fukano0924

世の中のあれこれのつながりをみつけることが好き。一見関係ないことも、実は大きな流れの中…

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世の中のあれこれのつながりをみつけることが好き。一見関係ないことも、実は大きな流れの中にあったり、人と人のつながりも偶然に見えていても必然であったりする。今までにない切り口でつながりを見出せたらと思う。

最近の記事

学校へ行きたくない

我が家の子どもたちの通った小学校では、学年ごとに帽子の色分けがされている。今年の一年生は緑。娘の時と同じ色だ。ということは、娘が入学してから3巡したことなるのか。月日が経つのは本当に早い。 ところでその娘だが、 入学当初、学校に行き渋った。理由はいろいろあったようだ。 実は僕自身も小学校は度々休んだ。理由は行きたくないから。 娘が同じように行きたがらない様子をみていて、ふと気がついた。 学校というところは、子どもの理屈ではなく、大人たちの都合でてきた社会である。 つま

    • サボる哲学労働の未来から逃散せよ 栗原康

      最近のマイブーム、栗原康さんの著書「サボる哲学」を読んだ。 相変わらずふさげた題名だが中身はいたってマジメで良い本だった。 アナーキズムといえば、打ちこわしや暴動のイメージがある。何か社会によからぬことを企てる考えや主義のイメージがある。 しかしよくよく考えてみれば、人々をそのような主張や行動に駆り立てる根本があるはずである。 そのことについてよく書かれている。文章のリズムもいい。ふざけすぎてないところもいい。 そもそも近代資本主義が今日まで発展を続けた背景として、産業革

      • なんでも地域で、は無理がある

        最近に始まったことではないが、普通に暮らしていくことがだんだんと難しくなってきている。そう感じるのは自分だけではないらし。 その生きづらさは、なにも私の存在について悩むとかそんな哲学的な問題ではなく、日々日常の生活の悩みである。子育て、介護、一人暮らし、貧困、いじめ、ご近所トラブル、公共施設や公共交通機関の廃止、地域組織の役割負担、それに加えてコロナへの対策…。 これまでであれば、これらの問題は行政があ!やこれやと手を尽くし、充分とは言えないまでも、なんとか対応してきた。

        • はたらかないで、たらふく食べたい(本の紹介)

          正月もはや10日である。そろそろ通常モードに戻さないとならない、と思いつつ本を読んでいる。 この時期はまた成人の祝いの会があちこちで開かれている。着飾った若者を駅や街でもみかける。まぁともかく成人おめでとう。 そんな若者に贈る本として、この本を紹介したい。この本を読んで、金、金、金のものさしよりももっと大切なモノがあることを知っていて欲しい。 投資の方法やボランティアの勧めを学校で教える時代だ。それも自己実現の文脈で。そんなもんに惑わされるな。もっと大切なものがあること

        学校へ行きたくない

          無理難題

          1.01の法則,0.99の法則 毎日、前日よりほんの少しだけでも努力すれば積み重ねれば大きな差になる。反対にちょっとでもサボれば後退してしまう。 こんな話がまことしやかに語られているが、計算上はそうでも現実には無理ゲーですから。複利計算で利息が雪だるま式に膨れるのと同じですから。 1.01を10回繰り返し掛け算すると1.1156...10日で1割 トイチを超えます。これはしんどい。 一見大したことのないようなことでも、実は非現実的な話であることはよくあること。 この手の話が学

          無理難題

          理由なんて案外いい加減

          全てにおいて「なんとなく」では済まされな空気は、逆に健全ではない気がする。なんでもかんでも説明されないと落ち着かないのは、かえってしんどいんじゃなかろうか。 最近、何かの行動や行為の背景には、かくかくしかじかの理由があって然るべきとか、何かを決めた理由はしっかりとした根拠があって当然であるとかと思っている人たちが多いような気がする。 特に若い人たちにそのことを感じることが多いのは、説明責任を求められる環境で育ってきたせいかもしれないし、結果には原因となることが存在するはずとい

          理由なんて案外いい加減

          最後の客

           10年近く通ってた美容室が閉店する。その話を聞いたのはついひと月前のことだ。  私は、ひと月かそこらに一度、気になってから連絡してカットしてもらうだけの、お店にしてみれば、けして良い客とは言えない客だった。最後にまだそれほど伸びていない髪を切ってもらうかと、おもいたって電話をした。  すると電話のむこうで、申し訳なさそうに閉店まで予約でいっぱいだとマスターは言った。それはそうだろう。仕方ないと諦めた。 コロナの影響でこうして馴染みのお店が消えていく。最後の挨拶もできずに。

          最後の客

          夏の終わりの 体調不良

          寒邪 カンジャと読む 患者でもなく、感謝でもなく、関ジャニでもない。 身体の不調を引き起こす要因(邪気)の中でも、外的な要因(外邪)で冷えがその正体。冬場だけではなく夏でも冷房や冷たい飲み物などにより身体が冷えやすくなっている。 東洋医学によると、この寒邪=冷えの邪気も体内のエネルギー(気)が足りていれば、体内のバランスは保たれことなきを得る。しかし、足りなかったり、気の巡りが滞っていたりするとバランスを取れなくなり、身体の不調を引き起こすと考えられている。 からこれ1

          夏の終わりの 体調不良

          旅のひと

          旅の人 20代の半ば、ひととき富山に住んだことがある。当時勤めていた会社の工場がその地にあった。工場から徒歩で行き来できる寮で生活していた。 そこにはなんとも凄みのある寮母さんが住み込みでいた。寮に入って間もない頃、そのおばちゃんが何気に言った。『あんたらは旅の人やながけ、いい加減にしたらいかんがやぜ』。まだ若かったぼくらに、地元の若い子と付き合うのなら、半端な気持ちで付き合うのはダメだよ、と諭されたのだ。 そうか自分は旅の人…なのか。 その言葉が生きている地域性にも驚

          旅のひと

          オンライン授業への懸念

          危機に乗じて今までの社会制度を大幅に変える それも国民にとってよりよき方向ではなく、 市場あるいは特定の民間企業にとって有利な方向へ舵を切る。 これをナオミ・クラインはその著書「ショック・ドクトリン」で、 惨事便乗型資本主義と書き、警告を鳴らしている。 今回の新型コロナウィルスの感染拡大に乗じた動きの中で、 そのような動きが出てくることをとても心配する。  その一つが、義務教育現場でのオンライン授業の導入である。 もっともICT機器を用いた授業全てがいけないというつもり

          オンライン授業への懸念

          これから変わっていくもの

          世界の見え方は、視点が違えば違う。 〜中略〜私たちはつねにある時代、ある地域、ある社会集団に属しており、その条件が私たちのものの見方、感じ方、か考え方を基本的になところで決定している。だから、私たちは自分が思っているほど、自由に、あるいは主体的にものを見ているわけではない。 〜中略〜  私たちは自分では判断や行動の「自律的な主体」であると信じているけれども、実はその自由や自律性はかなり限定的なものである、という事実を徹底的に掘り下げたことが構造主義という方法の功績

          これから変わっていくもの

          ボランティアを眺める視点 メモ

          「ボランティア」について考えるための視点整理メモ  今回、私たちは文化芸術活動の一つでもある「アートイベント」とそれを支える「ボランティア」の関係性について考えてきた。中でもイベントを支える「ボランティアスタッフ」と呼ばれる人たちが、どのような思いでイベントに参加しているのか?またイベント主催者はどのような意図を持って「ボランティアスタッフ」との関係性を築こうとしているのか?に焦点をあて調べることとした。調査は主にインタビューの手法を使うこととした。  ところで、この試みを続

          ボランティアを眺める視点 メモ

          ボランティアについて

          ボランティアについて、少し調べたり考えたりしている。 ボランティアと一口に言っても、意味や受け取り方に幅の言葉であることがわかってきた。 ボランティアが社会奉仕や慈善事業的な意味あいで語られていたのは1970年より前のこと。とはいえ、今でもそのように思っている人も少なくないかもしれない。 かわいそうな人たちのために私たちはやってあげてるみたいな感じ。 でも本来は、自分のやりたいこと、好きなことをやるのと同じように、私的な動機が出発点でやるものがボランティアだ

          ボランティアについて

          権利の制限には敏感に

           ウィルスの感染拡大防止という、誰も反対できない理由をもとに権利を制限する動きが大きくなっている。  小学校から高校の全国一律の休業要請。それも木曜日の夕方に発表し、次の月曜日に実施せよとの、総理大臣直々の発表。  これは、明らかに子どもたちの学ぶ権利を制限している。効果については専門家さえ首を傾げるようなものであるにもかかわらずだ。  各地の地方議会の傍聴についても、禁止とは言わず遠慮しろとのお達しがでている。インターネット中継をしている議会はまだしも、それもな

          権利の制限には敏感に

          心ざわめく朝に

          定点観測20200228@東海道本線上り富士川鉄橋 普段の年であれば2月最後の日だが、今年は閏年なので一日余裕がある。とはいえ通常の月よりも2日ほど少ないことに変わりはない。そんな時に、来月あたまから全国一律で学校を休校とする要請が政府からなされた。 ウィルス感染抑制のための措置だとの説明ではあるが、その有効性には専門家からも疑問の声が上がっている。 なにより、私が恐ろしさを感じていることは、この要請を出した経緯の不明確さもさることながら、でた瞬間に世の中が休

          心ざわめく朝に

          市民になる

          「マチテラス製作所」って何を作っているんですか?と聞かれることがたまにあります。名刺に製作所と書いてあるので、何やら工業部品でも作っているように思われるのかもしれません。そんな時は、「まちを明るく照らすもの・こと・仕組みです」と答えるようにしています。「まち」とは自分たちの暮らす地域のことです。そして私たちが「作っています」というより、「まち」に暮らす人たちと一緒に「まち」の未来を作っていきたいと思って活動を続けています。そんなことを思いながら裾野市市民活動センターの運営もし

          市民になる