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見つめる日々

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世界と自分とを、見つめ続けた「私」の日々綴り。陽光注ぎ溢れる日もあれば暗い部屋の隅膝を抱える日もあり。そんな日々を淡々と見つめ綴る。
クリシュナムルティの日記やメイ・サートンの日記から深く深く影響を受けました。紆余曲折ありすぎの日々… もっと詳しく
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2020年8月の記事一覧

2005年04月13日(水)

 目を覚ます。薄暗い天井の木目の模様が、ちりちりと歪んで見える。私は起き上がりカーテンを…

2005年04月12日(火)

 雨が降り続く。街はみなしっとりと濡れ、あれほど乾ききっていたアスファルトは今、雨を吸い…

2005年04月11日(月)

 毎週の診察を終えて電車に乗る。雨は時間が経つ毎に冷たさを増してゆくようで、私は上着の衿…

2005年04月08日(金)

 埋立地、海へと続く道沿いに、何本もの桜の樹が立ち並ぶ。まだ若い木ばかりだから、桜のアー…

2005年04月07日(木)

 娘を保育園に送り届け、私はその足で仕事場へ出掛ける。二つ目の信号を渡ろうと思ったとき、…

2005年04月06日(水)

 昼過ぎ、仕事から戻り、片づけを始める。娘が毎日必ず使う塗り絵やお絵かき帖の棚を、もっと…

2005年04月05日(火)

 玄関を開けて前を見やると、以前住んでいた場所が向こうに見える。そのすぐそばにある公園は、この頃毎日毎日、色が変わる。公園に植えられた幾つもの樹々が、今まさに新芽を開かせている最中なのだろうなと思う。それまで枝の一部としか見えなかった部分が膨らみ、それが赤くなり、やがて萌黄色の葉となって開く。今はちょうど、焦茶色と薄黄色が混じったような色、あと数日もすればきっと、その色は黄色がかった緑に変わるはず。いつもなら、樹々の新芽が開く前に桜の花がぱあっと開く。そうすると、まだ乾いた樹

2005年04月04日(月)

 布団で身動きひとつせず熟睡している娘の隣に潜り込んで、私は知らぬ間にうとうとしていたら…

2005年04月03日(日)

 目を覚まして一番に、私は窓を思いきり開けてみる。今朝は、部屋の外も部屋の中も、温度差が…

2005年03月31日(木)

 目を閉じていても分かる。上に向けた顔に降り注ぐ日の光。細く開けた瞼の間から見えるのは、…

2005年03月30日(水)

 さぁ今日こそは。そんな気持ちでカーテンを引き、窓を勢いよく開ける。窓から滑り込む風は滑…

2005年03月29日(火)

 きっと澄み渡る空を見ることができるはず、と思い込んで目を覚ました朝。カーテンがどんより…

2005年03月28日(月)

 目を覚まし、窓の方を見やる。日差しが明るい日なら、部屋の橙色のカーテンは向こう側から光…

2005年03月27日(日)

 夜中何度も娘が目を覚ます。左肘の内側がかゆいらしい。暑がりな娘は布団を思いきり蹴飛ばしてぐずっている。ママ、かゆい、ママ、暑い、その繰り返し。皮膚を傷つけないように肘を薄いタオルで包んで掻いてやるのだが、それだと足りないらしい。何度も何度も半泣きになる。ほぼ二時間おきに目を覚ます娘は、だんだん目が冴えてきてしまったらしく、最後、本を読んでもいいかと言い出す始末。仕方ないので、午前四時半の布団の中、二人で本を読む。そしてもう一度、眠るために歌を歌う。「大きな古時計」に「花」、