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無料noteまとめ

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記事一覧

【短編小説】僕は本当にいるのかな

何度乗っても、体重計の針は動かなかった。 「あれおかしいな…」 人間が乗っているのをこっ…

京サリ
4週間前
4

【短編小説】発狂ぱんだ

うきゃ~! パンダは発狂した。 最後の笹を落としたのだ。 もう食糧がない。 絶対絶命のピ…

京サリ
3週間前
3

【短編小説】きつねうどん

「ねえ!これが乗ってるおうどんってきつねうどんっていうんでしょ!!」 小さなきつねは自分…

京サリ
1か月前
7

「しっ」

静かな場所には「しっ」がいる。 と、聞いたことがある。 これは、静かな場所だから「しっ」…

京サリ
6か月前
3

【短編小説】うまくいけば届くはず

ある日頭からアンテナが生えてきた。 貴重な貴重なアンテナが折れないように、大事に大事に育…

京サリ
6か月前
2

【短編小説】ワンコーヒー

「ワン!」 「コーヒーですねかしこまりました」 「ワン!」 「一杯ですねかしこまりました…

京サリ
6か月前
3

【短編小説】迷子のチンアナゴ

顔を出すと周りは一面緑だった。 仲間と一緒にどちらが先に顔を出すか競っていたら、ずいぶん遠くまで来てしまったらしい。 周りに道を尋ねるも誰も返事をしてくれやしない。 チンアナゴは途方に暮れた。 ただなす術なく天を見上げていた。 すると突然、下からモゴモゴと地面が動いた。 仲間だ!チンアナゴは大層喜んだ。 しかしそこにいたのは筍だった。 チンアナゴは戻らないところまで来てしまったのだ。 このまま地面から出てしまう他ないのだった。

画像の通りです

さて昨日、2024年の抱負を述べたにもかかわらず早速この有様です。 しかし2024年とは2023年と…

京サリ
6か月前
2

noteの毎日投稿を再開します

あけましておめでとうございます。 何か月ぶりの投稿かもわからないほどの投稿です。 今年の…

京サリ
7か月前
1

【短編小説】夕焼けぼっちのレモンサワー

彼女が家を出て行ってから一週間が経った。 特に理由はないと言われたが、それすら言いたくな…

京サリ
1年前
9

【短編小説】苺のパフェ

自分へのご褒美が欲しかった。 祝日が1日もない6月を休まずここまで乗り越えたのだから褒めら…

京サリ
2年前
26

【短編小説】泡沫の希望

目が覚めると、水の中にいた。 体は重く、息は苦しく、けれども身動きが取れないわけでもない…

京サリ
1年前
6

【短編小説】来ない誕生日

明日は誕生日。 ケーキとココアを用意して誕生日を迎える準備をした。 キャンドルに火を灯し…

京サリ
1年前
20

【短編小説】走れたい焼きさん

あっつ!! たい焼きさんは鉄板から飛び出した。 ぱちぱちとした音の中でたい焼きさんは生まれた。 気づいたら生まれていて、気づいたら焼かれていた。 あつい。どうしようもなくあつい。 思わず飛び跳ねて地面に落ちてしまった。 「おいこら!」 声が聞こえる。 その声の主は誰だかわからないがおそらく自分にこんな拷問をかけた何かだろう。 ふざけるな。生まれた瞬間に灼熱の地獄に放り込まれ、そのまま死んでいくなんてごめんだ。 幸いはみ出た生地で形成された足が、身体の下につ