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映画・ドラマ感想考察記事

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ゴミにもなれないワタボコリな生き方【映画「ジョーカー/JOKER」考察】

ゴミにもなれないワタボコリな生き方【映画「ジョーカー/JOKER」考察】

映画「ジョーカー」とは2019年に公開されたトッド・フィリップス監督、ホアキン・フェニックス主演の作品で、『バットマン』に登場する最強の悪役(スーパーヴィラン)ジョーカーが誕生する経緯を描いたものだ。

この映画は、ジョーカーの人生転落劇である。
ジョーカーは「アイデンティティの喪失」が原因で大人になりきれていない。
「大人になりきれていない」とはどういうことか。
ここでは、子どもとは反応的、大人

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映画「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」を観た感想

映画「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」を観た感想

①はじめに『ROCKIN'ON JAPAN』2020年10月号のロングインタビューで、平手友梨奈は「この映画だけが全てだとは思ってほしくない」と語っており、またあるメンバーは「もしかすると誤解を招くかもしれません....」とも語っている。
勿論このドキュメンタリー映画が全てではないことは承知の上で、自分なりに、穿った見方をせず真正面から欅坂46をみてこの感想を書いたつもりだ。

②感想(※ネタバレ

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映画「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」のOUTTAKEを観た感想

映画「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」のOUTTAKEを観た感想

長濱ねるが卒業する時に言っていた「心が空っぽになってしまった」という言葉の意味がようやく分かったような気がした。

アイドルという職業は「できないこと」をやり続けなければならない。

「できる」、「できない」ではなく「やるか」、「やらないか」しか選択肢がない。

だから、アイドルを見てると前向きになれる。

何故ならアイドルが前向きだから。

アイドルは普通の人生では味わえない感情に出会う。

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アンビバレントな真犯人【真犯人フラグ 最終回考察】

アンビバレントな真犯人【真犯人フラグ 最終回考察】

河村俊夫は悲しきジョーカー『真犯人フラグ』とは、2021年10月10日から2022年3月13日まで日本テレビ系列の「日曜ドラマ」枠で放送のテレビドラマ。主演は本作が日テレの連続ドラマ初主演となる西島秀俊。企画・原案は秋元康、脚本は高野水登が務めた。

「真犯人フラグ」とは河村俊夫の人生転落ストーリー真犯人フラグが最終回を迎えて、真犯人が河村だと判明した。
真帆を手に入れ、小説を書くことへの才能があ

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思い出す為の遊びをしようよ【映画「少女は卒業しない」感想考察】

思い出す為の遊びをしようよ【映画「少女は卒業しない」感想考察】

あなたを忘れない。

将来"あなた"を思い出す為の装置の対比が面白い。
何故、4人の少女の物語を描いているのに「少女"達"は卒業しない」というタイトルではないのか。

作田詩織(中井友望)は
坂口優斗(藤原季節)を思い出す装置として本がある。

後藤由貴(小野莉奈)は
寺田賢介(宇佐卓真)を思い出す装置として花火がある。

小宮山莉渚(神田杏子)は
森崎剛士(佐藤緋美)を思い出す装置として写真があ

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ドン底で終わるより 一夜の王になりたい【映画「キング・オブ・コメディ」感想】

ドン底で終わるより 一夜の王になりたい【映画「キング・オブ・コメディ」感想】

ホアキン・フェニックス主演、トッド・フィリップス監督の映画「ジョーカー」を2019年の公開当時みてnoteにも感想記事を挙げたのですが、その頃から気になっていた「キングオブコメディ」を今更ながらHuluで観ました。

同じくロバート・デ・ニーロ主演、マーティン・スコセッシ監督の「タクシードライバー」も観たので、思った事を語っていきたいと思います。

やはり、3作品とも雰囲気が似ていると思います。

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映画とはこういうものだ。【映画「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」感想】

映画とはこういうものだ。【映画「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」感想】

Buddiesなので藤吉夏鈴ちゃんが主演ということで観てきました。
一般的に言うとアイドルを客寄せパンダとして使う映画製作に文句がある層は一定数いますが個人的にはこうやって自分みたいに観に行く層がいるのだから1つの選択肢としては有りな手法だとは思います。
門戸は広い方が長期的にはその界隈は盛り上がると思うからです。

とは言え個人的には映画を映画館で観るのは大好きなので藤吉夏鈴ちゃんが出ていなくて

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