【1989年100日旅】10日目。モスクワ
旅は10日目。学校開始。あまりの寒さに張り切ってスキーウェア上下を着てスクールバスに乗りこんだら、中学生のお姉さんが「すごい厚着だね! ここではね、そういう上着は真冬にしか着ないよ」と教えてくれた。赤面。クラスには私の他に2人転入生がいた。一人は日本人学校の先生の娘だった。
クラスの同級生は、親が新聞記者、商社員、大使館員、教員のいずれか。みな大人びていた。商社員と大使館員の家の子が、春休みの間に”日本食の食材調達のために”ロンドンとパリに行ったと聞いて驚いた。親が商社員の