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【知育✖︎経済】「お金」ってどこからきたの?ゆたかな子育てのためのエッセンス✨

【恐竜】、【宇宙】、【最強生物】ときて、
第4弾は、
なぜかタブーとされることが多い
【お金】の話です✨

日本では以下のような
お金に対する認識があります。

🌱お金をたくさん持っている人は悪い人
🌱お金を持っていてもろくなことにならない
🌱貧乏でも慎ましく生きていくことが良い
🌱汗水流して働いたお金はきれいなお金

また、

🌱金の切れ目が縁の切れ目
🌱金を貸すと友達を失う
🌱金の貸し借りが不和の元

と、お金を敬遠することわざ・慣用句も
たくさんあります🍀✨

と、
このように、
なぜか日本人は、お金に対して
敬遠したり、我慢することを
美徳や美談にしようとする
性格があるようです。

一方で、
ユダヤ人はといいますと、
お金に対して

🌱重い財布は、心を軽くする。
🌱お金が人生のすべてではない
 という連中に限って、
 いつまでもお金がたまらない。
🌱お金はどのような扉でも開ける。
 黄金の鍵。
🌱どちらかと言えば、金を稼ぐのはたやすい。
 使い方が難しいのだ。

と、
このようなことわざがあります。

この認識の違いはどこからくるのでしょうか。

今回も浅く広くさくっと、
学んでみましょう✨

🧩前回までの記事はこちら✨

今回の記事は
こちらの本を参考にしています✨

所説あるものもありますが、
こちらの本では断言してるので、
断言していきます🍀✨

こちらの本の中から
お金にかかわる項目のなかの
ごく一部を抜粋して、

なぜ私たちは今、
「お金」を使っているのか、
ということを入門編のような感じで
共有させていただきます。


本のタイトルになっている
ユダヤ人は、今回入門編のため
全然出てきません!😆✨

では、いってみましょう✨

🧩この記事のまとめ🧩
🌱ヨーロッパのお金の歴史は
 日本よりも全然長い

🌱多くの国の通貨の語源は
 1535年製造の「メキシコ・ドル」から

🌱お金(紙幣)とは、
 「金」と「銀」に
 交換できることを保障され
 信用されているもの。
長文が苦手な方は
グレー枠とまとめを読むだけでOKです✨

ではでは、いってみましょう♪

🧩【金属貨幣の誕生】

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金貨の歴史は古く、
今から4000年も前の
ユーラシア大陸の乾燥地帯からはじまります✨

日本でいうと、縄文時代にあたります。

はじまりは、
砂漠や湿地帯で暮らす遊牧民との
交渉から。


遊牧民たちが
「水」を得るためには
「穀物」との物々交換が必要でした。

ですが、
欲しい時期とタイミングは違うもの。
そして、
毎回ものを用意して、
運ばなければいけないというのは
とても労力がいります。

そこで、交換の証として、
【持ち運びに便利で変質しにくい金貨】が
メソポタミアの商人によって
開発されました✨

当時は金貨の重さが個々に違い
金の重さで、
その価値を測っています。


この「金」が、現在に至るまでの
経済の大元になっています。

①物々交換
②持ち運ぶの大変だから”金”と交換しよう


🧩【コイン革命】

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2500年前には、
「金」と「銀」を加工、成形して、
紋章と刻印(識別番号)を刻む
コインが開発されます✨

このことで、
「金」の重さをこまかく測定して
価値をつけていたものが、
【コインの枚数を数えるだけ】で、
取引が完了することになりました。

このコインの利便性から、
西アジアや地中海で
銀貨が普及して経済規模が拡大しました。

金貨にしてもコインにしても
【現物と交換する価値があることを
 保障され、信用されている】
ということが、その核心にあります。

🧩信用=クレジット

今でも
クレジットカードや
信用取引など、
お金に関して使われている言葉です🍀✨

ちなみに、

日本の最初の硬貨と呼ばれる
和同開珎(わどうかいちん)は、
今から1300年前の
708年に発行されています。

お金に対しての認識が
ユダヤ人と異なるのは、
「お金と付き合ってきた歴史的な長さ」
とても関係しているかもしれません。

①物々交換
②持ち運ぶの大変だから”金”と交換しよう
③コインは枚数で数えられて便利✨


🧩【銀の算出不足から小切手誕生】

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1100年前になると、
ヨーロッパ各地で、
銀が採れなくなったり、
銀の精製に必要な木材が
不足するようになりました。


そこで、

【実物の銀貨不足を「信用」で
 補うために、「小切手」がつくられました】

初めての小切手は
やむを得ない
「架空の銀貨」として、普及されました。


これが後の、紙のお金、
「紙幣」の原型となっていきます✨

小切手の紙そのものには価値はなく、
現物と交換できるチケット
として、
信用に値するものとして、

小切手という手段が普及していきました。

①物々交換
②持ち運ぶの大変だから”金”と交換しよう
③コインは枚数で数えられて便利✨
④紙でも銀貨に替えられるならアリだね


🧩【世界初の紙のお金”交子”】

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世界初の紙幣は中国でした。

1000年前
1年に2度収穫ができる
チャンパ米という米作りが導入されました✨

これまでのアワ・ムギに代わるものとして、
米作が発達し、他国との貿易も有利になり
中国の貨幣経済が急激に発展しました。


「へー、お米ねー…」って感じですが、
【チャンパ米が実れば天下を取れる】
言われていたそうですよ🍀✨


経済規模の拡大にともない、
当時の通貨の元である
「銅」の算出が間に合わず、
中国は銅不足におちいります。

中国政府は、そんな
銅貨の準備できずに
 困っている商人を救済する】
という
大義を掲げて、
利息付きの紙幣を発行しました。

当時から絶対王政だった中国だからこそ
銅貨よりもさらに安価につくられた
「紙」に代わっても信用を
保つことができました。

銅に交換できる安価な紙は、
発行すればするだけお金になったので、
多用に発行されつづけ、
インフレーションを招いていきました。
(お金の価値が低くなり、物価上昇すること)


※紙幣は金貨・銀貨・銅貨よりも
発行しやすいため
発行枚数の管理が難しく、
紙幣を扱う国々は
たびたびこのインフレを招いています。

①物々交換
②持ち運ぶの大変だから”金”と交換しよう
③コインは枚数で数えられて便利✨
④紙でも銀貨に替えられるならアリだね
⑤紙幣は印刷簡単だけど扱いが難しい


🧩【大航海時代で新大陸発見】

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1490年代、
コロンブスやアメリゴベスプッチにより、
北アメリカ大陸&南アメリカ大陸が
発見されます。

新大陸が発見されたことで、
「銀」の新しい産地が見つかります✨

膨大な量の銀が確保され、
世界中の銀不足が緩和されました。


それまでは銀の産出量は世界で、
年間30tだったのものが
新大陸発見後は、約7倍の
200tの銀が採れるようになります。

1535年に
「メキシコ」でつくられた銀貨が
ヨーロッパの銀不足、
アジアの銅不足を補う
「メキシコ・ドル」として、
国際通貨として、
認められるようになります。


この「メキシコ・ドル」は、
その後、200年間世界中で活躍します。

この銀貨の流れは、
日本にも大きな影響を与えています。

①物々交換
②持ち運ぶの大変だから”金”と交換しよう
③コインは枚数で数えられて便利✨
④紙でも銀貨に替えられるならアリだね
⑤紙幣は印刷簡単だけど扱いが難しい
⑥たくさん銀が見つかって世界に概念が普及


🧩【メキシコ・ドルと円の関係】

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「ドル」は、和製英語
発音は「ダラー」です。
ドイツ語では「ターラー」

この「タール」は、
「谷」という意味で、
銀が算出した場所を指します。

新大陸発見後に、
世界各地に渡ったメキシコ・ドルは
そのかたちから
「銀圓(ぎんえん)」
呼ばれるようになます。
※圓はまるいという意味。

この【圓】が
🌱日本の「円」

🌱円のハングル読みの韓国の「ウォン」


🌱圓の字を簡略化させた中国の「元」の

 語源になっています。

東アジアのなかにも
「銀」が経済に組み込まれるように
なっていきました。

後のアメリカのドルももちろん
この「メキシコ・ドル」が
語源になっています。

メキシコ・ドルのペソ(peso)と
銀(silver)を組み合わせたかたちが
アメリカの$の記号の元になっています✨

メキシコ・ドルの銀貨の強さと
銀の価値の高さが
よくわかります。

①物々交換
②持ち運ぶの大変だから”金”と交換しよう
③コインは枚数で数えられて便利✨
④紙でも銀貨に替えられるならアリだね
⑤紙幣は印刷簡単だけど扱いが難しい
⑥たくさん銀が見つかって世界に概念が普及
⑦メキシコ・ドルが「円」の語源


🧩【ヨーロッパでの紙幣誕生の流れ】

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ヨーロッパでの紙幣誕生の動きは、
1609年のオランダから。

銀貨、金貨は様々なものであふれ
金貨は505種類、
銀貨は341種類にもなりました。
当然、換金・両替作業には
ものすごく時間がかかりました。

そこで、

オランダ・アムステルダム銀行では、
【通貨の代役として銀行券】がつくられます。
この銀行券を統一の通貨として、
他の口座にも振り込むことが可能になりました。

「めんどくさい換金作業は
 こっちがやるから、
 このチケット持っておけば
 あっちの銀行で振り込みもできるよー」
というチケットです、

その後、
イギリス政府が公認した
民間のイングランド銀行が、
「無記名の小切手」(銀行券)を開発。

その小切手を持っていてれば、
だれでもイングランド銀行に
貯蓄されている
「金貨」と「銀貨」を交換できる紙として
流通していきました。

①物々交換
②持ち運ぶの大変だから”金”と交換しよう
③コインは枚数で数えられて便利✨
④紙でも銀貨に替えられるならアリだね
⑤紙幣は印刷簡単だけど扱いが難しい
⑥たくさん銀が見つかって世界に概念が普及
⑦メキシコ・ドルが「円」の語源
⑧コインの両替大変だから建て替えます


🧩【イングランド銀行のポンド紙幣】

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イングランド銀行が発行していた銀行券の
流通されていくなかで、
次第に銀行券の信用が高まります。

他の銀行でも、
”一部が削り取られてしまう心配がある
金属貨幣よりも
イングランド銀行券の方が安心”
という理由で
紙幣として確立されていきました。

「金」と「銀」の価値を保障するのが
→”イングランド銀行券”(ポンド紙幣)

各地方の銀行券を保障するのが、
→”インランド銀行券”という形が
成立されました。

こうして、
金や銀よりも価値が全くない紙、
そのなかでも「紙幣」という紙だけは、
金属に代わって信用に足るものだという
概念が形成されていきます。


1800年代末
このポンド紙幣は躍進し、
世界中に認知され、
【架空の金貨】という信頼を得て、
ポンドによる貿易が始まりました。

こうして、
金・銀よりも軽くて信頼もある紙幣に
トレンドが転換されていきました。

①物々交換
②持ち運ぶの大変だから”金”と交換しよう
③コインは枚数で数えられて便利✨
④紙でも銀貨に替わるなら軽いし✨
⑤紙幣は印刷簡単だけど扱いが難しい
⑥たくさん銀が見つかって世界に概念が普及
⑦メキシコ・ドルが「円」の語源
⑧コインの両替大変だから建て替えます
⑨信頼があるなら紙の方が断然便利だね✨


🧩【ポンド紙幣の躍進の裏で…】

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このポンド紙幣の信用の根本は、
イギリスが、
「金貨」と「銀貨」に交換できることが
大前提になります。

イギリスはそれだけの金と銀を
保有しているという「見せ金」が
必要になっていきます。

担保である「金」が保障されていれば
「紙幣」と「金」を交換する面倒はしない。

十分な「金」があるように見せれば
「紙幣」の価値と信用が維持できるというわけです。

金不足が表面化しないように
繊細な操作が必要でした。

そして、
金や銀を回収するために、
南アフリカの金鉱を戦争を仕掛けたり、

当時アジア圏で栄華を誇っていた
インドの産業に代わる綿花を開発したり、

アヘン戦争を仕掛けたり、
イギリスは世界の覇権を握っていきます。

①物々交換
②持ち運ぶの大変だから”金”と交換しよう
③コインは枚数で数えられて便利✨
④紙でも銀貨に替えられるならアリだね
⑤紙幣は印刷簡単だけど扱いが難しい
⑥たくさん銀が見つかって世界に概念が普及
⑦メキシコ・ドルが「円」の語源
⑧コインの両替大変だから建て替えます
⑨信頼があるなら紙の方が断然便利
⑩「金」「銀」と交換できなきゃクズ


🧩【アメリカの躍進】

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こうしたなかで、
長い戦争と混迷の時期を抜けて、
アメリカが躍進していきます。

7000種類も国内にあった紙幣を
リンカーンが統一し、


放置していてもなにもならない国有地を
5年間開拓に従事したものに対して、
20万坪を渡す取り決めをします。

大不況に陥っていたヨーロッパから
移民が殺到して西部開拓をしていきます。


こうした流れの中で
アメリカが躍進していきます。

日本銀行が正式に日本銀行券として、
紙幣を発行するようになったのは
このさらに後の1885年のことでした。

世界の潮流からだいぶ遅れたのちに
日本の紙幣が
流通し始めたということがわかります。
①物々交換
②持ち運ぶの大変だから”金”と交換しよう
③コインは枚数で数えられて便利✨
④紙でも銀貨に替えられるならアリだね
⑤紙幣は印刷簡単だけど扱いが難しい
⑥たくさん銀が見つかって世界に概念が普及
⑦メキシコ・ドルが「円」の語源
⑧コインの両替大変だから建て替えます
⑨信頼があるなら紙の方が断然便利
⑩「金」「銀」と交換できなきゃクズ
⑪日本も紙幣を始めたよ


🧩【その後の流れのなかで…】

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この後、
日清戦争1895年で日本が勝利し、
多額の資金を獲得して日本が経済国として
台頭します。


また
ポンド1強だったイギリスが衰退し、
世界大戦が勃発していったり、
アメリカが主導権を握ったりと、
世界情勢は変化していきます…。


🧩この記事のまとめ🧩

とりあえず、
ここまでたどり着いたあなた✨
おつかれさまでしたーっ😆🍀✨

🌱ヨーロッパのお金の歴史長い

🌱多くの国の通貨の語源は
 「メキシコ・ドル」から

🌱お金(紙幣)は、
 「金」と「銀」に交換できることを
  信用されているもの。

今回は
「物々交換」から
「金貨・銀貨」へ移行し
「紙幣」へ経済の流れが

移り変わっていることを紹介しました。

経済史におけるユダヤ人の活躍を
一切省略してしまったので、
また次回にお伝えいたします🍀✨


ヨーロッパ史では、
お金の価値は絶えず流動していきましたが

日本人は長く年貢制や石高制など
「お米」に対して価値があったので、

お金を払って、更にお金や利権を得るという
投資のスタイルよりも、
貯蓄して、お金を使わずに
「守る」という意識が

根付いていったのかもしれませんね。

時代はさらに移り変わり、
ポイントカードも現れ、
お金はデジタル化され
仮想通貨へとお金の概念が
変わってきています。


こうしたなかで、
原点に立ち返り、
私たちの使っている
お金の信用はどこにあるのかを
考えることや、

それらのお金は「金」や「銀」と
交換できるのか
という視点も
大切になる日がくるかもしれません✨


今回の記事が、
子どもに「お金」について教えるときに
日本に伝わることわざの通りに教えるのが
本当に正しいのか、

ほかの国ではどのように考えているのかなど
調べるきっかけになったらうれしいです✨



最後までお読みいただき
ありがとうございました🍀✨

おつかれさまでしたーっ✨



⬇️ちょっと休憩してから他の記事をよむ
🧩【知育×雑学】豊かに生きる✨
☑️【知育×恐竜】恐竜を育児のエッセンスに
☑️【知育するあなたに】自己肯定感の高め方✨
☑️【知育×宇宙】宇宙を育児のエッセンスに
 →pv数No.2✨
☑️【知育×文字】遊びながら文字を覚えよう✨
☑️【知育×最強生物】最も危険な生き物は?


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