「もし独身だったら、もっと仕事や好きなことができたのに」って思う?
「もし独身だったらもっとWEBライターの仕事や、もっと好きなことできたなーとか思うんじゃない?」
先日、主人との会話の中。
ふと聞かれたこの言葉。
正直な答えは、「YESでもありNO」だ。
結婚してると、誰しも心の中で思うことだろう。
家庭を持つと、使いたい時間やお金が限られるのは事実。
独身のあの頃みたいに、
自分ためだけに好きにお金を使ったり、時間を気にせず残業して、退社後は職場の方と遊んだり、夜中まで飲んだりしていた日々。
あの頃の自由は、もうない。
ごくたまに、懐かしく思う。
だから「完全にNO」と否定は言えない。
けどわたしは、「家族がいたからこそ、人生に本気で向き合え、今のライターの仕事など、充実感を得られることができている」と心底、感謝を感じる。
そして、物質的には完全な自由とは遠くなったけど、家族のおかげで精神的な自由は手に入れたと思う。
*
「いつか大切な主人や子どもができたら、みんなが笑顔で穏やかに暮らすこと」
が、小さな頃から夢だった。
家族みんなが笑顔で楽しく過ごすこと。
たまにみんなで旅行に行ったり、バーベキューしたり、ピクニックをしたり……。
自分が幼い頃、叶えられなかったこと。
だから、自分で努力して叶えてあげたいと思ってここまできた。
経済的な事情で、いつも喧嘩が絶えなかった両親達を見て育った子ども時代。
たくさん仕事をして、お金を稼ぐこと=豊かに笑顔になれる
わたしの中では、無意識にそんな図式ができあがっていた。
だから、独身時代も結婚後も「安定して長く働けそうな会社で、そこそこ働けばいい」と思って仕事をしてきた。
高校卒業後、やってきたのは総務や経理系の事務職。人並みにはできるし、周りからは感謝されるけど。
だけど、わたしの場合は。
あまり「やりがい」や「楽しさ」は感じなかった。
「本当にこれでいいの?」
「この先ずっとこうして働かなければならないの?」
とずっと違和感があった。
さらに電話応対など、向いていないと感じる仕事を含めて、年数を重ねてたくさん仕事を頼まれるようになると。
「やりたくない」「もっと得意なことで人に喜ばれたい」といったモヤモヤが大きくなっていった。
そんな中で、理由のない涙が止まらず、とうとううつ状態になって。
このままでは、主人や子どもに迷惑や心配をかけてしまう……。
わたしの家族は、笑顔でいたい。
繰り返したくない。どうにかしなきゃ。
そしてようやく、本気で長年の違和感の正体や、人生や仕事について考えた。
「家族の笑顔を守りたい」
「昔の自分と同じ経験を、子どもには繰り返したくない」
だから、自分が楽しく生きるための方法を探そう。
そんな必死な思いから、自分の適性や、やりたいことを深掘りした結果、今のWEBライターのお仕事に出会えた。
もちろん、何もないに越したことはないが、ある程度苦しみや辛さが原動力になることあると思う。
一見ネガティブなことは、考え方によっては実はチャンスでもある。
本当に大切にしたいことや、重要なポイントに気付けるきっかけになるからだ。
*
まだまだ、理想とはほど遠いし、WEBライターは決して楽な仕事ではないけれど。
白紙の状態から、リサーチ、構成、執筆……と試行錯誤して作り上げた記事が、
「分かりやすい!」
「いつも、ありがとうございます!」
と喜んでいただけるのは、わたしにとってはやりがいになっている。
ただなんとなく、惰性でこなしていた仕事。理由のわからないモヤモヤを感じて、心が消耗していた「あの頃」からは抜け出せた。
それは、まぎれもなく「家族がいたからできたこと」。
1人だと、きっとあのまま惰性でなんとなく生きていたと思う。
わたしは怠け者だし、そこまで「自分のためだけ」じゃがんばれない。
基本、根性なしの人間だからだ。すぐに諦めちゃう。
・がんばらなきゃいけないけど、動けない人
・どうにかしたいけど動けない人
そんな人は、もしかすると、わたしと同じタイプなのかもしれない。
そんな人は、試しに誰か大切な人を思い浮かべて、動いてみると新たな側面に気づく可能性があると思う。
自分以外の大切な人のためには、自然と動けてしまう優しい人なのだと思う。
なので、
周りために、何かを全力でやってみる。
本気で誰かのためやると、自分でも驚くような、力が湧くかもしれない。
「自分のきっかけや原動力はなんだろう?」
知っている人は、少し幸せに近づける。
自分の軸が、何重にも強くなる。
わたしは「家族」。
そして「楽しさ」だ。
あなたを動かす原動力は、なんですか?
自覚すると、日常がもっと楽しくなるから、一度真剣に考えてみるのはオススメだ。
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