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雄花
2024年5月26日 09:54
雨が降る風が吹く空はずっと灰色お日様にはしばらく会えてない会いたいと願うばかりでは憂鬱な想いが募って行くだけだったそんな僕を見つめる花まるで僕の想いが分かるかのよう風にその可憐さを奪われてしまいそうな花花が揺れるのを綺麗だと思うのは今にも折れてしまいそうだから可憐さの中にその抵抗を感じるから花と見つめ合いながら涙を誘う空を仰ぐでも花が教えてくれた''風が私を
2024年5月15日 00:04
一人で麦わら帽子を編む太陽は空の一番高いところ辺りには木の一本も生えていないだたっ広い草原の真ん中切り株の上時折拭く風すら生ぬるい火照った肌はそれすら喜んでいた何時間も何時間も何時間も一人で麦わら帽子を編むいつもだったらすぐに投げ出してしまうだけど太陽が動いてくれない時間が世界を引きずり回すのをやめてしまった水を飲もうとしても喉の手前ですぐになくなってしまう
2024年5月13日 20:03
不安な気持ちから心を掘り続けるこれでいいのかと僕が僕に問い続ける頑固な僕は穴の前から動かないそんな時に深く掘った穴の外をみる小さくなった穴の先には思い描いていた空が広がるふと気づく僕が目指すのはあの空だったんではないか不安の穴を掘り続けて周りには言葉が増えていくだけど空からはどんどん離れていくこれでいいのだろうかそしてまた気づく言葉は形をかえる掘り当てた言葉
2024年5月7日 02:35
もう一人になりたいのにそうなれないめんどくさいのに近づいてしまうそんなループの中で何回も自己嫌悪に陥る調子がいい時だけ自分の都合だけ私だけを満たせればいいと思っているはずなの面白いくらい頭を使って喋った後になんだか疲れて納得できない誰かの為のはずの言葉は本当に誰かの為に言いたかったのかな雨を遠ざけたてるてる坊主は誰かの役に立って喜んでいるのかなでも
2024年5月1日 18:33
傷口から全身を塗りつぶす様に鈍く青く広がる痛みは うっすらと身体の奥に溶けていった慣れてしまった身体にはどろりとした泥の様な痛みがむしろ快感にも似た高揚感を与えてくれる次第に浸っていく心の奥でやり過ごしてしまった日々を何故か思い出す荒れ立つ水面のような焦燥感その暗い奥底に沈みながらいつか感じた痛みが乱反射し続ける時間は麻酔のようだ流れ続ける水の流れが岩の先端を