【短編小説】ハッピーラッキークローバー
四葉のクローバー!四葉のクローバーだ!!
猫は大喜びだった。
会社は倒産し、妻に捨てられ、家は全焼し、公園のベンチで寝ていたらネズミが群がってきたが、それでも公園のクローバーを選抜していたら四葉のクローバーに出会えた。
それだけで今日一日が最高の日になった。
仕事も見つからないし妻戻ってこず、ネズミに相変わらず囲まれているが、それでも四葉のクローバーを見つけられただけで上機嫌だった。
せっかくだしネズミと友達にでもなってみるか。
そう思ってネズミに話しかけたが、指を噛まれただけだった。
仕方ないので今晩の夕飯にした。
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