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あなたにとって人生とはという質問にどう答える?

人生の意味や生きる目的を問う就職面接が増えているらしい。そんな面接には今のところ関係ない人も、自分にとってのスタンスを持っておくことは大切だ。何か困難があったり、または浮き足立つような幸運に会ったときに、原点にもどるのに役立つ。

自分はこんな人間でありたいと思うその像は、北極星のように人生の指針を示してくれる。それは社会的な達成感や目的とは違ったモノサシで測られしものであり、「こうありたい」と思う像を具体化することで、日々の行動が決まり、その行動が習慣を形成し、その連続が人生を創る。

それはさておき、面接でこの人生の意味云々の質問をされたらどうするか。
まず面接官の意図といえば、目の前の社員候補者が何を考え、何に重きを置き、会社にどのように貢献してくれるかであると考えるのが一般的であろうけれど、実はちょっと違う。

社会心理学的な検証によると、面接官は結構好き・嫌いの直感で候補者をふるい分けるという結果が出ている。もちろん仕事の内容にマッチしたスキルや経歴があるかどうかは大切な要素になるけれど、それでも最終的には、「この人いい感じ」という好き・嫌いで選ばれるということらしい。

これは自分でも、面接をする立場にたった経験から納得できる。直感的な相性のようなものは欠かせない。ひょっとしたら経歴書にある事柄を少々無視しても、直感に頼る方が後々うまくいく。

しかしながら、面接を受ける側からして、そしてその仕事が魅力的であればあるほど、その面接でよい印象を与えたいと思うだろう。

そしてそのためには、一貫した論理の流れが重要になってくる。上のような質問を雇主側からされたときの答え方として、つぎのような枠組みが考えられる。

まず、自分の過去の経験と、そこから学んだ感情を話す。できなくて悔しかったことや、思わぬ発見があって嬉しかったことなどだ。そしてそれを自分のありかたの意味や方向づけに結び付けていく。「こんな経験をしたから、今はこう思うようになった」というように。

さらに自分は将来こんな仕事がしたいから、それにつながるこんな経験をしたいと思っているのだというストーリーを告げる。

そして最後は「だからこの会社にとって、私は貢献できる」という結論に結ぶつけていく

これは面接だけではなく、すべての会話や交渉の基本になるフレームワークかもしれない。人は経験から学ぶということを、誰でも奥底に知っているから説得力がある。デートアプリやお見合いの席でも活用できそうだ。





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