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日本修行編 第12話

地方遠征...


ニューヨークから戻ってくる機内で、日本の地方の店にも食べに行きたいなと盛り上がり、決断力と行動力が速い僕はその場で結構する日を決めた。

1番安い行き方をまず考えた。
路面電車、新幹線、バス...うーーーん。
でも、せっかくなら色々寄りたいよなっと思い、だったら車だろう。
レンタカーだ。
普通のセダンじゃレンタカー代にガソリン代、高速道路の通行料と考えると高くなりすぎてしまう。
よし、若手料理人集めて安くあげよう(笑 
軽井沢で研修した時に仲良くなった同い年のフレンチ料理人
恵比寿の3星ジョエル・ロブションで働いていた若手の料理人とサービスマン
そして僕と鮨職人。
でも、なんか面白みに欠けると思い、物怖じしない(空気読まない)僕は、もっと経験豊かで僕と鮨職人の友達も一緒にいるだけで学べる人がいた方がオモロイやんと思い。
僕は、大好きなレストラン。広尾の中華 ミシュラン2星の茶禅華のオーナーさんに声をかけてみたら、嬉しいことに途中から来てくださることとなった。
 
イノベーティブ、鮨、フレンチ、サービスマンに中国料理店のオーナー(料理人でもある)と年齢もジャンルも違うバラエティ豊かなメンツが揃った。

目的地は岐阜のジビエの名店で名高い柳家と同じく岐阜の和食の名店**たか田八祥 **

交通事故経験のある僕は運転から外れ、軽井沢の友人とサービスマンが交代で運転する。
レンタカーだからいろいろ寄れるし、寄りたいねぇということで、途中静岡の山葵栽培発祥の地で有名な有東木(うとうぎ)へ向かった。
幸先の良さを示すかのように、途中赤富士を横目にドライブ♪

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初めての山葵農園

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近づくにつれ漂う空気が浄化されてくるのがわかる。
身体中の細胞がイキイキとしてくるんだ。
山葵は大きく分けて赤茎系青茎系の2つに分けられる。
今回は最高品種である真妻を教えていただいた。ただ、真妻種が最高品種といってもその中で、さらにランクがあることを知っているだろうか。
水山葵、キレイな水で育てらる山葵は標高が高く、源流に近いとこに行けば行くほど、水も空気と同様にキレイで豊かな山葵が育つ。
流れる水を思わず飲んでみた。

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芯まで響くほど冷たく、クリスタルのごとく透き通った水は柔らかく煩悩も一緒に洗い飛ばされるのが感じるように字の通り美しく美味しかった。

ピンの代物は1本ウン万円という価格で取引されている。
それほどに、険しい山中で厳しい環境の中大切に育てられている。帰り際、とれたての山葵をみんなにプレゼントしてくれた。
車中で早速一品味見してみる。
「ぉおおぉぅっっ」
これが本物か... 鮮烈な絡みや豊かな香りもすごいがなにより、おいしい。
いくらでも食べれる。すごい...  繊細な山葵の旨味はメインを張れる実力を持ち合わしていた。

山葵で汗臭い野郎どももきっちり消臭し終えたところで、最初の目的地である
日本料理たか田八祥

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こちらは、日本料理会の重鎮であり、こちらで修行された方々は現在、日本各地で腕を振われており、予約困難な名店 東京三田にあるミシュラン2星晴山などがある。
凛とした空間の中に腰を落とし、掛け軸などのしつらえをめでていると、大将がご挨拶に訪れる。

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若手数人たちは緊張のあまりどうも落ち着かないようだが、放っておいて健やかな時間が始まった

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誰の目にも日本料理というものが、なんなのかを明らかに教授されてるかのごとく、純粋な日本料理を味わうことができます。
勉強させていただきました。

夜は、もう1つの目的地 柳家
たか田八祥の大将のご好意で柳家さんへ行くことを伝えると、連絡してくださり、他言無用の一品を出していただけることになった。
有難うございます。


To be continued...

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