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ふたりの私

私の頭の中にはいつも、”2人の私”がいる。

1人は、私の性格や考え方のくせを受け入れてくれる素直で優しい私。
もう1人は、それを認めず真っ向から全力否定するひねくれ者の私。


「私はHSPです」「不安障害・適応障害とともに生きています」

これは素直な私の言葉。
”生きづらいけれど、同じように悩んでいる人は世の中にはたくさんいる”
”私だけひとりぼっちじゃないから大丈夫”
”私を受け入れて、私に合う形の生き方を見つけることが幸せにつながるよ”

素直な私は、こんな風に自分のすべてを受け入れて、私のままで生きていけるように背中を押してくれる。

でもときどき、素直な私を正面からつぶしにくるもう1人の私が出現する。

”HSPとか不安障害って、それ自分で言うこと?”
”理由づけしてただ逃げてるだけだよ”
”人から判断されてないのに、勝手に名乗るのおかしいんじゃない?”

もう1人の私が私を全否定する。頭の中では、素直な私と認めない私のケンカが始める。そして大体、認めない私の方が勝ってしまう。

2人の私のケンカを眺めていると、まだ私は100%自分のことを認められていないのだと気づかされる。

10代の私と今の私を比べたら、誰かと自分を比較する時間は確実に減った。「人は人、私は私でいい」と自分を認められるようになった。
本当に、心が成長したと思っている。

でも、素直な私だけを残すのはとっても難しい。
2人の私のケンカは毎日起こるわけではなくて、ホルモンバランスが乱れているときや、仕事が詰まって疲れているときに発生しやすい。(PMSがひどいから、結果1ヶ月の半分くらいはケンカしやすい時期なのかな。)

素直な私だけを残す方法ってないだろうか。1人だけの私になれたら、どれほど楽かな。私は1人で十分だよ。

それとも、もう1人の私の存在すら、”私の一部”だと受け入れる?
2人とも私であることに変わりはない。
2人の私がケンカしても、「出た出た、また始まったな〜」くらいに軽く受け流せるようになれたらいい?この手もアリか・・・。

自分を受け入れるって、私にとっての一生向き合う課題なのだろう。

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