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イケ!イケ!レッドイーグルス(捕手のささやき2)
ストライク大会に出場し、優勝してバットやグローブ、スパイクなど野球道具一式をもらった誠司。家に帰るも、家には誰もおらず、景品を玄関に置き、遊びに出かけました。遊びが終わり、夕方、家に帰ると、母親の第一声「誠司、この野球道具どうしたの?」と怒声。誠司がストライク大会のことを説明しても信じてもらえず、平沢さんに電話して、やっと信じてもらえたという、後日談があります。グローブ、バット、スパイクと買った
もっとみるイケ!イケ!レッドイーグルス⑨ストライク大会
小学校2年生になったある日、広場でいつものようにキャッチボールをしていると、平沢くんがきた。「誠司、今度の日曜日、長崎屋でストライク大会っていうのがある。申し込みしたから、出場してみてよ。」と言われた。平沢くんの説明によると、ようはストライクの的を狙って投げる大会で、優勝者には、グローブ、バット、スパイクがプレゼントされるらしい。景品が豪華なだけに、子どもたちはこぞって出場するらしい。平沢くんも
もっとみるイケ!イケ!レッドイーグルス⑧壁が壊れるくらい
小学校に入学した徹と誠司。二人の野球熱はどんどん上がっていった。広場では二人のキャッチボールに6年生の平沢君が加わり、3人のキャッチボールと野球談議はいつも盛り上がった。誠司はこの3人の時間が楽しかったが、もっともっと野球が上手くなりたいという思いが強かった。そのために、3人の野球の時間とは別に、毎日毎日飽きることもなく壁当てを行った。誠司はピッチャーになりたいと思っていた。誠司の家は父親の仕事
もっとみるイケ!イケ!レッドイーグルス⑦6年生からの誘いPart2
さて、父親とのキャッチボールで大人のボールを体験した誠司と徹。6年生からの誘いを受けた日がやってきた。2人はワクワクしながら、学校から家に戻り、グローブを持って広場へ向かいました。広場では6年生だけではなく、中学生も混じって野球をやっていました。誠司と徹が広場に入ると、6年生の平沢くんが2人のところに寄ってきました。「太田さん、こないだ言ってた小学1年生の2人です。」「おー、良くきたな。ぼくは太
もっとみるイケ!イケ!レッドイーグルス(捕手のささやき)
ぼくは、今、少年野球のコーチングスタッフをしています。主に4年生以下、一番小さな子は小学1年生を教えています。ぼくが指導場面で心がけているのは、野球の技術よりも野球の楽しさを知ってもらいたいという点ですね。でも、よくよく考えてみると、野球の楽しさって、自分がホームランを打ったり、ファインプレーをして試合に勝った時が一番楽しいんじゃないかな?ということは、技術をしっかり教えた方がいいのかな?という
もっとみるイケ!イケ!レッドイーグルス⑥6年生からの誘い
ぼくたちも小学1年生になり、広場での野球が盛り上がっているころ、近所に住んでいる6年生から、声をかけられた。「お前ら野球上手いなー。今度一緒にキャッチボールしないか?」ぼくと徹くんは、嬉しくて、「やる、やる、やる。」と答えたものの、良く良く考えたら、相手は6年生だ。ぼくらは、6年生の投げるボールを捕れるのか?ぼくらはどおすれば良いか、考えた。二人は案外簡単に答えを出した。父親に思い切って投げても
もっとみるイケ!イケ!レッドイーグルス⑤小学校入学だー
野球漬けの毎日を送っていたぼくと徹くんも、いよいよ、幼稚園を卒園した。ぼくたちは同じ小学校に入学した。昭和50年。長嶋監督率いるジャイアンツがセ・リーグで初めて最下位になった年だ。そして、ジャイアンツに代わって子どもたちに人気となったのは、赤ヘル軍団、広島東洋カープだ。子どもたちは黒いジャイアンツ帽子から赤いカープの帽子をかぶっていた。ぼくと徹くんは、相変わらずのGYマークの帽子をかぶっていた。
もっとみるイケ!イケ!レッドイーグルス④道具を大切に!
ぼくは、もうすぐ幼稚園を卒園して、小学生になる。この頃には、徹くんとのキャッチボールもほぼ毎日になり、二人の野球は他の同級生が追いつけないレベルまでになっていった。そんなある日のこと。いつものようにキャッチボールを終えた二人はそのまま、いつもの広場で野球の話をしていた。ジャイアンツのピッチャーは堀内と新浦のどっちがいいとか話しているときに、徹くんが、東京六大学って知ってる?と聞いてきた。法政大学
もっとみるイケ!イケ!レッドイーグルス③野球選手と背番号
今日はあいにくの雨だ。雨ではキャッチボールもできない。ぼくはこんな日がキライだ。部屋の中で、(あー雨止まないかな〜)と、ずっと窓の外を見つめている。ぼくはあまりにもヒマなので、徹くんのウチに遊びに行くことを思い立った。きっと徹くんもヒマしてるはずだ。ぼくは、支度をして、徹くんの家に遊びに出かけた。徹くんの家は、いつもキャッチボールをしている広場の横だ。家の呼び鈴を鳴らすと徹くんのお母さんが出てき
もっとみるイケ!イケ!レッドイーグルス②キャッチボールって面白い
野球と運命的な出会いをしてしまったぼくは、それから毎日、幼稚園から帰ると壁あてをしていました。どうしたら速いボールが投げられるか、どうしたら思ったところへボールを投げられるか。毎日、毎日、いろいろ考えながら、壁あてを続けました。壁あてをやってると、いろいろな大人からも声をかけられ、時にはキャッチボールをしてもらえました。大人の投げるボールは速くて重い。グローブの中の手が痛くて痛くて。それでも痛み
もっとみるイケ!イケ!レッドイーグルス①野球との出会い
1970年代、まだ野球というスポーツが、子どもたちの遊びの中心にあった頃のお話。
ぼくの名前は平井誠司。ぼくが野球というスポーツにハマっていったきっかけは、近所に住む幼なじみ湯木徹くんとの出会いからだ。幼稚園のころ、隣り街から引っ越ししてきたぼくは、引っ越しした家の近所に住む子どもたちと、その頃テレビで流行っていたライダーやスーパーヒーローごっこをして遊んでいた。そんな中で、徹くんはあまり、
トスバッティングのススメ
先日、知り合いから、子どもが2人しかいないチームの監督になったとの連絡があった。どんな練習をしたら良いかとの質問とともに。
ぼくが提案したのは、トスバッティングだ。トスバッティングはうまくなれば、2人で狭い空間でてきる最善の練習だ。投げる方はバッターの打ちやすいところにコントロール良く投げなければいけない。そして打ち返されたボールをキャッチするが、いつも正面に返ってくるとは限らない。少しズレたボ
自粛中の子ども野球選手へ
2020年球春はなかなか到来しませんね。今は我慢、我慢。ウィルスの感染拡大を食い止めることが第一です。世界中で医療関係者が頑張ってくれています。
こんな中で、未来の野球選手たちは、自分のできることをコツコツと続けましょう!グローブに手を入れて、ボールを芯でポンポンやったり、バットを握って振ったり、手首の鍛錬をしたり、まずは、道具に触れましょう!バット、ボール、グローブを自由自在に扱うためには、い
自己紹介
初めまして。細谷さとるといいます。東京都足立区で福祉事業所の管理者として働いている社会福祉士です。今年51歳になりますが、75歳まで現役で働いていくために、公認心理師の資格を取ろうと目標を定めました。
休日は少年野球を子どもたちと楽しんでいます。
ノートには、福祉のこと、野球のことなどを綴っていきたいと思っています。みなさま、お願いします!