2010年05月09日(日)
ひとりの寝床から起き上がる。勢いよく窓を開け、ベランダに出る。
空には高いところにうっすらと雲がかかっているだけで、とても明るい。水色の空がもう見え始めている。風が心地よく流れてゆく。街路樹の若葉も、ひらひら、さやさやと揺れている。その街路樹の足元では、オレンジ色の薄い薄い花びらが、これもまた、ひらひらと揺れている。まるで風が歌っているようだ。そう思った。街はまだ眠りの中。人の姿も車の姿もない。大通りはからんとそこに広がっており。向こうのトタン屋根に今ちょうど朝陽が当たってい