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【詩】Solitude

おやすみと囁き合った
その後に
ポツンと落ちるの長い夜


朝が来ればきっと‥
一晩中眠れず過ごした私の痛みを
貴方は自分の事のように
感じるのでしょう


そして寄り添えず
向き合えなかったと
自分を責めてしまうのでしょう


波打つ心のざわめきも
細く揺れる琴線も
もしも持っていなければ
手にしていなければ


降り続く夜半の悲しみに
想いを馳せることも
なかったかもしれないのに


窓の向こう
滲んだ街の片隅で


ほんの少しの囁きと
甘い吐息を期待して
儚く散ったその先に


ポツンと響くの‥
雨の音



#20『Solitude』
るん詩の世界





タイトルの『solitude』とは
孤独、独りぼっちの意味の他に
誰かがいないことによる寂しさだけでなく
その自由さを歓迎するという
意味があります。

孤独という響きから
どうしてもネガティブな意味に捉えがちですが、私は『孤独の時間』も決して嫌いではありません。


こうして言葉を紡ぐ時間は
やはり1人時間の時でないと書けないし
孤独を知っているからこそ分かる痛みも
紡ぐ言葉もあると思うから。


ひとりになりたいと願う夜も
やっぱり誰かと話したい夜も
そこには必ず信頼できる人達の存在があり
だからこそ感じる「孤独」もある‥。

そして以前『旅人…光を求めて
という詩にも書いたのですが


どれだけの人に守られていようと
どれだけの愛に包まれていようとも
やはり孤独の中にいる…


その孤独を受け入れた時こそ
自分と向き合い
その心の声を知ることができる。
孤独を知ることは自分を知ること
その先にはきっと本当の意味での
自由への扉があるように私は思うのです。




先日ひとつ歳を重ね
孤独についてそんなことを思いました。


悲しい詩を書くと大丈夫かな?と
心配してくださる方もおられるのですが
私は前にも増して元気に過ごしているので
大丈夫です♪
パワーが有り余っているくらい。笑


皆様のお心遣い感謝いたします。
ありがとうございます。







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