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無名の僕が小学校で講演を行った話

どうも、さる吉です。

つい先日、とある小学校で講演する機会を頂きました。

その小学校では、様々な職業についてる人の話を聞く場を設けており、

過去に救急レスキュー隊や農業従事者、各スポーツの強豪高の監督など
様々なキャリアを持った方がお話しされたそうです。

ちなみに僕は「シンガーソングライター」としてお話しさせていただきました。


・・・ただ、僕は全くの無名。
現時点では、
音楽だけではまだまだ食べていけてません。

なので、お話をいただいた時には驚きました。


僕自身、人と話すのがあまり得意でなく、
「え?、、、大丈夫かなぁ・・・」
とかなり不安でした。

・・・けど「これも何かのご縁だ」と。


ということで、万全の準備をし(毎日1時間練習した)
先日、無事終えることができました。緊張したけど楽しかった。


せっかくなので、
そのことについて書き留めたいと思います。


どんなことを伝えたか?

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まず最初に、どうやって音楽を作っているのか?についてお話しました。

「パソコンにたくさんの楽器が入っていて、その楽器たちの音を組み合わせて音楽を作っていくんだよ」と。

実際に作った曲を題材にし、
1つ1つ音を付け加えながら、最後に曲が完成する、という過程を見てもらいました。

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ただ、こういうご縁をいただいた以上、
「何か自分が伝えるべき役割があるんじゃないか?」という想いがありました。

なので、
音楽という道にたどり着くまでの過程を紹介しながら、
自分が今まで経験してきて分かったことについて話しました。


以下、実際に使ったスライドを交えながら書いていきます。


夢について

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(↑みんな手をあげていた。「アイドルになりたいです!」「何か物を作ることをしたいです」めちゃめちゃ素敵でした。)


僕自身、「自分の夢はなんだろう?」と数年間悩んでいた時がありました。

それは「夢=職業」だと思っていたからです。


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職業の中から選ぼうとしていたので、自分のやりたいことが見つかりませんでした。

でも本当は、

「全国のラーメン屋を食べ歩きたい」
「オーロラを観にいきたい」
「あの大好きなアイドルと付き合いたい」

みたいに、なんでもいいんです。

だから、

「心から叶えたいと思っていることが夢です」

というお話をしました。


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このことに気付いたきっかけ、それは自転車で日本一周したことでした。

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たくさんの土地でいろんな価値観を持った人たちとお話することで
「夢=職業」という概念はなくなっていきました。

どんな仕事についてようと、毎日楽しそうに生きている人たちの生き方が印象に残ったからです。


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「自分の好きを大切にしてほしい」という想い

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その後、いろいろな過程を経て、29歳の時に音楽の道を志すことに決めました。

じゃあその歳になってなぜ音楽の道を選んだのか?

僕は元々、音楽が好きでたまりませんでした。
ステージの上の人たちがいつも眩しくて仕方なかったんです。

・・・でも、
「自分に音楽なんて無理だ」とも思っていました。

だから自分のやりたいことを探していた時も、ハナから「音楽」の2文字はありませんでした。

その想いを引き出してくれたのが友人の一言。


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その友人には感謝してもしきれません。

その一言で音楽をやろうと心から思えました。


そして、大好きな音楽をやっていく中で思ったのは、
「自分の好きなことほど上達が早い」ということ。

当たり前だけど、すごく大事なこと。

よく「好きを仕事にしろ」というけど、その意味が心から分かりました。


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なので、

「誰になんて言われても、自分は〇〇が好きだという、その気持ちを大切にしてください」

とお話させていただきました。


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自分を好きでいて欲しい

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いただいたこの機会で一番伝えたかったこと。

それは「自分を好きでいて欲しい」ということでした。


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「自分を大切にできないと他人も大切にできない」なんてよく聞きますが、
その意味がずーっと分かりませんでした。

でも、
今年に入り心身ともに無理な生活をし続けて身体を壊した結果、ようやくその言葉の意味が分かってきたんです。

「自分に心の余裕がないと、誰かに優しくすることさえできない」

音楽を始めてからの3年弱、心身ともにかなりストイックな日々を過ごしてきました。

常に悔しさという薪を自分自身にくべては、自分を奮い立たせる。
そんなことをしているうちに、自分でも心が狭くなっていくことが分かりました。

今思えば「傷つけてしまったなぁ」と思う人の顔が浮かびます。この場で謝らせてください。ごめんなさい。


・・・と、少し話は逸れたけど、
そう、この歳になってようやく
「自分自身を好きになること、大切にすること」の大切さを身に染みて感じました。

なので、
そのことを心を込めてお話させていただきました。

ここまで話したこと全部忘れていいから、これだけは覚えて欲しいです」と。届けばいいな。


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スピーチを終えて。今の子供について思ったこと

約30分のスピーチ後、子供たちはたくさん質問をしてくれました。

「音楽をはじめて変わったことはありますか?」
「1曲作るのにどれぐらいの時間がかかりますか?」
「やりがいはなんですか?」


子供たちの質問や感じた雰囲気から思ったことは、
思っている以上に小学校高学年は大人だということ。

僕が5年生の時なんて
「どうやってポケモン151匹捕まえよう」
ぐらいしか考えてませんでした。

けど、その子たちの瞳は、もっともっと先のものを捉えているように感じました。すごく素敵でした。

もう子供と大人の境目なんて無くなってきてるんじゃないかなと思いました。



自分で歌を作ってるとはいえ、
無名の自分にこんな貴重な機会を与えてくださった先生方には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

とにかく子供たちがこの先、
自分自身を今より少しでも好きになってもらえれば、自分の役目は果たせたのかな、と思います。



最後に

どの職業も尊いですが、子供と携わる職業の魅力に改めて触れました。

「子供が変われば世界も変わる」

これは決して大袈裟じゃありません。
良くも悪くも、教育ってすごい影響力があるな、と。


ただ、僕がどんなに伝えたいことを語ったって、受け取るのは子供達自身です。

もしそれが伝わらなければ、心に残らなければ、それは僕の中だけで完結してしまう自己満です。

だから、どうにか届けばいいなぁ、、、と願うのみ。

たとえ1ミリでもいいから、たった1人でもいいから、
心に残ってくれれば、自分のことを好きになってもらえれば、本当に良かったなと思います。


そしてもしもまたこのようなチャンスに恵まれたら、お話させていただきたいです。

内容は小学校高学年〜向けかな?と思います。
もしも機会があれば全国どこでも!
(日程的なタイミングにもよりますが、機会あればぜひ!)


今回は小学校高学年でしたが、
自分が高校卒業してから将来についてめちゃめちゃ悩んだので、そのぐらいの方たちに話させていただくのも、また面白いのかなと。


ちなみに、
依頼をしていただいた先生から
「来年もぜひお話していただきたい」と言ってくださったのは、本当にうれしかったです。

・・・ただ、自分の夢を子供たちの前で語った以上、来年も同じような立場ではいられないなとも思いました。

だからこそ、より覚悟が決まりました。

より一層、音楽に熱を注いでいきます。


最後まで読んでいただきありがとうございました!


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