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写真いらずの建築スケッチの仕方

大学生のころ、建築ツアーに参加したのですがそのツアーガイドの方が大学のデザインスタジオの講師でした。

写真や図面を見て断面図を描くのではなく、実際に建物を体験して、観察してその場で描く方法のアドバイスを教えてもらったのでご紹介します。

その1 空間の基準点的なものを決める
人の高さや物でスケールを決めることで「〇〇何個分」といったものさしができます。

その2 空間の何を描きたいか決める
ただ目の前にあるから描くのではなくて、「この天井の高さの変化が面白い」だとか、「上の階とのつながりが素敵」とか、伝えたい空間の魅力について考えておくと、スケッチの構図が決まりやすいです。描き始める前に考えるのが一番です。

その3 パースではなく平面図や断面図を描く
パースは固定された視点からの風景しか描けないので、意図的に平面図や断面図を描こうとすると実際に歩いて観察したり、建物の仕組みをもっと理解できるようになります。

その4 (もし人をまだ描き入れていない場合は)人を描く
人は空間のスケールだけでなく、空間との関わり方を表すことができます。どこに人が座っているのか、もたれているのか、歩いているのか描いてみるといいですね。

その5 光と影を描く
どこから光が入ってきていて、影ができていて、どのように空間に変化を与えているかがはっきりします。

その6 使うペン・鉛筆で線の濃さや太さを変える
一本のペンで描ききるのもいいですが、例えば0.2のペン、0.4のペンと鉛筆でそれぞれの線の重要性を強調できます。


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