Saran | 紗蘭

オーストラリア留学歴10年・メルボルン大学建築学科卒・現在、現地建築事務所勤務です。デ…

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オーストラリア留学歴10年・メルボルン大学建築学科卒・現在、現地建築事務所勤務です。デザイン、建築、芸術、音楽、俳句など📝まだまだひよっこですがなんでもやってみたい派です🐤ブログ:https://sarankim.art/

最近の記事

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メルボルンの小道をご紹介 その1

メルボルンの街はたくさんの小道で有名ですが、地元の人々がよく使う、あまり知られていない小道をご紹介します。建築学科の学生目線です。 英語ですが、日本語字幕あります!

    • デザインとSTEMの関係性

      先週、メルボルンの中高一貫校の中学1年生の集会にてデザインとSTEM(理科、テクノロジー、工学、数学)の関係性についてお話しする機会を頂きました。 日本の高校では理系と文系に分かれていたりと、まるで教科のくくりで勉学の進む方向が決まってしまっている気がするのですが、教科ごとに勉強するんじゃなくて、あることについて勉強する上で、さまざまな学問を通して理解する方法がいずれ一般的になるんじゃないかなと思ってます。 今回のプレゼンは来年の選択教科について考えている中学生に向けて、

      • やっと届いた!増田友也教授の本

        恩師リックに教えてもらった増田友也教授の本が、1ヶ月の船旅を経てようやくメルボルンに到着! 半年前までは名前すら知らなかった方ですが、「東の丹下健三、西の増田友也」と言われたほど有名な方だと知りました。 ネットで1巻、4巻と5巻目があったので実家に送り、そこから両親にメルボルンまで船便で送ってもらいました。ありがたや。 基本的に論文調&旧仮名遣いなので意味を理解するのにかなり時間がかかりますが、辞書片手に頑張ります! 読むことに加えてやってみたいのが、本の翻訳です。英

        • 写真いらずの建築スケッチの仕方

          大学生のころ、建築ツアーに参加したのですがそのツアーガイドの方が大学のデザインスタジオの講師でした。 写真や図面を見て断面図を描くのではなく、実際に建物を体験して、観察してその場で描く方法のアドバイスを教えてもらったのでご紹介します。 その1 空間の基準点的なものを決める 人の高さや物でスケールを決めることで「〇〇何個分」といったものさしができます。 その2 空間の何を描きたいか決める ただ目の前にあるから描くのではなくて、「この天井の高さの変化が面白い」だとか、「上の

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          切り絵の制作過程

          切り絵を趣味でやっているのですが、メルボルン大学にある有名なOld Quadを表現してみました。

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          建設現場の定点観測

          散歩道にある建設現場の写真をまとめてみました。 ここはもともと市の先住民の文化センターみたいなところで、2015年ごろにフェデレーション・スクエアに移ってからは長い間空き家のようになっていました。 4月9日 一応採掘作業をして、文化的な価値のある遺跡が無いか調べていました。結果的に何か見つかったかはわかりませんが、街の中心部に近いところのトンネル工事では、地下貯蔵室みたいな空間が見つかったり、古いボトルの破片や生活用品が見つかったそうです。 6月26日 大きい重機が到着

          建設現場の定点観測

          最近の習慣について。

          今年に入ってから始めた習慣の一つがフランス語を勉強することです。 大学で1教科、フランス語の基礎を3年前にやったっきりで、あんまり勉強できてなかったので小さいことから始めようと思い立ちました。 まず、フランス語の単語リストを印刷して(ほぼ)毎日、10単語くらい書き取りしてます。動詞の場合、活用も併記(現在形だけですが)しておくと、便利です。 それから、Duolingoというアプリを継続的にやってます。楽しいです。 もっと文章を書いたりした方がもちろん上達は早くなると思

          最近の習慣について。

          自己流SNSとの付き合い方

          多分私は、親がスマホを持っていなかった頃を知っている最後の世代なんじゃないかと思います。 小学生の頃、半分に折れる携帯を持っている友達はあんまりいなくて、まだ音楽聴くならiPodに入れるのが普通な時代を覚えています。 だから、フェイスブックやインスタが爆発的に広まっていった頃、高校ではスマホ中毒やサイバーいじめの問題が明るみに出てきていました。私はフェイスブックは友達と仲良くなるために使い始めたけれど、ツイッターは冬眠状態、インスタやスナップチャットはあんまり興味がありま

          自己流SNSとの付き合い方

          ボランティアで人脈づくり

          皆さんはこれまでどんなボランティアをしたことがありますか? イベントを手伝ったり、ゴミ拾いに参加したり、色々あると思いますが、少なくともオーストラリアでは仕事の経験と同じくらい重要視されます。 高校ではクラス対抗でホームレスの方々への食料品の詰め合わせのための缶詰などを集めたり(多く集めたクラスが優勝!)、坊主にすることでファンドレイジングしている友達(女子です)もいました。 せっかくなので、いろんなボランティアの経験から、ボランティアをするメリットを書こうと思います。

          ボランティアで人脈づくり

          英語圏の日本語を勉強している人のためのひらがな表

          海外の友達で日本語勉強してるよっていう人はたくさんいると思うのですが、日本語を第二言語としてどうやって学ぶか、考えたことはおありでしょうか? 特に英語を母国語としている人たちは、アルファベットが同じ他のラテン語(イタリア語など)を勉強するのはそんなに難しく無いそうですが、日本語はひらがな・カタカナ・漢字とあるので、文字自体を一から覚えなければいけません。 まずそこでつまづいてしまわないように、分かりやすくて、楽しく勉強できるひらがな表をデザインしてみました。 ひらがなを

          英語圏の日本語を勉強している人のためのひらがな表

          オーストラリアで建築を学ぶこと。

          昨年、メルボルン大学の建築・景観建築学科を卒業して現在地元の建築事務所に勤めているのですが、お国が違えば、教わる内容も少し違ってきます。 今回は土地や歴史との関係性についてお話しします。 オーストラリアにはもともとアボリジニの先住民の方々が住んでいて、季節によって、場所を移動しながら土地の管理を行なっていました。ひとりひとりに生き物の守り神がいて、特に自然とのつながりを大事にする文化があります。 結果的に植民地となり、迫害を受けた過去がある中で、先住民の考え方を尊重する

          オーストラリアで建築を学ぶこと。

          今、俳句を始めるべき5つの理由

          皆さんは俳句についてどのくらい知っていますか? 古くておじいちゃん世代の趣味だと思っているあなた、俳句って今や幅広い世代に親しまれているものなんですよ。 私は故郷が俳句の街、愛媛県・松山ということや叔父が俳句関係の仕事をしていたこともあり、小学校の頃からちょっとずつ俳句をやっていました。 最近はテレビ番組のプレバトなどで取り上げられて案外とっつきやすいものだという認識が浸透されてきているようですね。 俳句について気になっているあなた、毎日の生活で疲れているあなたへ、な

          今、俳句を始めるべき5つの理由

          海外で国語(英語)を学ぶ。

          今日は英語を国語として勉強したことについてお話しします。 私は小学校まで日本で日本語を、中学高校は英語を「国語」として勉強しました。 国語って、普段の読み書きや物事を理解する能力を身に着ける上でとても大事な教科だと思うのですが、日本と海外の学校での「国語」の教え方って、相当違います。 まずは、日本語の話から。 国語のテストを思い出してみてください。まず読解問題があって、「作者の考えを抜き出しなさい」みたいな質問があります。慣用句や漢字、選択問題などが続きます。このフォ

          海外で国語(英語)を学ぶ。

          オーストラリアの高校の美術について。

          私は小学校の図画工作の教科が大嫌いでした。 ものづくりや絵を描くことは小さい頃から大好きでしたが、小1の時にクラス全員が運動場で遊ぶ様子を水彩で描くことがあり、コンクールに出すからと先生がクラスメイトの絵に加筆していたのを見てドン引きしちゃいました。 「今日はみんなで同じ静止画を描きましょう」や「みんな粘土でこれを作りましょう」といった授業が好きになれなくて、なんでみんな同じことをしないといけないのか理解できませんでした。 もちろん、技法を学んだり、自分で好きな主題を選

          オーストラリアの高校の美術について。

          留学して気づいた、他人と自分のアイデンティティを比較しなくなる方法

          留学で得られることってたくさんありますが、一番自分が影響されたことの一つが、「みんな違ってみんないい」ということです。 私は小学校を卒業して、オーストラリアのメルボルンで学生生活を過ごさせてもらいました。寮を経験し、ホームステイを経験し、現在一人暮らしをしています。 まず来て思ったのは、「メルボルンってほんと多国籍だなあ」ってことです。 オーストラリアという国は、特にメルボルンは、他の国と比べてもかなり異質です。 もともとアボリジニの先住民の方が何万年も住んでいた土地に

          留学して気づいた、他人と自分のアイデンティティを比較しなくなる方法

          日々の考え方を叩き込んでくれたとある理論について。

          いつだったかははっきりと覚えていないのですが、高校生だった頃から、上の写真に映っている張り紙が部屋にありました。 もうすでにホームステイや一人暮らしで4回ほど引っ越ししているのですが、何度も、はがしては新しい部屋に貼り直してきた紙です。 紙には Planned Happenstance Theory(計画的偶発性理論)というものが書かれています。 これは、スタンフォード大学のクランボルツ教授による、元々は仕事のキャリア形成に関連した理論です。でも、高校生だった私は、「何

          日々の考え方を叩き込んでくれたとある理論について。