「生きたい」気持ち
私は研究の関係で、カウンセリング機関での受付のお仕事を何年かしていたことがあって(もう電話対応はしていませんが)、最初、ものすごく困ってしまったのが「死にたい」と電話してくる人への対応。
「私の対応如何で、電話の向こうの人は死んでしまうかもしれないの〜??」と思うと、もう何を言ったら良いのかわからず、しどろもどろ、もしくは、「しーん(沈黙)」となってしまうこともありました。
でも、何回か経験した後に、分かりました。
「死にたい」と電話してくるということは、その人は、本当は、誰よりも切実に「生きたい」のだということ。
本当に死にたいなら、今すぐビルの屋上にでも行って、そこから飛び降りているはずです。
「死にたい」と電話してくるということは、それは「助けて欲しいの」「生きていたいの」というメッセージなのです。
だから、そのメッセージを受け止めてあげさえすれば、落ち着いて、その人は元いた場所に戻っていきます。
人間、生きていれば、死にたくなることもあるでしょう。
でも、「死にたい」という言葉の後ろ側には、「生きたい」気持ちが隠れていたりします。
今となって思うのは、私は、そんな風に必死に「生きたい」というメッセージを発してくる人たちから、感動をもらってきたのだなあということ。
「死にたい」と言われることよりも驚くことなどほとんどありませんから、今では、生徒さんからどんな無理難題を言われても、あまり驚かなくなりました笑
人がビックリするかもしれないことでも、とりあえず言ってみたらよいのかもしれません。
この世界のどこかには、そんなあなたを受け止めてくれる人がきっといます。
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