佐野夜

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佐野夜

写真¦ことば¦短歌 Twitter@sano_yoru Instagram@sano__yoru

マガジン

  • 1ヶ月記録

    1ヶ月ごとにその月の振り返りをしています。 自分の為に書いてます。

  • 自己紹介、お仕事について

    簡単な自己紹介、お仕事についてまとめています。 その都度随時更新していきます。2024/4/30現在のものです。

  • 短歌

    生み出してきた短歌たちです

  • ポートフォリオ

    これまで撮ってきた写真 、Instagramに載せきれなかった写真等を、期間・シーン別にまとめています。まだまだポートフォリオは増えていくので、フォローボタンを押してこれからも見て頂けると励みになります。

  • エッセイ

    エッセイをまとめています。

最近の記事

  • 固定された記事

2024年3月 美波 日本武道館

マネージャーさんから連絡が来た時、これは夢なんじゃないかと何度も思った。寒すぎる夜の中、上着も着ずに外へ出た。耳に当てている携帯電話がさらに冷えて耳を凍らせていた。寒さなんてどうもよかった。狂ったように願っていたことが起こっていたから。 何度も夢じゃないかと確認をした。頬をつねったり、目をこすったり、左すねを右足で何度も蹴ったりした。 悶えるほど痛かった。 1,佐野夜のはじまり 7年。 彼女が僕に与えた影響は計り知れなくて、辛い時も悲しい時も、嬉しい時も楽しい時も、常に彼

    • 2024年6月

      梅雨に入り、雨の降る日が増えた。陽も長くなってきて、Tシャツの隙間を通っていく風の気持ちよさと、2024年がもう折り返しに入った時間の早さを肌で感じている。 夏の気配がしている。もう今は冬の寒さを思い出せなくなった。 1.「ひかる」という原石の存在 彼と出会ったのは京都で勤めている職場で、昨年の秋頃に大学生の彼が入社してきた。当時はほとんどシフトが被らなかったので、彼のことは周りから聞いていただけだった。 彼が研修期間を終えた頃、僕と同じシフトで働くようになった。毎週木曜

      • 2024年5月の記録とエッセイ

        京都に移住してから、奈良に住んでいた時よりも表現の世界に触れることが増えた。歌舞伎、舞台、美術、展示。奈良に住んでいた当時の僕だと触れられなかったもの、触れようとしなかったものが京都には沢山あった。今まではきっかけがなかっただけのかもしれない、それでも京都に住んでいるというだけで目に入る情報がめまぐるしく変わり、しかも良い方向へと進んでいるということは、環境を変えて良かったと全身で感じている。過去と比べてまだ変えられていないこと、その中で変わったこと、課題は少なからずある

        ¥300
        • 2024年4月 心の在り方

          1,まだ淘汰される側の存在 2024年3月30日。ずっと憧れだった美波さんと、お仕事を通じて携わらせてもらってから1ヶ月が経った。今でも鮮明に思い出せるあの現場の匂い、空気、温度全てから、自分が圧倒的に実力がなく、まだここに居続けられるような存在ではないとことごとく実感したと同時に、これまで続けてきたカメラで、あの場に居られたことを自分で誇りにも思う。 ただ、だらだらと続けてどうにかなる世界ではない。あの環境の中で生きるためには覚悟も責任も伴う。いつでも僕はまだ淘汰され

        • 固定された記事

        2024年3月 美波 日本武道館

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        記事

          【短歌】明け方の港、朝霧

          2023年9月「第6回笹井宏之賞」及び、2023年12月「第3回あたらしい歌集選考会」に応募させていただいた短歌100首をここに残しておくことにしました。 入賞することは出来ませんでしたが、2023年の夏から冬にかけての半年間、短歌の奥深さ、そしてことばというものの力を改めて知ることができました。 2023年7月から短歌を始めました。ことばと向き合うことは、自分と向き合うことと同義なのかもしれません。自分と向き合う度に露呈する未熟さや弱さ、他の歌人が生み出す圧倒的な短歌に打ち

          【短歌】明け方の港、朝霧

          2024年2月 

          昼間は少し暖かくなってきたけれど、朝晩はまだまだ寒い。まだまだ上着は必要だし、薄着で外へなんか出ることは出来ない。支払いをしなければいけないのに、徒歩2分で着くコンビニでさえも遠く感じてしまうのは寒さのせいだ、僕のせいではない、全部寒いのが悪いんだから、そうだそうだ。 1 あらゆる覚悟 ついに新しいMacBookAirを購入した。メモリを16GBに増設したので、サクサク動きまくるし、キーボードも以前に比べて押しやすくなった。もうめちゃくちゃいいよほんと。たくさん文字を打ち

          2024年2月 

          2024年1月 佐野夜として

          最近、性欲がどこかに行ってしまった。たぶん性欲に足が生えて駆け出していったきり、もう帰ってこなくなったんだと思う。 性欲へ。 玄関の鍵、開けたままにしておくからいつでも帰ってきてください。待ってます。話し合いをしたいです。 1,継続は力なりという言葉 京都に移住してから2年目になっていた。気がつけばこの環境にも順応してきたし、不安と恐怖がごちゃ混ぜになっていた1年前の自分と比べればかなり成長したなと思う。 「現状維持は退歩の現れ」という言葉の通り、現状維持をしていても最後

          2024年1月 佐野夜として

          2023年12月の記録と締めくくり

          自分の「甘さ」と「覚悟の無さ」に気付けるには、十分すぎる1年だった。 2023年12月、今年最後の1ヶ月記録です。 2022年3月。 長い間勤めていた運送会社を辞めた。何も変わらない現状を変えたかったから、という理由。それと、カメラというものを仕事にしていきたくて、自立し、自分の力だけで生きていきたかったから。 しかし、離職してからも現状は変わらずそこにあった。問題は山積みとなって目の前に立ちはだかる。仕事を辞めたからといって全てがいきなり変わるわけではない。ありとあらゆる

          2023年12月の記録と締めくくり

          2023年 11月

          言葉がかけなくなった。明確な理由なんて分からなくて、たまにこんな風になってしまう時がある。文字を読んでも頭に何も入ってこないし、最近は誰かと会話している時に違うことを考えてしまい話を聞けていない、なんてこともある。いやその方が多いわ、なんならマストで人の話を聞けてない。ただ、なんとなく関わっている全ての人たちと平穏に生きていければいいだけのはずなのに、いつの間にか亀裂が入ってしまう。その場面で気づく瞬間全身が無気力に襲われて何も考えられなくなる。 今こうして言葉を書いているの

          2023年 11月

          2023年10月

          10/1 もう10月になっていた。奈良に住んでいた時もそうだったけれど、京都に住んでからより1年を駆け抜けている気がする。2023年もあと3ヶ月しかない。やらなければいけないこと、行かなければいけない場所、まだまだある。来年3月にある美波さんの武道館公演までは必死に頑張って生きていたい。 10/5 先月末に、「第三者が見ていた、過去の自分に対する固定概念」について呟いた。それは絶対に剥がすことの出来ないものだから、それら全て受け入れて生きていくしかないと自分の中で結論付けた

          2023年10月

          2023年9月

          9/6 来週締切の笹井宏之賞に向けて、合間合間全ての時間をここに費やしている。どうしてここまで短歌にのめり込んでいるのだろうか。はっきりと言えるのは短歌をしないといけない気がして、それからずっとやっている。何かを生み出すこと、作り出すこと。それが使命のような気がしてならなくて、ただずっとやっている。それが短歌でも、写真であっても。 9/7 何かを新しく始めた時、見える世界がめまぐるしく変わることがある。見える世界が変わるということは良いことばかりではなく、見てられないものも

          思い出せない

          窓辺のひかりがゆっくりと部屋に押し寄せてくる。飲みかけの缶コーヒーが目を覚ましていて、ひかりによってあたためられたフローリングは心なしか喜んでいる。それでも、夜の居場所がなくなっていることには誰も目を向けないし、昨日まであったベランダの水溜まりはとうの昔になくなっていることにも誰も気づかない。かつてそこにあったはずのもの、終いにはそれが何だったのかを僕たちは思い出せなくなる。 時間の流れと共に忘れ去られていく感覚がある。それは、きのう見た影の名前を思い出せないこと、向日葵が耳

          思い出せない

          1ヶ月記録 2023年 8月

          8/2 朝、窓越しから聞こえてくる蝉の鳴き声で起きる。つい最近まで寒いな〜と思っていた時期も、いつの間にか半袖でしかやり過ごせなくなっていて、季節の移り変わりを肌で感じている。京都の夏は暑いと聞いていたが、正直想像以上に暑い。肌を刺すのは冬の寒さだけでなく、真昼の太陽も鋭利な針のようになってズカズカ刺してきやがる。本当にやめてほしい。日焼けまっしぐらである。仕事以外に家を出なくなってしまったし、朝のゴミ出しすらも暑さのせいで億劫に感じてしまう。 8/3 京都国立近代美術館で

          1ヶ月記録 2023年 8月

          1ヶ月記録 2023年7月

          7/3 東京に遊びに行った時の、明大前のネカフェで夜を超えた事とか、居酒屋で朝まで友達4人と飲んでそのまま朝のマクドナルドでホットコーヒーを飲んだ冬の朝とか、渋谷で1人カラオケオールしようとしてたらツイートを見て友達が部屋まで遊びにきてくれたこととか、吉祥寺で迎えた朝焼けがとても綺麗だったことも、ワンナイトした後の虚しさとか、そういうなんでもなかったはずのものが取り返せなくなる事に気づくとどうしようもない喪失感が襲ってくる。 突然過去の思い出の数々が愛おしく感じてしまうのは

          1ヶ月記録 2023年7月

          1ヶ月記録 2023年6月

          6/1 生きてきて良かった。と思える瞬間はそうそうない。楽しいことなんていつか終わるし、幸せだと感じて余韻に浸っていたって、毒のような明日はくる。リボ払いのような、利息ばかりを永遠に払い続けて逃げ切ることができぬままズルズルのたうち回って息をしているような人間。嫌になるようなことばかりに向き合って、向き合って向き合って息をしていればいつか水面に上がれるだろうか。それも全て自分の行動が鍵となっている訳で、動かなければ何にもならない。 6/7 空に青。さんと久しぶりに会えた。京

          1ヶ月記録 2023年6月

          1ヶ月記録 2023年5月

          5月のまとめ 5/21 月末は必ず更新できている(とここでは言っておく)が、常日頃からパソコンで文字を打つ事も減ってしまった。何故だか、全ての物事に対して興味を失っている。それに自覚しているのにも関わらず、それによってあらゆる感覚が麻痺している気もしている。 もはや麻痺していることにも本当は気づいていないのかもしれない。 5/27 何故こうなったしまったのか、に対する「何故」を考える。それから自分の中で原因が見つかる。原因を追求して、対策する。その繰り返し。 自分の中で

          1ヶ月記録 2023年5月