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【1989年100日旅】16日目。モスクワ

1989年4月21日は旅の16日目。スクールバスが壊れたので、この日はいつもと違うバスが来た。当時、モスクワ日本人学校のスクールバスはトヨタ車とベンツ車があった。いつものトヨタ車は座席がふかふかで新しい車だったのに、代わりに乗ったベンツは古く、座席は硬くて、トヨタって最高だと思った。

ソ連の車の多くはボロボロで、窓が割れたり、何かで補修したままの状態だったり、とんでもなく汚れた状態で走っていたりした。タクシーも古く、メーターが壊れていることもしょっちゅうあった。白タクも多かった。警察の目を避けながら乗るスリルがあった。

タクシーはぼったくりが多かった。メーターが動いていても、運転しながらメーターをいじって高くするので、運転手記録用ノートを作り、似顔絵を描くことにした。顔を描かれるとぼったくりづらいようで、値段交渉にも応じてくれたので親はどんどん描けと笑っていた。いろいろな物資が不足していたので、砂糖やちょっとエッチな写真付きカレンダーなどをあげるとタクシー代を割引してくれた。

そんな感じの16日目。旅は残り84日。

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