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東京周辺にある茶室

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東京周辺に現存する茶室を集めました!横浜三渓園や東京国立博物館など。
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2021年3月の記事一覧

止観亭(旧一条恵観山荘)



※追記(7/7)
一条恵観山荘の事務局より「訂正願い」の連絡いただきましたので2点追記させていただきます。

①「止観亭」は正式名称ではないそうです。
(こちらの内容は書籍「茶室と露地」(家庭画報編)より引用しております)

②「山荘は昭和34年(1959年)に現在地である神奈川県鎌倉市の宗徧流家元宅へ移築されました」の記述を削除致しました。
(移築されたときから財団法人が所有管理しているそう

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蓮華庵(江戸千家の茶室)



「蓮華庵(れんげあん)」

宝暦5年(1755年)、江戸中期の茶匠・川上不白が鎌倉建長寺の山門の古材を床柱に用いて、江戸の神田明神の境内に建てたと伝わる茶室。

後に失われましたが、東京都文京区にある江戸千家蓮華庵の江戸千家会館(1975年建設)内に、起し絵図によってほぼ忠実に復元されています。

内部は三畳下座床の席に、茶道口正面に半畳踏込みの板を敷き、正面には利休堂を設け、床と前板も合わせ

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不白堂(江戸千家の茶室)



「不白堂(ふはくどう)」

江戸中期の茶匠・川上不白を流祖とする江戸千家(宗家蓮華庵)の敷地内にある茶室。

不白堂は当初、現在の東京都台東区谷中の安立寺に建てられていました。三畳敷の出炉(上げ台目(閑隠席のような形式))に中柱を立て、床脇には仏壇を設けて不白自身の木像などを納めていました。

明治維新までは建っていたそうですが、老朽化のため補修が困難となり取り壊されたそうです。

その後、安

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