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見知らぬ姉弟を預かった、緊迫の数十分間。

序論。

当初はお一人様な主宰を目視して、空いている席にご一緒したくらいのつもりでいました。しかし蓋を開けてみれば、たとえワンオペとて母親一人が愛すべき我が子2人を相席させたまま約30分間も離席した事実。丸テーブルに設置された3席のうち一方を主宰が、残り2席で見知らぬ親御さんの姉弟を預かる形に。ともすれば、事案として通報されてもおかしくないレベル。

一体どこへ行ってしまったのか、彼らにもしもの事態が生まれた場合果たして主宰はどこまで責任を負うのか。不用意に姉弟への接触を試みればそのリスクは計り知れず、果たしてどこまでケアしてよいものか。託児サービスにお金がかかることは百も承知ですがしかし、有償対応にはそれ相応の理由や手厚さが隠されており。

とはいえ一般論として、たまたま相席した見知らぬ男性に託児業務を全振りするのはあまりにリスキーで。幸いにも主宰は幼稚園教諭の家系に生まれましたから、問答無用で子ども達が大好きですし面識ない他所の子ですら少しでも汎用的なケアができるのなら全力でお手伝いしたい所存。しかしそれにしたって不用心過ぎる、性善説でしか物事を考えられていない。

例えばそういった要因は「住みやすい街」「子育てに手厚い街」といったメタ論の上に成り立つもの、つまり親御さんに思い当たる節がなければ近くの大人が面倒を見て当然だという奢りのもと運用されてしまう。誰かが助けてくれるはずという場に立つほど例えば小児性愛者の犯罪に巻き込まれる可能性が高まる訳で。

本論。

一体、何を根拠に主宰へ姉弟を預けたか。

なんかそれっぽい教育関係職員と映ったのか、なんとなく年齢が近そうだったからか、単に疲労感からくる判断力の鈍りか。とはいえ近くの警備員やスタッフへ託したところで迷子でもない、結局あやすくらいはしなきゃならん感じか。主宰はもうこの街に四半世紀住んでいますから、時代が世相が治安状況がどう変化してきたかをよく理解しているつもりです。

事実、連れ去り事案や行方不明案件を小耳に挟む機会は平成→令和と移り確実に増えてきている印象。ならば子ども達を守ってあげられない社会のせいになるのか、商業施設が保護責任を全担ぎするのか。迷子紐も付けず我が子を走り回らせている親御さんをあちこちで見かけますが、果たして高齢者や障がい者との衝突事故の危険性をしっかり認識されていますか。

一定の批判、個人情報特定を覚悟で申し上げます。先日ご近所さんが脳挫傷で亡くなりました。原因は、ご高齢ゆえ死角から飛び出してきた若い世代の方に気付かず驚いて転倒、打ち所が悪くその場で意識不明となり。結果的に加害家族となった立場の方は最後まで「まだ幼い/弱い立場なのだから」と引かなかった、こんな悲しい世界線があって良いものか。

我が子の身はまずもって保護者同伴者が守る。その結果、身近な誰かの安全を守ることにも繋がるというのだという順序を忘れないこと。怪しい人間ほど親切そうに近付いてきます。例えば主宰が急用で今ある席を離れれば、幼い姉弟を二人きりにさせてしまう。他人に引き継ぐ段取りまで全て主宰がやるのですか、今一度冷静なご判断をお願い致します。

結論。

本当に、肝を冷やしました。主宰は仕事先でのトラブル対応を抱えたまま敢えなくケツカッチンで無理くり家路につき、ワンチャンイレギュラー案件により仕事場へトンボ帰りさせられかけていた。そんなタイミングで今回のような事態に。まさしく泣きっ面に蜂、最後の最後に幼い子ども達を危険に晒すことだけは。

お買い物される上で、姉弟が思いがけない動きを見せるリスクを少しでも感じたら迷わず時間帯をずらしてみるだとか、同伴者や親戚筋との間で協力体制を敷くだとか。一見酷な言い方にはなりますがしかし、あらゆる可能性を模索するしか道はなく。あくまで教育関係職員の家系に育っただけの浅瀬からモノを言わせて頂けるとすれば。

育児を他人事にすることはできない。他所の人間に頼むのだって、その方自身の責任と判断に依らなければ叶わないはず。教育関係職員とて平気で犯罪を犯す、一般市民に善良性を求め過ぎるからこそバランス感覚を失う。あらゆる危機管理を「自分事」として、あくまで抱え込み過ぎず周りの方々を巻き込む余地は残す。言葉にするのは簡単ですけど、でもここが一番難しい。

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