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【1989年100日旅】4日目。モスクワ

1989年4月9日。ゴーリキイ公園に行き、シャシリク(串焼き肉)を食べた。当時のソ連には橋や建物等、防衛上撮影禁止の場所がたくさんあり、警官に見つかるとカメラやフィルムを没収されるらしかった。ゴーリキイ公園も本来は撮影禁止。「でも、こっそり撮った」と日記にある。子供を立たせてピースかなんかさせておき、写真を撮るのがコツだったらしい。

ハードロックバンド、スコーピオンズは『ウィンド・オブ・チェンジ』という曲でゴーリキイ公園を冷戦終結の象徴の場所として歌って、大ヒットを収めたらしい。でも、子供の目に見えたゴーリキイ公園は単に大きく観覧車が楽しそうな公園というだけだった。

当時のソ連には街のいたるところに警官がいて人々を監視していた。外国人だから余計目をつけられていたのかもしれないけれど、よく信号を無視して渡り、警官に笛を吹かれて叱られた。しかしそんなふうに人々の行動をキリキリと監視して国を守っても、2年後にソ連は崩壊してしまうのだった。

ちなみにトップ画像にあるCCCPは、ロシア語でのソビエト社会主義共和国連邦の意味。CCCPと書いてエス・エス・エス・アールと読む。ややこしい。

100日旅はあと96日。

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