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2023年に続く大冒険の振り返り①

はじめまして。新アカウントを開設して初めての記事を書きます。

今日は元旦。数時間前は別の年だったなんてなんだかまだ実感が湧かない。今朝は初詣に行き、今は夕飯準備前のしばしのひととき。お気に入りのドリップコーヒーを啜りながらこの記事を書いている。
久々の日本で過ごすお正月。元旦の挨拶も、みんなでいただくお雑煮やおせちも、人で溢れかえる神社も何だか新鮮で懐かしい気持ちになった。

これまで別アカウントで活動をしていたけれど、これからライターとして本格的に活動をすると決めたので、きちんとプロフィールとなるものを作ろうと考えて本アカウントを立ち上げた。

新しいアカウント初の記事はこれまでの振り返り的なものについて綴ろうと思う。本当はもっと早く書くつもりだったのだけれど、なかなか気持ちの整理がつかず筆がすすまなかった。長いのでいくつかに分けて投稿していこうと思う。

2023年は本当に色々なことがあった年だった。
別アカウントのNoteの記事で書いたのだが、私は2022年にチーズを学ぶために念願のフランス留学をした。

今日書く内容は2023年以前のものになるが、2023年に続く話なのでまず留学に行った経緯を話そうと思う。
私はフランスに行く以前はシンガポールで働いていた。勤めている会社もチームも好きだったし、仕事自体も嫌いではない。だけれど常に頭の片隅にあったのは、この仕事が本当にやりたいことではないということ。かといって自分が何がしたいかは明確にはわからなかった。

そんなことを考えながら働いていた在星時代に突如起こったコロナの蔓延。世界中が震撼し、何かも状況が変わってしまった。趣味のランニングや週末のカフェ巡りや旅行、日本の家族や友人に会いにいくことなど、全ての「好き」と「当たり前にできていたこと」が奪われていく日々。
特にシンガポールは政府がしっかりしていることもあり、厳格な体制と規制がなされた。マスク着用はもちろん厳守。それに加え、飲み物を飲むために外でマスクを外すこと、一家から複数の人が出かけること(外出して良いのは一人のみ)、道で知り合いに会って話(挨拶も含め)をすることも禁止。もし行なった場合には罰金か、ひどい場合は逮捕されるという始末だった。スーパーなどどこか建物に入る際も、自分のIDをスキャンしなくてはならず行動は全て政府に管理されていたし、万が一そのエリアに感染の疑いのある人がいた場合、政府から通知がきて即2週間の隔離をしなくてはならない。私は昔から書くことが好きで趣味でライターをし、自分のおすすめの場所やお店を観光客向けに執筆していた。しかしながら、容易に出歩けず、観光客も入国できないコロナ禍ではそうした仕事も全て打ち切りになってしまった。

これまで当たり前にできていたことができないストレスや日本の家族や友人にもいつ会えるかわからない日々は自分にものすごく打撃を与えた。次第に笑顔は消え、落ち込んでいく毎日だった。これまでは大好きな旅行をしたり日本に帰省をするために働いていたが、そうした楽しみもなくなってしまい「自分は何のために働いているんだろう。」と自問自答をしながら過ごした。

しかし、同時にこのままではダメだという思いもあった。そうした思いの中、外出ができない今、家でできることとして考えたのが以前から関心のあった「発酵食品」の資格取得だった。シンガポールに住み始めてから興味を持った漢方や薬膳の資格を少し前にとっていたこともきっかけとなったように思う。こうして始めた発酵食品の勉強が思った以上に楽しく、段々と笑顔や前向きさを取り戻していった。以前から食べることが好きだったが、それまではただ食べるだけで食品に関して「学ぶ」という経験がなかった。そのため、この勉強で新たな世界や視野の広がりを見出せたように思っている。資格はその後無事に取ることができたが、自分の中でさらに学びを深めたいという気持ちが生まれた。
そう思い始めてから、発酵食の中でも自分が特に何の食品に関心があるかということを突き詰めて考えてみた。それが「チーズ」だった。以前から食べるのが大好きだった「チーズ」を、ただ食べるだけでなく学問として学びたいと思った。この気持ちを抱いてからは毎日勉強をした。そんな風に勉強を始めてから日に日に前向きな気持ちが戻り、いつしか「コロナが落ち着いたら、チーズの本場であるフランスに留学したい。いつかチーズに関わる仕事がしたい。」という目標もできるようになった。
とはいえ、長年社会人として生きてきた自分にとって、仕事を辞めてフランスに行くというのは簡単なことではない。実現できるかわからなし変に心配させても嫌なので特に話をしていなかったが、パートナーはいち早くそんな気持ちに気づき、自ら話を切り出し応援してくれた。もし留学をするとしばらく離れて生活するというのに、私の夢や希望を叶えることが自分の一番の願いだと笑顔で話してくれた。あの日のことを忘れることは生涯ないだろう。あの時もその前も、今に至るまで常に私のことを最優先し、常に背中を押してくれるパートナーには感謝しかない。

夢を持ちながらチーズについて勉強していた矢先、家族から祖父母の危篤の知らせを受けた。当時シンガポールは必要不可欠な事情以外で出国することが許されず、もし国を出る場合には勤めている会社や政府の許可を取らなければいけなかった。出たい時にすぐに国を出ることができない。こうした以前とは異なる状況にも、コロナ禍の難しさを痛感した。
何とか両者からの許可を得るのに数日、コロナの検査を病院で受け、厳戒態勢のもと日本に帰国した。帰国後も2週間の隔離生活をしなければならず、日本に帰って来れたは良かったが、結局大好きな祖父母に会うことはできなかった。悔しさや悲しみと共に、私の中で固い決意が生まれた。


「どこかに行きたい、誰かに会いたい、何かをしたい、そうしたことはいつでもできるわけでも当たり前にできることでもない。人生にこれ以上後悔を残したくない。この状況が落ち着いたら、絶対に夢のフランス留学を実現させよう。」
そう思うようになった。
これが2022年から2023年に至るまでしたフランス留学の始まりだった。

次の記事ではフランス留学でどのようなことがあったかについて記載していこうと思う。


2024年元旦。新しい年とともに、私も「SaveurAmi」という新たな名前の元、ライターとして出発していくことにした。
フランス語で「味の友達」や「味覚の友」を意味するこのアカウント。ここでは「読者と一緒に旅する」をテーマに、自分が世界の各地で出会った食べ物やお店をご紹介するのはもちろん、店舗や商品誕生のストーリー、食文化などそれら一つ一つの物語を伝える「食」のストーリーテラーとして活動していくつもりだ。


挑戦と飛躍の一年になるよう前だけ見て歩いていく。
皆様にとっても笑顔溢れる素晴らしい年になりますように。


instagramもフォローいただけると幸いです。

SaveurAmi
https://www.instagram.com/saveurami/








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