笹差イヨ@物書き系vtuber

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笹差イヨのプロフィールな

About me 物書き系vtuber 雑談や作業配信を中心に朗読動画、MMD動画などを作成しています。 Name 笹差イヨ / Sasasa Iyo Birth 1019 お借りしているもの 肌 瞳 唇 トップス ボトムス サングラス ネイル SNS&Patron   YouTube    X (Twitter)    Bluesky   pixivFANBOX  ラブレター 利用規約・ガイドライン ・笹差イヨ(以下当方)は個人での活動をしております。 ・3Dモデ

    • ウィズ、ナイトスケープ 3_2 デビルオブスライミーズ

      「この度は本当にすいませんでした」  そう言うと、詫びのラーメンです、と瀬田は続ける。そんな彼に、いいねえ、とソフィーは指笛を鳴らし、香奈子はトッピングマシマシにしていいですか、と躊躇う事なく尋ねる。俺の財布は気にして欲しいけど気にしなくていいよ、と苦しそうな顔をする瀬田をよそに、ニクラスはメニュー表を見ては、一番高いものに一番高いトッピングつけますかね、とケロリとして言う。

      • 嗤うノウゼンカズラ 2日目夜(進捗確認)

         深夜。第三区域の奥まった港にある、再開発が予定されている半ば放棄された倉庫街の一角にある、コンテナの中にベルクはいた。  常と変わらぬ黒地のストライプジャケットに、無地の黒いスラックス。赤地に深い赤色のトライバル模様が目立つシャツ。黒いネクタイと、黄金色のネクタイピンが彼がまだ眠る予定がないことを見せつけている。

        • 嗤うノウゼンカズラ 2日目-昼04

          「ちなみに、向こうの扉ってなにがあるのかな」  そう言ってアランが指を刺したのは、この部屋に唯一ある扉。気になんの、と少年・ユウキが言うものだから、そりゃあね、と肩をすくめるアラン。なにもなかったと思うけど、と言いながらユウキは扉をぐっ、と押し開ける。  扉の向こうには何もなく、ただただ暗い闇が広がっていた。何もないでしょ、と言ったユウキ。そうだね、と言ったアランだったが、扉の向こう側を覗き込む。きょろきょろと周辺を軽く見ていると、しばらくすると目が慣れてくる。アランはぎょ

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        • 創作仮原稿置き場
          8本
        • 一次創作まとめ・嗤うノウゼンカズラ
          10本
        • 一次創作小説まとめ・ウィズ、ナイトスケープ
          11本
        • 一次創作小説まとめ・彼と彼女のアジアート
          23本
        • 一次創作小説まとめ・ハリエンジュの赤い星
          34本
        • 一次創作小説まとめ・カナリアのベルカント
          11本

        メンバー特典記事

          ウィズ、ナイトスケープ プロローグ第一稿

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          「新しく配属された、外山香奈子です! 得意な魔法は転送魔法、自分を転送させるタイプの魔法で、同行者は総合計自分の体重までです!」  ぱちぱち、とまばらに拍手が上がる。がちがちに緊張していた香奈子は、とりあえず受け入れてもらえたことに安堵し、ふう、と息を吐く。  ややぽっちゃりとした体型の彼女は、好きで太ったわけではない。無論、脂肪のうちにしっかりと筋肉が潜んでいる。ただ、彼女が得意とする魔法が体重があればあるだけ、同行させる人や物の量が増えるタイプの魔法だった、というだけで

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          ウィズ、ナイトスケープ プロローグ第一稿

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          4月まとめ

          今月もあっという間に終わりましたね! 今月は上旬から執筆に集中していて、配信をほとんどおさぼりしていたな~と反省。 今後は定期的に作業配信をしていこうかなと思います。 あとはゲームもね、やりたいな~って思ったのはやっていきたいですね。 執筆では「ウィズ、ナイトスケープ」「嗤うノウゼンカズラ」を上旬はがーーーーっと更新できて満足です! 今後はぼちぼちのスピードで更新できたらなと思います。 嗤うノウゼンカズラに関しては、きちんと完走したいところですね! 完走したら、本にするの

          ウィズ、ナイトスケープ 3_1 デビルオブスライミーズ

          「で、入り口のこの音はなんだい」 「めっちゃ体当たりしてそうな音ですよねえ」 「多分なんだけど、ゴミ処理スライムが突破しようとしてる音……かな」 「おそらくは、そうでしょうね」  ソフィーと香奈子が到着した時、ニクラスと瀬田は入り口の重たい金属扉を背もたれにしていた。  もずん、どすん、と鈍く聞こえてくる音に、ここから出られる可能性があるって知ってるんだねえ、とソフィーはのんびりと感想を言う。そんな彼女に、スライムに知性があるみたいなこと言わないでよ、とうぇっ、と舌を出して

          ウィズ、ナイトスケープ 3_1 デビルオブスライミーズ

          嗤うノウゼンカズラ2日目-昼03

           目が覚めると、そこは一面のパステルカラーの部屋だった。  床も、天井も、壁もパステルグリーンやパステルブルーなどの色が使われ、置いてある大きなブロックや積み木、ぬいぐるみたちも、柔らかそうな素材である。そして、アランの向かいには扉が一つある。背後にはなにもなく、おそらく、その扉から出て仕舞えば、この空間から出られるのではないか――そうアランは考える。  しかし、その扉の前には子どもが陣取っていた。ブリキの人形だろうか、デフォルメされたロボットを握りしめた子どもは、目を赤くし

          嗤うノウゼンカズラ2日目-昼03

          ウィズ、ナイトスケープ 3 デビルオブスライミーズ

          「あれ? ニクラスさんに瀬田さんもお出かけですか?」 「そうなの。今日は俺たちが出番らしくて」 「あまりないんですけどね。どうしても、瀬田くんの力が立候補したので」  不思議そうに小首を傾げる香奈子に、瀬田はみてみて、と重ね合わせた自分の両手を開く。すると粘着テープを剥がした時のような、粘りのある液体が彼の手からべりべりと音を立てて出てくる。  べりべりと音を立てているそれに、痛くないんですか、と香奈子は思わず尋ねてしまう。痛くはないし、粘りもないよと答えた彼は、手から溢れ

          ウィズ、ナイトスケープ 3 デビルオブスライミーズ

          嗤うノウゼンカズラ 2日目-昼02

           灯台の近くにあったカフェに入り、チョコレートサンデーと、ランチタイムだからとパスタとオープンサンドを各々が注文する。チョコレートサンデーだけは奢りますけど、とアランがちょっとだけ恨めしい目で言えば、オープンサンドは自分で出すが、とはん、と鼻を鳴らすベルク。だったらチョコレートサンデーも自分で支払ってくれ、と思いつつも、サンデーを奢る名目でついてきてもらった以上、アランはその言葉を飲み込むしかないのである。 「結構ホテルから距離はあるけれど、綺麗な場所だよね、灯台」 「本当

          嗤うノウゼンカズラ 2日目-昼02

          ウィズ、ナイトスケープ 2_2 キャンディ・ラビットの叛逆

           現場であるオフィスからほど近い――それこそ、徒歩五分ほどのコンビニエンスストアに到着すると、すでにそこには犯人が確保された光景が広がっていた。  ソフィーと香奈子が現場の責任者を探して話を聞こうとしていると、後ろから声をかけられる。そこにいたのはすらり、と背が高い紺色のスーツを身に纏った男性だった。黒髪をオールバックにまとめている彼は、フレームレスのメガネ越しに、狐のように細い目を細めて、ご足労かけました、と謝罪してくる。香奈子が誰だこの人、と思っている間に、ソフィーが顔馴

          ウィズ、ナイトスケープ 2_2 キャンディ・ラビットの叛逆

          嗤うノウゼンカズラ 2日目-昼01

           どうしてこうなった。  誰にともなく、アランは灯台の上で疑問を浮かべていた。  朝にベルクと灯台に観光に行く約束を無理矢理取り付け、準備を済ませたアランは息を切らせてフロントに向かえば、すでにベルクがそこで待っていた。遅ェ、と文句を言う彼をなんとかかんとか音便になだめすかせて、電車に乗るための駅に向かう時だった。  やあ、と後ろから声をかけられ、振り向いてみればそこにいたのは昨日訪れた喫茶店のマスターだった。偶然だねえ、と言いながら歩いてくる彼に、そうですねえ、とアランは

          嗤うノウゼンカズラ 2日目-昼01

          ウィズ、ナイトスケープ 2_1 キャンディ・ラビットの叛逆

           あ、と思い出したように口を開いた香奈子は、お茶で喉を潤すと思い出したことを口にする。 「そういや、ニクラスさんにボスは強いって言われたんですけど、どのぐらい強いんです?」 「それは……出力を指しているのかしら。それとも、性能のほうだったのかしら」 「あー……どっちのことも言ってなかったような?」 「それなら、全部をひっくるめて、かしら? たしかに、強いけれど……」 「破壊活動なら、誰にも劣るつもりはないが」 「おお……! 物騒でおっかねぇ発言……!」  そのうちボスが出

          ウィズ、ナイトスケープ 2_1 キャンディ・ラビットの叛逆

          嗤うノウゼンカズラ 2日目-朝

           朝食付きプランにしていたため、アランはホテルで借りている部屋の外に出ることとした。朝食をつけてもつけなくても、料金が変わらないのであれば付けてお得感を楽しんでしまう。そういうアランは人種であった。どんな朝食なのだろうか、と浮かれながら、部屋の外に出ると、ちょうど隣の部屋の扉が開く。  そんな漫画みたいなことあるんだなあ、と思いながらアランは隣室の人に朝の挨拶をしようと口を開いて、目も口もあんぐりと開けてしまう。かけていたメガネが少しズレる。そんな彼に、けっ、と隣人は悪態をつ

          嗤うノウゼンカズラ 2日目-朝

          今後の配信予定

          今後の配信に関してですが、毎月第4日曜日に22:30~各月の振り返り雑談を30分ほど行い、それ以外は毎週2回朗読動画やシチュエーションボイスを投稿するのみとします。 こちらについては、執筆に費やす時間を増やしたいと考えているからです。どうぞご理解いただければと思います。

          ウィズ、ナイトスケープ 2 キャンディ・ラビットの叛逆

          「うあっ!」 「そうだね。コスタくんが言うように、真上への転送は何も知らない奇襲にはいいけど」 「あっだだだだだ!」 「転送系魔法が得意だってバレたら、対策されてしまうから、そこがまだまだ詰めが甘いなあって思うよ」 「っちょ、ちょ、ニクラスさん!」 「どうしたんだい?」 「腕ちぎれます! 後ろにぶちって! ちぎれますって!」 「体が硬いんじゃないかなぁ、それは」 「ぜってぇ違いますよぉ!」  ニクラスの背後を取ろうとした香奈子は、転送してみたはいいが、そのことを予想していた

          ウィズ、ナイトスケープ 2 キャンディ・ラビットの叛逆

          ウィズ、ナイトスケープ 1_4 レインボーローズの蕾

           可燃性の液体特有の鼻につく臭いに眉を顰めながら、ソフィーはとん、とコンクリートの床に足をつける。どてん、とソフィーの後ろで音がしたから後ろに目線を向けると、そこには香奈子が着地に失敗していた。慌てて立ち上がった彼女と、ほとんど同時に、部屋にいた男が慌てたように二人に向けてライターを向ける。それは百円ショップでも取り扱っている、使い捨ての、簡易的な火炎魔法が込められたものだ。普通であれば、ごくごく小さな炎を生み出すしかできないそれでも、これだけ可燃性の気体や液体で塗れている場

          ウィズ、ナイトスケープ 1_4 レインボーローズの蕾