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『七十二候』蓮始開‥はすはじめてひらく

『蓮始開‥はすはじめてひらく』
           7月12日から16日頃


「蓮は泥より出でて泥に染まらず」

儒学者・周敦頤(しゅう とんい)が書いた
「愛蓮説」という短文の一節です。

蓮は、泥水から生まれながらも凛として
真っ直ぐに伸び高貴な花を咲かせ、そして泥には染まらず清浄に満ちそこに存在する。


きれいな水ではなくむしろ
泥水の養分を吸ってこそ大輪の花が咲くといわれています。


どちらかといえば
朱に交わればすぐに赤くなってしまう‥。
流されやすいわたしにはその凛々しい姿は
とても眩しく煌々として見えるのです。




蓮の花はとても早起きさんなので
早朝から咲き始めお昼頃には閉じてしまいます。

そしてそのサイクルで四日間咲き
四日目は夕方まで咲き続け、そのまま花びらを落とし散っていきます。

毎年わたしは、決まってこの時期
蓮の美しさを一目見たくて
早起きをしある場所へ会いに行くのですが


初めて見た時は想像していたより
遥かに大きなその姿にとても驚いたことを覚えています。




大きいもので花の大きさが26cmから30cmにも
なるようなのでその存在感は圧倒的です。

その場所に咲く蓮の花は推定2000年と
言われる大賀ハスをはじめ30種類もの
蓮が見れるのですが


真夏の暑い暑い時期なので日陰を探しながら、休憩しては写真を撮り‥。


ギラギラの太陽から身を隠すような足早な滞在になってしまいます。

 


7月下旬頃までに
今年も会いに行けるかな‥行きたいな。
暑いけど。笑



 


数年前、写真詩を作るようになるまで
蓮の花と睡蓮の違いを分かっていなかった
わたしなのですが
皆さんはその違いをご存知でしょうか。



まず睡蓮は
水面に花を咲かせます。


水面に浮かんでいるように咲いているのが
特徴です。そして花が終わると水の中に
沈んでしまうとか‥。
なんだか物悲しい気持ちになってしまいますよね。


役目を終え誰にも告げず
ひっそりと身を引く‥そんな風に。


睡蓮は、未草(ヒツジグサ)とも呼ばれ未(ヒツジ)の刻である午後2時頃に花を開くことに由来しているようですが
実際は朝から夕方まで花を咲かせます。


葉っぱに切り込みがあるのが
特徴です。



そして、蓮の花は
水面より上に咲きます。

葉っぱの形は丸く切り込みはありません。


そしてどちらの花にも共通していえる事は
暑いこの時期、美しい姿で
わたしたちを和ませてくれること。


そこに違いはありませんね。

 



夏から冬にかけてのこの時期
わたしは去年も一昨年も
毎日毎日‥某ブログに記事を書いていました。

 

それが支えでもあったし
自分自分の癒しでもありました。

そして今も‥時折ふとなにげないことを
呟きたくなります。


毎日書くことで得られること=メリットは
確かに多くあったように感じます。

日課となってしまえば
文章を書こう!と改めて気負うこともなく

常に書くスイッチがONになっていて
アンテナを張っていたためか
書くことがない!と嘆くことは意外と少なく

自分なりのテンポが出来ていたので
そのリズムのままに楽しく
書いていられたような気がします。



毎日更新という歩みを止め
今こうして五日に一度、七十二候について
記事を書き、そして時には大好きな詩を綴り‥


それはそれで楽しく
ひとつひとつの記事と向き合い、その時間までも大事に大事にできる‥。




そんな風に‥
わたしたちは常になにかを選択をしながら
生きています。

朝起きてから眠るまで
小さな選択を何個も何個も‥。


何を飲もうか、食べようか
どの仕事から始めようか‥。

誰と会おうか
何時に寝ようか‥。どんな些細なことも

無意識の中にも選択しながら
過ごしているのです。


その中のひとつに
先に挙げたような毎日更新するか否か‥
なんてことも含まれていて‥。

ケンブリッジ大学Barbara Sahakian教授の研究によると人は1日に最大3万5,000回の決断をしているとか。


性格的に、必要以上にいろいろと考えてしまい
もう何も考えたくない!決断したくない!と


キャパオーバーになってしまい
お布団被って現実逃避したくなるのですが‥。笑


そんな自分を許し、時には甘やかし
ゆるりと過ごす時間を意識的に持ちたいなぁと
思うわたしなのです。







七十二候の記事に使用している写真は
すべて写真ACによるものです。







最後に‥
今回は数年前に書いた睡蓮にまつわる
五行の写真詩を‥。。





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