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私は無能で無力でちっぽけで弱い

小学校の時からずっと思っていた。
私はのんびり甘い世界で生きている子だって。

周りはいつも何か問題を抱えていた。
問題に遭遇して辛い目にあっていた。

私はそんな人たちを横目に見て、のんびりと無理のない世界で生きることしかできなかった。
周りは忙しないのに、私は平和。

何もできない自分が嫌だった。
だから私はいっぱい人の問題に足を突っ込んだ。

でも足を踏み入れれば踏み入れるほどうまくいかなくなるのがお決まりだった。
それをしすぎたせいで、関わってくれる人たちだって失った。

周りは手助けなんて必要としてなかったんだよ。
気づいたのは事が終わってからだった。

自分は平和で終わることがいい事だと思っていなかった。
自分も周りと同じぐらい苦労をしないといけないと思っていた。

自分で辛い環境に身を置いて、自分に罵声を浴びさせてくる人の横にいて
自分をダメだと思い込んでいたかった。

ダメだと叱られたかったんだよ。

だけど私は周りと同じように耐えられなかった。
そんなことをしている内にいつの間にかガタがきて、心身共に疲労した。
自業自得である。

結局しんどくなって、自分の立ち位置に戻ってきてしまった。
私は結局何にもできなくて、のんびりと甘えた環境でしか生きれない。
私は平和にしか生きれない。

道を外すことも、曲がることも、耐えることも、尖ることもできなくて、
ただ自分のことを大事に守ってでしか私は自分を保てない。

私は無能で無力でちっぽけで弱い。

私のことを強いと言ってくれる人がいたり、自分と向き合っててすごいと言ってくれる事が多い。
私はその言葉がよくわからなかった。

自分と向き合って自分に従って生きるというのは、自分を押し通すという意味だ。
それは、場の環境に合わせず、むしろ周りも自分に合わせてもらうことでもある。
自分一人の力では生きていけず、周りに応援や協力してもらいながら自分の世界を守ることでもある。
全部自分の世界だけで完結しているんだ。

側から見るとかっこいいかもしれない。
だけどそれは”自分の世界だけ”しか私は見れていないんだ。

協力してくれる人たちは私以外の世界も見て、自分の世界だけでは終わらないことを知っている。
その環境で折り合いをつけて生きる術を知っている。
時には耐えることだって、無視することだって、蓋をする事だって、乗り越える事だって知っている。
辛いと愚痴をこぼしながらもまた、日常を送っていく事だってできるんだ。

自分だけの世界では終わらず、社会の中で折り合いをつけれる人の方がよっぽど強い。

私にはそれらが全てできない。周りに折れれるほど心が強くもないし耐久性もない。
本当にちっぽけで小さな世界でしか生きれないし見れてないのだ。
私は凄くもないし強くもない。
ものすごく弱いんだ。

 
私は基礎の中で生きている人である。
要はバランスがいいんだ。

人はどこか凸凹しているものだと思うが、私はその凸凹が少なく、◯に近い。
どんなけ偏ったとしても全て真ん中に来るように修正しバランスを保つ。
能力だって、苦手なことも少なく特別得意なこともない。
大体のことは均等にできてしまう。

そんな人だから、私は人生で危ない真似ができない。
冒険することだって、偏ったまま進むことだってできない。

一時的には偏った人生だって送れるが、いずれ調節が入り真ん中にくる。

きっと辛い環境に身を置けないのだってバランスが崩れてるのが私にとって負荷だからだろう。
私はどんな状況でも真ん中に来るようにバランスを保とうとしてしまう。
それがどんなけ悪い状況でもバランスを保てるように周りを変えていくんだ。
 
私はそんな綺麗で整った世界でしか生きれない。
汚い世界まで綺麗な世界に変えてしまうぐらい、私はバランスのとれた基礎の中でしか生きれない。

私はずっと現実を生きているようで理想を生きているんだ。
いや、生きさせてもらっているんだ。

現実はもっと汚くて醜くて酷いものだと思う。
それでもやっていき、回っていくのが現実だと私は思う。
 
整った世界だからいいってわけではない。
きっと凸凹もあるから世界は美しいし面白いんだろう。

私の生きている世界は、◯の中で終わった世界なんだ。

私の伝えることは綺麗だけど、綺麗事でしかないんだよ。

 
私は周りが苦しそうにしてるのを見てるのが辛い。
私自身そんな世界で耐えれる強さを持っていないからだ。
過剰に感情移入してしまう。
 
でも皆私のように◯で生きているわけではない、凸凹しながら現実をくぐり抜けているのだろう。
私はそんな世界で生きていく感覚も、他者をわかることも一生出来ないのだと思う。

「察しがいいね。よく気がつくね。」なんていうけど、私の見えている世界は◯でしかない。
周りのことをどれだけよく気がついたとしてもほんの一部でしかない。
私は他人の周りで起こってることを何も知らないし、見えていないんだ。

相手が辛そうにしている話だってまともに聞けやしない。
私はまたそんな部分を知らずに、周りに守られながら生きていく。 
ずーーと井の中の蛙なんだよ。

どこまでも弱い自分に嫌気がさす。
みんな頑張ってるのにね。
みんな私によく頑張ってるよ。なんていうけど、私は頑張ってなんかいない。
むしろ自分が心地いい楽な環境ばかり身を置いて、自分の好きなことしているだけ。
 
私はただバランスのとれた世界で座っているだけしかできない。
私は無力で無能でちっぽけで弱い。
私はいるだけでいいし終わる人間なんだよ。

なんも人間的居場所なんてありゃしない。

本当に頑張ってるのは周りだ。
すごいのだって周りだ。
強く逞しく生きているのだって周りだ。

私はそんな周りの中で世話してもらってるだけなんだよ。

もちろんそんな守られた環境にいるのは嬉しいけど、周りが頑張ったものを受け取るだけって辛いし、私ってなんもないな。と毎回現実を突きつけられて死にたくなる。

私はいてもいなくても一緒なんだ。
全て自分の世界だけで終わっているんだもん。
私がいなくなっても世の中は回る。

存在意義が私にはわからないよ。

みんなにはありがとうって言って笑顔で受け取るけど、心の奥では苦しくてしんどくて泣いてるよ。

いっつもいっつも私はしんどい。辛い。
どうして私は生きてきちゃったんだろうって。
こんなに弱い人間で生まれてくる必要性ってあった??

もうちょっと強かったら、私の知らない世界がたくさん見えていたのかな。
もっといろんな世界を見ることや知ること、感じることだってできたのかな。
綺麗でもない世界を満喫することだってできたのかな。
受け止めることだって、そのままにしとくことだってできたのかな。
人の役に立つことだって体験できたのかな。

私の人生ってくそしょーもないなぁ。
バランスなんて自分のためにしか使えなんだよ。
バランスがいいからいい人生なわけないんだよ。

バランスなんていらないんだよ。

受け取ってるばっかりじゃなくて、私もできることがしたい。と思って動いても結局相手をしんどくさせちゃうんだ。
自分にできることはなんだろう?って探してる時点でもう違うんだろう…?

私は何もできない。強くもあれない。耐えることも尖ることもできない。
一人で生きていくことすらできない。周りを受け止めることすらできない。
本当に私は無力で無能でちっぽけで弱い。

どうして生まれてきちゃったのかな?
神様は私に何をしたかったのだろう。
 
いるだけでいいなんてどうやったら受け止めれますか。
人間的居場所がない私をどうやったら受け入れれますか。 
何もない自分に許可出すことができますか。

私は自分として生きていることが周りを幸せにする。
から私はいつも自分を心地よく生きることを目指してるけど、もう疲れたよ。
みんなの笑顔のためになぜ私が自分を維持しないといけないのですか。

知らないよ。
勝手に期待してんのは、心の拠り所にしてんのは周りじゃん。
自分はいいからとか言って、私の世話ばかりしてんのも周りじゃん。
そんな歪んだ世界を私は綺麗だと言えないよ。

私は自分だけ幸せなりたいなんて思ってない。
周りも幸せであっていてほしい。
もうその思いすら傲慢なのかな。

そんな対抗したって私は結局自分の足で生きていく強さもない。
自分として生きるって、寂しいな悲しいな。
 
あーあ、こんな自分が悔しいよ。悲しいよ。
どんなけ感情があっても足りないよ。
涙が止まらないよ。

そんな私ができることはそんな凸凹した世界をそのままにしておく、見守ることなんだ。
私の永遠の課題。
 
それが私からするとどれだけ難しいか、でも頑張りたい。
どれだけ時間がかかってもいいから、私は世の中を見守りたい。

私は自分と向き合って、相手や世の中と向き合うことができる。
そのためにたくさん感情は揺れ動くけど、みんなの頑張りや人生を応援できるのならそれでいい。

私はみんなを素敵だと思ってる。
どんなけ曲がっていても、歪んでいても、闇に染まっていたとしても、尖っていたとしても、欠けていたとしても、それでもみんな素敵な人間だ。
 
私は基礎の中で生きているから、人にとって大事な部分を忘れてないから、人間の良さを知っているから、みんな凄くて頑張ってることが伝わってるから、みんな自分の人生をそのまんま生きていてほしい。

私は弱い。弱いから優しく生まれてきてしまったんだ。
(優しいとはおもってないけど…)

どんなけ歪んだ世界でも私は人々や世の中を優しく見守れたらいいなって思う。
いっぱいいっぱい世の中のために泣けたらいいなって思う。

みんなの幸せを願いたいから。

 
さな





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