京サリ

物語を書きます。過去作が急に消えたり、気がついたら有料記事になっていたりします。見つけ…

京サリ

物語を書きます。過去作が急に消えたり、気がついたら有料記事になっていたりします。見つけた今が読みどきです。

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  • 無料noteまとめ

    無料で公開しているnoteをマガジンにまとめました。有料のnoteは単品販売していますが、メンバーシップに入ると過去のnoteも含めて月額料金で読めるので、そちらもぜひ

  • お酒シリーズ

    華金をする人間を描いた短編小説集です。

  • ツイッターが

    ツイッターの鳥が脱走する小説です、ツイッターの鳥がいなくなるみたいなので無料マガジンにまとめました

  • ツイッターが

    ツイッターが壊れたところからはじまる物語。完結。

  • 作品サンプル(サンプル)

    あまり暗くないものなど

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無料短編小説、揃ってます

こんにちは京サリです。 note毎日投稿を始めてかれこれ130日が経ちました。 三日坊主の自分がこんなに続くとは自分でも驚きです。 そして有料記事をはじめて2,3ヶ月、メンバーシップを始めて2,3週間が経ちました。 続いていますね。 ふと自分のページを振り返っていて初めての方に優しくないかも?と思い整理することにしました。 小説どんなの書いてるんだろ、読んだからフォローしよと思っても有料と無料が入り混じってて困ってしまう、という人もいるかもしれない。 というわけ

    • 「しっ」

      静かな場所には「しっ」がいる。 と、聞いたことがある。 これは、静かな場所だから「しっ」がいるのか、 「しっ」がいるから静かなのか、 は、よく分からない。 そんなセリフから始まる「しっ」という作品を作りました。 ジャグリングを演出に取り入れた演劇作品です。 ひらがなをジャグリングしたら面白そうとも思い、それでひとつの物語ができたら面白そうだなと思ったので作ってみました。 YouTubeに冒頭8分の映像を載せたのでぜひ覗いてみてくださいね 続きが見れるアーカイ

      • 【短編小説】うまくいけば届くはず

        ある日頭からアンテナが生えてきた。 貴重な貴重なアンテナが折れないように、大事に大事に育てた。 これはきっとテレパシーが送れるものなんだ。 そう思って一生懸命念じてみた。 「僕が言いたいこと伝わった?」 「ちっとも」 お母さんには届かなかった。 「えい、届いた?」 「全然」 友達にも届かなかった。 孤立した。言いたいことを言わずに察しろと言ってくるなんて陰口を言われていたが、テレパシーを本当に使えない彼にそれが届くわけがなかった。 そもそもこのアンテナは

        • 【短編小説】ワンコーヒー

          「ワン!」 「コーヒーですねかしこまりました」 「ワン!」 「一杯ですねかしこまりました」 「ワン!」 「二杯ですか?」 「ワン!」 「かしこまりました」 「ワン!」 「三杯ですね」 「ワン!」 何度訴えても届かない。 コーヒー一杯頼みたいだけなのに。 何かを言うたびに一杯注文が追加されていく。 しかしワンコは知る由もなかった。ここが蕎麦屋が潰れた跡地にできたワンココーヒー屋であることに。

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          【短編小説】雲の上で飲むビール

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          男は気がつくと雲の上にいた。 会社をクビになり、信じられないほどのやけ酒をしていたが、酒に溺れたおかげか雲の上に来たおかげかは定かではないが、幸いなことにそんな記憶は彼の頭からは消え去っていた。 雲に乗っているというのにその水蒸気の塊は器用に男の体を支えていた。 子供の頃夢見たようにふわふわしているわけでもなく、かと言って水蒸気ほどサラサラもしていない。 そこは涼しい風の吹く暖かな場所だった。 雲の端に行ってみると足元には砂粒ほどの大きさの町があった。 上から見下

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          【短編小説】雲の上で飲むビール

          【短編小説】エンドレス絵日記【期間限定無料】

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          【短編小説】扇風機とうわあああ

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          ひまわりが咲いた。 それは色んな道を辿り、ある家の透明なグラスに生けられて、扇風機の前にコトンと置かれた。 「はじめまして」 ひまわりは話しかけたが扇風機はそっぽを向いていた。 「名前はひまわりっていいます」 扇風機は少しこちらを向いた。しかし返事はない。 ひまわりはもう一度話しかけようとした。 「はじめまして、名前はうわあああっていいます」

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          【短編小説】扇風機とうわあああ

          【短編小説】ぼくはにんにくマン

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          ぼくはにんにくマン! この世のカップルを邪魔するために生まれた! あ!あそこにラブラブな!今にもちゅーしそうなカップルがいる! くらえ!にんにくアタック! にんにくマンがそう言ってカップルの片方の口に入ると、いいムードに違和感が生まれ、二人はキスすることなく離れてしまった。 うひひ、見たか!このにんにくマンのにんにくパワーを! そう言ってにんにくマンはさらに破局させるためのカップルを探した。 お!あそこに中学生くらいのカップルがいるぞ! 二度と恋愛できなくして

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          【短編小説】ぼくはにんにくマン

          【短編小説】添えるだけ…?

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          そのうさぎには不満があった。 目の前のハンバーグステーキに対してだ。 ライオンくんに連れられて来てみたは良いけどこのレストランで自分は大変歓迎されていない気がした。 なにせ主食のにんじんは添えるだけ扱いだったからだ。

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          【短編小説】添えるだけ…?

          【短編小説】どんぐりたくない

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          あるところにしかめっつらのどんぐりがいた。 「僕はどんぐりたくない」

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          100

          【短編小説】どんぐりたくない

        記事

          【短編小説】迷子のチンアナゴ

          顔を出すと周りは一面緑だった。 仲間と一緒にどちらが先に顔を出すか競っていたら、ずいぶん遠くまで来てしまったらしい。 周りに道を尋ねるも誰も返事をしてくれやしない。 チンアナゴは途方に暮れた。 ただなす術なく天を見上げていた。 すると突然、下からモゴモゴと地面が動いた。 仲間だ!チンアナゴは大層喜んだ。 しかしそこにいたのは筍だった。 チンアナゴは戻らないところまで来てしまったのだ。 このまま地面から出てしまう他ないのだった。

          【短編小説】迷子のチンアナゴ

          画像の通りです

          さて昨日、2024年の抱負を述べたにもかかわらず早速この有様です。 しかし2024年とは2023年と連続しているので仕方ないような気もします。 頭が痛いのです。薬が効かないほどに。 初夢はなんだかあまり嬉しくない夢でした。 今日はとりあえずストレッチして暖かくして寝ます。 おやすみなさい。

          画像の通りです

          noteの毎日投稿を再開します

          あけましておめでとうございます。 何か月ぶりの投稿かもわからないほどの投稿です。 今年の抱負はただ一つ、 「毎日note」です。 無理でしょと思った方、おっしゃる通りです。 新年のモチベーションと年末の結果はいつも一致しないものなのです。 ただ新年という素敵な区切りをきっかけにまた短編小説の投稿をコツコツ続けていこうと思います。もちろん小説以外も。 どうぞまた気長にお付き合いいただければと思います。 京サリ P.S. ジャグリング×演劇の舞台公演を昨年行い

          noteの毎日投稿を再開します

          【短編小説】夕焼けぼっちのレモンサワー

          彼女が家を出て行ってから一週間が経った。 特に理由はないと言われたが、それすら言いたくないほど嫌気が指していることは表情から容易に読み取れた。 そんな顔を見ていたら何も言えなかった。 きっとこういうところも嫌いなんだろうな。 最後の一滴を飲もうとして、グラスにへばりついていたレモンが鼻についた。 あー、またやっちゃった。 バイトがない日に昼から酒を飲んでいる俺を見て彼女はそういうところだよと笑うのだろうか。 それとももう笑ってくれすらしないのだろうか。 カーテ

          【短編小説】夕焼けぼっちのレモンサワー

          【短編小説】泡沫の希望

          目が覚めると、水の中にいた。 体は重く、息は苦しく、けれども身動きが取れないわけでもない。 酸欠なせいか、どうしようもないくらい眠い。 思わずあくびをすると、口から真珠くらいの大きさの泡がぷくりと上に上がった。 それが目指す方向を見ると光が差している。 上ってもいいんだろうか。 眠い目を擦りながら体を起こして、光の方を目指そうとした。けれど、もがけどもがけど苦しくなるばかり。 そうか。さっきの泡が私に残された最後の希望だったんだ。それを自分は気づかずに手放してし

          【短編小説】泡沫の希望

          【短編小説】来ない誕生日

          明日は誕生日。 ケーキとココアを用意して誕生日を迎える準備をした。 キャンドルに火を灯して、これで完璧。 あとは誕生日を迎えるだけだ。 時計の針を見ながら止まれと念じた。 しかし針は止まらない。 自分の気持ちとは裏腹に針は2月29日を通り過ぎた。 目の前のケーキが溶けていく。 また誕生日を過ごせなかった。 周りが順調に歳をとっていく中、僕だけが取り残されているみたいだ。 意地を張ってうるう日を待つことにした。 針が数度ずつ動いていく。 喉が渇く。 眠

          【短編小説】来ない誕生日

          【短編小説】走れたい焼きさん

          あっつ!! たい焼きさんは鉄板から飛び出した。 ぱちぱちとした音の中でたい焼きさんは生まれた。 気づいたら生まれていて、気づいたら焼かれていた。 あつい。どうしようもなくあつい。 思わず飛び跳ねて地面に落ちてしまった。 「おいこら!」 声が聞こえる。 その声の主は誰だかわからないがおそらく自分にこんな拷問をかけた何かだろう。 ふざけるな。生まれた瞬間に灼熱の地獄に放り込まれ、そのまま死んでいくなんてごめんだ。 幸いはみ出た生地で形成された足が、身体の下につ

          【短編小説】走れたい焼きさん

          ひらがなを舞台美術に取り入れます

          ※本公演は発熱者が出たため、中止となりました。延期して上演する予定もありますので追って情報をお知らせいたします。 こんばんは、noteの毎週連続記録をすっかり忘れていて慌てて開いたら今日までに書けばか記録が途切れないということで胸を撫で下ろしてる京サリです さて来週1/28,29はいよいよ舞台の本番です コントと演劇とジャグリングをミックスした、クスッと笑える作品を上演します こんな感じの 1/27 22:00からは直前スペシャルもやるのでそちらもぜひぜひ 詳細

          ひらがなを舞台美術に取り入れます

          【短編小説】人類うさぎ化計画

          食ってみな!跳ぶぞ! そう言って食ったものは皆跳んでいった。 月まで。 そしてそこでは永久に餅つきという労働を強いられるのであった。 死ぬまで。 〜完〜

          【短編小説】人類うさぎ化計画

          【短編小説】この前食べたスイカの種が発芽した

          お腹の中に違和感があった。 むず痒い。 食べ物も喉を通らないし、仕方ないので病院に行った。 「あー、スイカの種が発芽してますね」 だからか。納得した。 去年の夏に飲み込んだスイカの種だ。 子供の頃親が言ってたことは本当だったんだ。 「あの…僕は死ぬんでしょうか」 「発芽したら収穫すれば少なくともこの先スイカには困りませんよ」 今困ってるんだが。 「安心してください、死には至りません」 ならいいか。 今年の夏に実ったら売り捌こう。 しばらくは生活に困ら

          【短編小説】この前食べたスイカの種が発芽した

          【短編小説】サンタクロースアンチ

          僕はサンタクロースのアンチだ。 太郎くんがサンタクロースにお願いしてからうちに憎たらしい猫が来た。 暖炉にかけられた靴下に入っていた猫は可愛く鳴いた。 いや、可愛くもない。 ふざけるな。 だからぼくは靴下を食べることにした。 今年こそは猫が来ないように。 胃袋の中に靴下を隠した。 そして猫は完璧に僕の代わりになった。 僕がサンタクロースのアンチをしたから、奴はここまで計算してたんだ。 やっぱり僕はサンタクロースのアンチだ。

          【短編小説】サンタクロースアンチ

          【短編小説】そのシェフは塩と砂糖をよく間違える

          そのシェフは毎回塩と砂糖を間違える。 そんなに間違えるなら普通はシェフになれなさそうなものだが、そのシェフはなんと立派なシェフだ。 なぜシェフになれたのか本人もわからないが、幸いまだクビになっていない。 「君ね、クビ」 最後に見た景色はぐるぐる回っていた。 〜完〜

          【短編小説】そのシェフは塩と砂糖をよく間違える