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2024年5月の記事一覧

【詩】揺れる花

【詩】揺れる花

雨が降る
風が吹く
空はずっと灰色

お日様にはしばらく会えてない
会いたいと願うばかりでは
憂鬱な想いが募って行くだけだった

そんな僕を見つめる花
まるで僕の想いが分かるかのよう
風にその可憐さを奪われてしまいそうな花

花が揺れるのを綺麗だと思うのは
今にも折れてしまいそうだから
可憐さの中にその抵抗を感じるから

花と見つめ合いながら
涙を誘う空を仰ぐ
でも花が教えてくれた

''風が私を

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【詩】サイダーと麦わら帽子

【詩】サイダーと麦わら帽子

一人で麦わら帽子を編む

太陽は空の一番高いところ
辺りには木の一本も生えていない

だたっ広い草原の真ん中
切り株の上

時折拭く風すら生ぬるい
火照った肌はそれすら喜んでいた

何時間も何時間も何時間も
一人で麦わら帽子を編む

いつもだったらすぐに投げ出してしまう

だけど太陽が動いてくれない
時間が世界を引きずり回すのをやめてしまった

水を飲もうとしても
喉の手前ですぐになくなってしまう

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【詩】泥の階段

【詩】泥の階段

不安な気持ちから心を掘り続ける
これでいいのかと僕が僕に問い続ける
頑固な僕は穴の前から動かない

そんな時に深く掘った穴の外をみる
小さくなった穴の先には
思い描いていた空が広がる

ふと気づく

僕が目指すのはあの空だったんではないか
不安の穴を掘り続けて
周りには言葉が増えていく

だけど空からはどんどん離れていく
これでいいのだろうか
そしてまた気づく

言葉は形をかえる

掘り当てた言葉

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【詩】てるてる坊主

【詩】てるてる坊主

もう一人になりたいのに
そうなれない

めんどくさいのに
近づいてしまう

そんなループの中で
何回も自己嫌悪に陥る

調子がいい時だけ
自分の都合だけ
私だけを満たせればいいと思っているはずなの

面白いくらい頭を使って
喋った後に
なんだか疲れて納得できない

誰かの為のはずの言葉は
本当に誰かの為に言いたかったのかな

雨を遠ざけたてるてる坊主は
誰かの役に立って喜んでいるのかな

でも

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【詩】麻酔

【詩】麻酔

傷口から全身を塗りつぶす様に
鈍く青く広がる痛みは
うっすらと身体の奥に溶けていった

慣れてしまった身体には
どろりとした泥の様な痛みが
むしろ快感にも似た高揚感を与えてくれる

次第に浸っていく心の奥で
やり過ごしてしまった日々を
何故か思い出す

荒れ立つ水面のような焦燥感
その暗い奥底に沈みながら
いつか感じた痛みが乱反射し続ける

時間は麻酔のようだ

流れ続ける水の流れが
岩の先端を

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