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2022年度・女子大生の日記念イベントが開催されました②


この記事は、「女子大生の日」イベント特別号(後編)です。
前編を見ていないそこのあなた、これを読み終わってからでいいので前編もぜひご覧ください。
後編も引き続きうめちゃんがお届けします。

今回はパネリストとして参加していただいたSA4名をご紹介していきます!
それでは早速行きましょう。

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①農学研究科:になさん

農学研究科のになさん
(アウトドア活動が大好きなになさんらしい1枚です)

になさんの事を教えて!

になさん:農学研究科のになです。東京出身ですが、気づいたら仙台を飛び越え、大学農場がある宮城県北部の鳴子温泉で研究をしています。研究であつかっているのはマウスやヒトの細胞ですが、アウトドアもウシの鳴き声も楽しめる今の環境が気に入っています!

になさんの研究を知りたい!

になさん:専門分野は寄生虫学で、特にヒトやウシに下痢をおこす寄生虫の感染メカニズムについて研究しています。寄生虫が動物の細胞に侵入して増殖するとき、不思議なことに、動物の細胞の代謝やかたちが大きく変化します。私は、こうした変化がなぜ起こり、寄生虫にどんな影響を与えるのかを調べるために、寄生虫に感染したヒトの細胞に注目して、RNAやタンパク質レベルの変化を調べ、こうした変化が感染寄生虫に与える影響を観察しています。

うめ:になさんが普段研究しておられる東北大学の川渡フィールドには私もかつて部活の合宿に行ったことがあります。夕食に食べたジンギスカンが美味しかったです。寄生が成立するときには宿主となる生物の細胞や代謝レベルで変化が起こってくるのですね。ただ体を間借りするだけではないんですね。(ちなみに私は寄生虫と聞いて天使の囀りという貴志祐介さんの小説を思い出しました。ちょっと怖い小説ですが気になった方はこちらもチェックしてみてください。)

②環境科学研究科:サロールさん

環境科学研究科のサロールさん
(おいしそうな食事ですね)

サロールさんの事を教えて!

サロールさん:環境科学研究科のサロールです。中国の内モンゴル出身のモンゴル族です。現在は博論執筆中で、よく知らないうちに朝6時ということもあります。論文を書くのが大好きで、研究を楽しんでいます。研究のように運動も好きになりたいです。

サロールさんの研究を知りたい!

サロールさん:専門分野は歴史学です。東洋史と日本史の谷間にある「満洲国」の歴史を研究しています。非常に狭い課題で知らない人が多いかと思います。「満洲国」は1931年9月18日の満洲事変後に、帝国日本が中国の東北地域で建てた傀儡国家です。私は「満洲国」の統治理念である「王道主義」を手がかりに、当時の日本人は何を目指して、いかなる認識の下で「満洲国」を建設したのかという問いの解明に取り組んでいます。

うめ:日本語で論文を書かれるとのことで、N1(日本語能力試験の最も難しいレベル)も合格されており、その語学力の高さも心から尊敬します。私は近代史に疎く(受験は倫理と現代社会を選択していました。)知識はそれほどありませんが、サロールさんの研究について今度じっくり伺いたいです!

③歯学研究科:うめちゃん(書いてる人)

歯学研究科のうめちゃん
(ここ数年で一番躍動感のある写真にしてみました)

うめちゃんの事を教えて!

歯学研究科のうめちゃんです。歯医者さんでもありますが、普段は研究室でデータとにらめっこしています。最近の悩みは肩こりと腰痛。山田さんに弟子入りして運動好きな人間になりたいです。

うめちゃんの研究が知りたい!

専門分野は「疫学」と「公衆衛生学」です。これらの学問領域はもしかしたら馴染みがないかもしれませんね。疫学とは、その集団で発生しやすい疾患、その集団に属する人が持ち合わせている特性などに着目して研究を行うことで、その疾患と特性との関連性を明らかにしていくような学問です。そして公衆衛生学は、集団や社会レベルで健康になっていくためには何ができるかを考えていく学問です。私は、口腔の健康状態をみんなが維持・向上できるようになるにはどんなことが重要か、そしてそれらは全身の健康にどのように役立つか、ということをテーマに日々研究を行っています。

④アリアさん

環境科学研究科のアリアさん
(今年のお盆休みのお写真をもらいました!)

アリアさんの事を教えて!

アリアさん:環境科学研究科のアリアです。フランスの出身で、2022年の4月に来日しました。日本とフランス、それぞれの大学の修士課程のダブルディグリープログラムに参加しており、東北大学を卒業したら、二つの大学の修士号を取得します。趣味は料理、ジョギング、ハイキングなどをすることです。

アリアさんの研究が知りたい!

アリアさん:専門分野は材料工学と科学です。研究テーマは環境にやさしいポリマー、すなわち再生可能資源から作製されているプラスチック、再利用可能性又は生分解性を持っているプラスチックについてです。研究の段階は新しい材料の作製、その材料の特性の調査、材料の構造の特性と、その関係の研究です。

うめ:最近はマイクロプラスチックの問題が取り上げられることも増えてきました。普段の生活を便利にする材料の開発が進む一方で、一度立ち止まって環境の事を振り返る時代が来ているのかもしれません。アリアさんの研究は地球の未来をよくするために欠かせないものですね!



最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
記事へのコメントやSAへの質問は、いつでもこちらのフォームよりお待ちしております。

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編集後記
今回の記事とは関係ないのですが、9月30日に「四畳半タイムマシンブルース」という映画が公開されます。前売りチケットをゲットしました。楽しみです。森見登美彦さん原作の「四畳半神話体系」という小説があり、その世界観と上田誠さんの戯曲『サマータイムマシン・ブルース』のコラボレーション作品となっています(同名小説を映画化)。高校生の頃に森見さんの小説に出会い、大学生活というものに強烈な憧れを抱いたのを懐かしく思い出します。いまでもずっと大好きな作家さんです。
大学受験へのモチベーションを高めたい紳士淑女の皆さん、秋の夜長に、勉強の合間に、ぜひとも手に取っていただきたいものです。



東北大学サイエンス・アンバサダー(旧サイエンス・エンジェル)
次世代の研究者を目指す中高校生に「こんな女性研究者もいるんだ!」「科学って楽しい!」という思いを伝えるため、2006年に結成。年度毎に学内で公募され、総長に任命された 東北大学の自然科学系10部局に所属する女子大学院生が、中学・高校での出張セミナーや科学イベントで科学の魅力と研究のおもしろさを伝えている。2021年度より、自然科学に加え人文・社会科学も含めた科学分野としての活動がスタート。メンバーは宇宙・自然・ロボット・環境・ヒトや動物の身体のしくみなど、それぞれの専門分野で日々研究中。2022年度より、サイエンス・アンバサダーへ名称が変更。

 
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