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自主映画を、撮る。その4

さすがに物体ぶり過ぎでしょうか。

とはいえ身バレ防止の意味も含め、入稿日と投稿日との間には相当のタイムラグを設けております故何卒ご了承あれ。貴方が当記事をご覧頂く頃には、映画制作はいよいよ佳境といった余談許さぬ状況、なんてことになっていたって全然不思議ではなく。元来、ものづくりというものは突然始まり突然に終わるもの。とはいえ前回の続きからお話ししていきますと。

「再会」の所感。

好との再会≫企画会議くらいのモチベで臨んだ緊張の第一回、主宰の予想に反し午後一杯をミーティングとロケハンに費やし30過ぎの老体はボロボロ。かなり具体的な内容にまで踏み込んだ激論が交わせたのではなかろうかと、とはいえ時折過去作品を傍らで流しつつ思い出話に花が咲いて。数年越しの「再会」を遂に果たすことができたなあと、非常に有意義な時間でした。

とはいえ早速、新作映画の構想を持ち掛けた。先述の通り実現可能なラインを探るべく「オムニバス形式」「中長編映画」の二本立てで。作品イメージを具体的に共有すべく一応Spotifyのプレイリストも用意、曲調というよりは歌詞に比重を置いた選曲で応戦。結局、出番がありませんでしたので(大泣)また何かの機会にお出しできたらと思っております。クヤシイデス!!

で、主宰案の方はどうなったんや。結果発表。

部分的採用。しかも「オムニバス」形式を雛型としつつ、同席者のコンセプトと「中長編」のイメージが信じられない程合致するという奇跡的展開に。翌月には撮影日程Fix済、主宰は出演兼メイン演出を担当し尚且つ台本にまで茶々入れするという大役を仰せつかりました。本来はnoteよりも先にそっちを書き進めなければならない危機的状況なのですが、何分ご容赦下さい。

しかしアラサー/オバサー世代にとって、人生観や死生観の変化というものは避けて通れない。家族が増えたり、あるいはその逆も然り。ふとした環境の変化にもビビットに反応してしまう、こんなご時世だからこそ尚更です。ただいかにそれを作品性にプラス軸で投影し、希望ある未来を描くかが重要で。前回『おかえりモネ』を例にお話しした通りです。

思い入れの深い過去作をリファレンスとしつつ、その先を描く。

何と言うんでしょうね、こう、過度なネタバレを防ぎつつ核心に迫る内容を書いていく段なのですけれど。難しい。映画は完成してこそ映画たるもの、とはいえ我々、映画部員にとって忘れられない作品が1つあります。今作はその世界観を広げあるいは肉付けし、本当の意味で終止符を打つ/完結するそういった意味が込められた転換期/集大成的作品になります。

同席した仲間の一人に、先日お子さんが生まれたそう。パートナーからある条件付きで、新米パパの貴重な休日時間を頂戴することができました。それは「20年後、この子が観た時何か1つでも感じ取れるそんな映画を撮って」つまり「いま」しか描けない風景を未来に遺すこと、パパのことを誇らしく思えること、図らずも「再会」を祝す場が「再会」を紡ぐ契機になるとは。

地域振興の一環として、映画を撮る。

また新たに意欲的なテーマが加わりました、それは「生まれ育った街にこれまで以上にフォーカスする」こと。町興しなんて言葉にすると野暮ったいのかも。それでも沢山のお店様にご協力頂き映画撮影ができることに、心から感謝しております。自分達の作品がこれまで以上に広範に届いていくようなそんな期待が膨らむ毎日です、しっかり台本を書きましょうね主宰さん。

ロケハンで馴染みの駅前を散策してみました。少しずつ以前の人足が戻ってきたかなと思う反面、果たしてこの魔法はいつ解けるのか、ふとした弾みで元通りの閑散とした商店街に戻ってしまうのでは。そんな不安がチラついたことは紛れもない事実。ただ粛々とやるべき対策をしっかりとやる。大切な友人を守るため、家族を守るため。感染防止徹底の上、撮影頑張ります。

4日間の撮影候補日、しかし2日間でやる公算大。

制限時間は、48時間。日が暮れてからもロケ地候補の下見を行った理由は、そこにあります。時間的制約。それこそ乳飲み子のご飯時にパパの姿がないなんて想像するだに悲しい、美味しく楽しく食卓を囲みましょうよ。主宰の思う「食育もどき論」。つまり日没がタイムリミット、それこそ9~17時のシフトを組んで、最速ルートであちこち走り回る超短期決戦。

懐かしいですこの感じ。主宰も在学中3日を超えるような撮影スケジュールなんて一度も帯同した経験がありませんでした。なんなら寝ずに粗編集まで済ませて翌朝一気に詰める、午後は撮り足りないシーンのロケに出掛ける。そのくらいのスピード感を三十路を過ぎたおじさん衆が今回も。実は2022年以降に本格始動する新たな映画構想のためのいわば「ゲネプロ」であって。

おっと、口が滑りました。

今の話はちょっと間、忘れて下さい。いずれ具体的にお話をする時期が来るはずですので、楽しみにお待ちを。今作も凄いが次作はもっとヤバイ展開が控えてますから。マァジぶっ飛んでますよ。「再会」の喜びに浸るだけではなくて、また単なる遊びでもなくて、結構ガチで仕掛けてまいりますので。次回はたたき台を巡る大喧嘩編か、それともメイキング編か。乞うご期待。

(次回へ続く)

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