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箱根駅伝に学ぶ指導者の心得
こんにちは はるのさわです。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
元日に地震があり、速報が絶えません。
以前起きた大きな地震を彷彿とさせます。
何分たってもおさまらない揺れに、怖さを感じたのを覚えています。
その中で、日常のままということで、ましゃこと福山雅治さんが普通にラジオで話されているのを思い出しました。オールナイトニッポンでした。
心が和んだことが昨日のことのようです。記憶は一瞬で蘇りますね。
特に、身の危険を感じた体験の記憶は。
当時は、自粛ムードで喜ぶことが悪い事のような報道が目立ちました。
しかし、自分が元気でなければ、誰かを助けることはできません。
誰かのことを想うという気持ちにもならないのではないでしょうか。
どうか、ご自身の身を守ることを忘れないでほしいと心から願います。
はじめに
箱根駅伝が大好きです。
きかっかけは、三浦しをんさんの「風が強く吹いている」です。
しをんさんの本の中でも、大好きな本です。
箱根駅伝へ出場するまでの歩みの物語です。
しをんさんの本では珍しいスポーツのお話です。
アニメにも、なっていますが、内容が少し変更されています。
私は、原作が好きです。
何でもそうですが、知ることにより、その奥深さに触れ、より好きになっていきます。子どもたちにも、この楽しさを味わってもらいたいなと思います。
箱根駅伝について書いていきます。
特性を活かしたそれぞれの戦い方
大学の監督さんのよって、戦い方が変わってきます。
監督さんが変わると、急に、チームが強くなったりします。
その日のコンディションもそれぞれ違ってきます。
天気等、得意、不得意もあります。
ただ単に、タイムのよい選手を選べばいいというわけではないのです。
追い抜くタイミングなど、見ていてどきどきします。
指導者の存在は大きいです。
優秀な子どもたちはたくさんいるのです。
いかに、伸ばしてあげられるかは、周りの大人にかかってきます。
それが、スポーツは顕著です。
箱根駅伝とは ― 概要 ―
関東学生陸上競技連盟加盟大学のうち、前年大会でシード権を獲得した上位10校と、10月の予選会を通過した10校、および関東学生連合を加えた合計21チームが出場します。関東学生連合チームは予選会を通過しなかった大学の記録上位者から選ばれます(1校1人まで。タイムは参考扱い)。
東京・読売新聞社前~箱根・芦ノ湖間を往路5区間(107.5Km)、復路5区間(109.6Km)の合計10区間(217.1Km)で競う、学生長距離界最長の駅伝競走です。
箱根駅伝とは ― 歴史 ―
箱根駅伝が誕生したのは、1920年(大正9)にさかのぼります。
創設の原動力になったのは、マラソンの父として知られる金栗四三らの「世界に通用するランナーを育成したい」との思いでした。
金栗は、東京高師(現・筑波大)の学生時代に日本が初参加した1912年(明治45)のストックホルム五輪にマラソン代表として出場したものの、途中棄権に終わり、失意のまま帰国しました。
そうした中で、1917年(大正6)に日本で初めての駅伝となる「東京奠都五十年奉祝・東海道駅伝徒歩競走」が、京都三条大橋と東京・上野不忍池間で行われました。
それは、読売新聞社が上野で開く大博覧会の協賛イベントとして企画したもので、京都―東京516キロを23区間に分け、三日間、昼夜兼行で走り継ぐ壮大なたすきリレーでした。
東西対抗で行われたレースは大成功を収め、これが箱根駅伝の”原型”となりました。
2区、6区、9区
私の好きなコースです。
往路:花の2区 23.1km
各校のエースが登場
距離が長く、中盤の13kmからは「権太坂」、ラスト3kmには上り下りの繰り返しが待ち受け、体力、精神力、勝負勘、全てが求められる。各校のエースといえども攻略が難しいと言われていて、記録的な「ゴボウ抜き」が見られるのも、この区間。
ムサ・カマラ / ムサ 丁寧な話し方をするアフリカ出身の黒人留学生。
小説では彼がここを走ります。
留学生の選手にどのコースを任せるかは、それぞれの大学の戦い方により異なります。また、人数制限もあります。エントリーは2人まで、実際に出場できるのは、1人です。
復路:6区 20.8km
一気の下り
最初の4kmを上ってから一気に下りに。カーブが急でスピードも速いため、コース取りが重要。足への負担も大きく、下りで飛ばしすぎると残り3kmが苦しく、ペース配分がカギとなる。朝の箱根山中は冷え込みが厳しく、思わぬ腹痛やけいれんに見舞われることも。
倉 雪彦(いわくら ゆきひこ)/ ユキはここを走ります。
ここを誰にまかせるか、とても重要になってきます。
ただ、速く走ることができればいいというものではないのです。
エースの皆さんはちやほやされてきているので、案外精神力が弱かったりします。山なので、アップダウンがあり、気温の変化も激しいです。
そこを、どんなペース配分で走ることができるかがポイントです。
特に、下りは足への負担が大きいです。登山を経験している人であるならばわかりやすかと思います。怪我も下りの方が多く、注意が必要です。
復路:9区 23.1km
大逆転の舞台へ
優勝争い、シード権争いの大逆転の舞台となることもあり、鶴見中継所では幾多ものドラマが生まれます。各チームの最終目標に向けて攻めか抑えかの戦略が展開される。繰り上げスタート(1位から20分以上遅れた場合)を避けようとする選手の姿も見られる。
風が強く吹いているのエースの
蔵原 走(くらはら かける)/ カケルはここを走ります。
![](https://assets.st-note.com/img/1704240629857-CFjICoXDsu.jpg?width=1200)
「風が強く吹いている」から思うこと
主人公の清瀬 灰二(きよせ はいじ)/ ハイジが本作の主人公で、文学部4年生。駅伝チームの主将で、第10区走者。陸上競技部の寮である「竹青荘(ちくせいそう、通称:アオタケ)」での食事や掃除、その他の雑用をはじめ、陸上部員の健康管理やトレーニングメニューなどを仕切っている。
ハイジは、走者一人ひとりの性格、特性を見極めて、練習メニューや走るコースを決めていきます。素晴らしいリーダーです。
小説では、アンカー10区を走ります。
自分の苦い経験から、カケルの気持ちにも寄り添います。
優しく、強く、賢いです。
本来の指導者の姿ではないかと思います。
現在、頭角を現して次々とよい結果を出している、青山学院大学や、駒澤大学の監督さんも素晴らしいです。
負けた後の次の一手が大切になります。
口惜しい気持ちをいかに学びにつないでいくかで、結果が変わってきます。
青山学院大学の皆さん、見事、大会新記録です。すばらしい!
駒澤大学の皆さんも、是非、来年奮起してほしいと思います。
車の中からの鼓舞も、信頼している人からものであるから、心に響くのです。
ムサという留学生が登場しますが、彼は、マラソン走者ではなく、勉学で、留学してきました。彼は言います。アフリカ出身だからといって、足が速いわけではないと。
今回もケニア出身の方が出場しています。
今回は、日本勢が追い抜きました。
遺伝的には、圧倒的に不利な状態で、最近の陸上の躍進は素晴らしいと思います。
短距離やリレーでもその成果が表れています。
随所に、しをんさんのユーモアや優しさが溢れています。
こんなにうまくいくはずないよ、という声も聞こえてきそうですが、そこが物語のよいところです。現実にはない夢をみることができます。
その夢や理想を、現実のものする若者たちが出てくるのです。
理想ではなく、現実にと考え行動した方々のおかげで、素晴らしい叡智の集結のような今が存在するのです。
指導者たるもの
みんなでやる、みんなで戦うときれいごとは簡単に言えますが、実際はとても難しいと思うのです。
もし、代表の選手より、自分の方が実力があると思っていたら、心から応援することができるでしょうか?
代表の選手は選ばれて当然と思えてこそ、心から応援することができるのです。
そのためには、どうやって選んでいるのか、どんな基準で選んでいるかを明確にする必要があります。
それが、できている監督さんのところが伸びていくと考えます。
夏の甲子園では、残念ながら、準優勝になってしまった仙台育英の監督さんの指導方針にもこれが取り入れられていました。
選択基準を明確にすることは、とても大切なことだと思います。
オリンピックの代表選手が選ばれる時、選手の皆さんが不満に思われるのは、この基準がはっきりと明記されていない場合ではないでしょうか。
選択する側が理由を曖昧にすれば、依怙贔屓がされているのではないかと疑念が生じます。
これを選手側に持たせてはいけないのです。
全員で戦うチームであるという連帯感は、時に大きなエネルギーになります。
上手に見守っていきたいものです。
さいごに
最後まで、ご覧いただきありがとうございます。
ここで述べたことは、あくまで私の見解です。
ご了承の上、ご覧いただけると幸いです。
by はるの さわ
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