステートメントに書いていたとしましょう。


でも彼は、日々の生活では、子どもたちに対し過剰な反応をしてしまう態度を克服できずにいます。


もし彼が自己宣誓書を書くとしたらこんな感じになります。

「子どもたちが良くない振る舞いをしたとき、私は(個人的)、知恵と愛情、毅然とした態度、そして自制心を持って(ポジティブな姿勢)対応する(現在形)ことに、深い満足感(感情)を覚える」


僕のミッション・ステートメントからも例をあげてみます。

決意したことは何があっても継続する忍耐力を身につける。

自分で継続をすると決めたことを怠けて(疲れて)サボってしまいそうなとき、僕は(個人的)、辛くキツいことがあっても突き進む勇気と忍耐力、強い意志を発揮して(ポジティブな姿勢)コツコツと積み重ねる(現在形)ことに、大きな達成感(感情)を感じる。

自分と相手(パートナー)との考え方の違いについての理解に徹する。

ストレスで自分の殻に閉じこもり冷たい態度をとってしまいそうなとき、僕は(個人的)、愛情と誠実な態度で(ポジティブな姿勢)パートナーと接する(現在形)ことに深い喜び(感情)を得る。

(何度も言いますが、いま彼女すらいません笑)

信用しようと決めた人のことは、何があっても信じる。

強い信頼関係にある人に対して、疑いの目を持ってしまいそうなとき、僕は(個人的)、穏やかな気持ちと毅然とした態度で(ポジティブな姿勢)相手のことを信じて疑わない(現在形)ことに、深い満足感を覚える。


こんな感じでしょうか。


ぜひ参考にしてください。


イメージ化

次に書き上げた自己宣誓書を頭の中でイメージします。


さっきの父親の例を続けると、このイメージ化の段階で彼は毎日数分間、身体と心を完全にリラックスさせ、子どもたちが良くない振る舞いをするような状況を思い描きます。


自分が座っている椅子の座り心地、足元の床の材質、着ているセーターの肌触りまで、できるだけ豊かにイメージします。


子どもたちの服装や表情も思い浮かべます。


細かい部分までありありと想像するほど、傍観者ではなく、実際に体験しているかのような効果が生まれます。


さらに、いつもの自分だったら短期を起こしてカッとなるような場面も思い描きます。


でも、頭の中の想像の世界では、彼はいつもの反応はしません。


自己宣誓した通りに、愛情と力と自制心を持って、その状況に対処しています。


このようにして彼は、自分の価値観とミッション・ステートメントに従ってプログラムや脚本を書くことができます。


毎日このイメージ化を続けたら、日を追うごとに行動が行動は変わっていきます。


他の誰かが書いた脚本を生きてきた日々から、自分自身が選んだ価値体系を基にして、自分で書いた脚本通りに生きることができるようになるんです。


ここで覚えておいてほしいのが、イメージの中身がとても大切であるということです。


間違ったことをイメージいたら、間違ったままの結果になります。


たとえば、緊迫している場面で緊張している自分も頭の中でイメージをすると、実際の試合でも緊張してしまいます。


一番プレッシャーがかかる局面でリラックスをしている自分をイメージするのが大事なのです。


イメージの力をなめてはいけません。


世界のトップアスリート、そしてスポーツ以外の分野のトップパフォーマーのほとんどが、イメージトレーニングをしているんですよ。


彼らには「終わりを思い描くことから始める」習慣があるんです。


この方法は人生のあらゆる場面で役に立ちます。


舞台に立つ前、プレゼンテーションの前、難しい交渉をする前、日常生活で何か目標を立てて実行に移す前に、その場面を思い描くんです。


何度もなんども。


しつこいくらいに何度もです。


緊張せずに落ち着いていられる「安心領域」を想像の世界の中で広げておく。


そうすれば、実際にその場面になった時に、平常心でいられます。


役割と目標を特定する

ここまで右脳をうまく使うことについて触れてきましたが、もちろん、論理と言語をつかさどる左脳も大事です。


右脳でとらえたイメージや感情、映像を言葉にしてミッション・ステートメントにするのは左脳の仕事。


書くことによって、自分の考えの無駄な部分が削ぎ落とされ、明確になります。


全体を部分に分けて考えることもできます。


私たちは誰でも、人生でさまざまな役割を持っています。


いろいろな分野や立場で責任を担っています。


たとえば著者のコヴィー博士は、自分自身の個人としての役割の他に、夫、父親、教師、教会のメンバー、ビジネスパーソンとしての役割もありました。


これらの役割はどれも同じように大事です。


人生をもっと効果的に生きる努力をするときに陥りがちな問題の一つは、思考の幅が狭くなってしまうことです。


効果的に生きるために必要な平衡感覚やバランスを失ってしまうんです。


たとえば、仕事に打ち込みすぎて健康をないがしろにする。


成功を追い求めるあまり、かけがえのない人間関係をないがしろにしてしまう。


よく聞く話ですよね。


ミッション・ステートメントを書くとき、あなたの人生での役割を明確にして、それぞれの役割で達成したい目標を立てれば、バランスがとれて、実行しやすくなります。


それぞれの役割であなたはどうありたいと思っているのでしょうか。


あなたにとって大切なことは何なのでしょうか。


ミッション・ステートメントを折に触れて目にすれば、一つの役割だけに注意が向いていないか、同じように大切な役割、あるいはもっと大切な役割をないがしろにしていないか、確かめることができます。


自分の役割を全部書き出したら、次はそれぞれの役割で達成したい長期的な目標をたてて見ましょう。


ここではまた右脳が役に立ちます。


想像力と良心、インスピレーションを働かせて、正しい原則と調和したあなただけの目標をたてましょう。


ここで前回の記事でシェアした僕のミッション・ステートメントの自分の現在の役割と目標をたててバランスをよくした改訂版を共有します。

Seijiのミッション・ステートメント改訂版

自分との、他の人との約束を守る。

決意したことは何があっても継続する忍耐力を身につける。

自分の可能性、周りの人の可能性を疑わない。

自分と相手との考え方の違いについての理解に徹する。

「とりあえずやってみよう」という遊び心をわすれない。

たとえどんなに小さなことでも相手の親切には感謝を伝える。

信用しようと決めた人のことは、何があっても信じる。

周りの人を楽しませることを楽しむ。

何をもらえるかではなく、何を与えられるかを考える。

強い信頼関係から生まれる「人との繋がり」から幸せを見出す。


個人のミッションを達成するために僕はこれらの役割を果たす。

息子:育ててもらい、支えてもらったことへの感謝を伝える。親孝行をする。

:必要なときは支えあって、お互いにいい刺激を与えられる存在になる。

友人:さらに強い信頼関係を築き、誠実な態度で接する。自分の人生に良い影響を与えてくれたことへの感謝を伝える。

ライター・クリエイター:情報を発信し続け、人の人生の起点になる。

旅人:先のわからない人生を楽しむ。挑戦をやめない。自分を哲学する。


こんな感じになりました。


パートナーができたら彼氏・夫としての役割、仕事が始まったら会社員・同僚としての役割が増えますね。


そのときにはまたミッション・ステートメントを見直すつもりですが、もしかしたら新しい項目を追加するかもしれません。


でも今はこれを基準に生きていこうと思います。


あなたもぜひやってみてください。


第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」実践編

第2の習慣のエッセンスを自分のものにするためにできることをここにまとめます。


あなたが実際に実践する際の手助けになると嬉しいです。

1. 自分の葬儀の場面を思い描いたときに感じたこと、考えたことを記録する。

2. 少し時間をとって、あなたが果たしている役割を書き出す。そこに映る自分の人生のイメージに満足できているか考える。

3. 日常から完全に離れる時間をつくり、人生のミッション・ステートメントを書いてみる。

4. 個人のミッション・ステートメントの資料になるアイデアや引用句を集め始める。

5. 近い将来に計画しているプロジェクトや仕事、試合などをひとつ選び、頭の中で思い描く。


「終わりから思い描くことから始める」というのはつまりゴールを決めるということです。


ゴールがなかったら、あなたの人生は彷徨ったまま終わってしまいます。


暗闇で彷徨ったまま人生を終えたい人なんてひとりもいないでしょう。


一緒に突き進んでいきましょう。


第3の習慣の章に進んだら、短期的な目標について深く掘り下げます。


まずはミッション・ステートメントに照らして、自分の役割と長期的な目標を明確にすることが大切です。


それらは、日常の時間の使い方に関わる第3の習慣を身につけるとき、効果的な目標設定と目標達成の土台になります。


今回はここまで。


次回の記事からは第3の習慣「最優先事項を優先する」についてふれていきます。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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