受験生の親の気持ち
昨日、今日は大学センター試験
この時期になると
三人息子それぞれとの受験のドタバタを思い出す
まずは長男編
長男はどうしても行きたい大学があり、東京で浪人生活を選んだ。
田舎から行くには
普通は予備校の寮に入る
本当にお金がかかるのだ。
私の息子だけあって
長男は変人だ
まあ個性的と言おう
一人でマンションで暮らすという
そりゃー大変だよ
ご飯も洗濯もできるわけ?と親は思うよ
食事付きの学生マンションを見学に行ったけど気に入らない
流石に普通のマンションは親としては心配
そう、そこの君
親は心配なのわかる?
せめて管理人付きのマンションに住むことで納得させた。
受験直前の12月予備校の懇談のため私も東京に行き、マンションを訪ねた
ピンポーン
ガチャー
ドアが空いたはずなのに
何故か焦げ茶の幕が張ってある
よく見るとその幕は私が無印で
買ってあげたタオルケット
何でこんなことしてるの?
👦風よけだよ
そうね、開けたら寒いからねって
使い道違うんじゃない
そして部屋に行くと何故か床にあの
ガラスを包むプチプチ潰したくなる
透明なの
なんていうのかな?
あれが敷いてある
これは?
👦床を暖かく保つためだよ
なるほど暖かいのかなって
使い道違うんじゃない
ふと見るとベランダのガラス戸に
一面プチプチなのだ
👦寒さよけだよ
なるほど
だんだん納得する私
冷蔵庫を開けてもプチプチのカバー
👦冷気を逃さないためだよ。
あれ?浪人生?節約主婦だったかな
ベッドの下を見ると大きなロール状に巻かれたプチプチがある。
部屋がプチプチだらけなのだ。
透明なプチプチに囲まれてる感じ
そこのあなた
わかる?この異様な感じ
落ち着かない感じ
まあ宇宙船の中だと思えばいいけど
そのプチプチに座って
私は水を飲んだ
彼はケチだ そして合理的
ジュースもお茶も飲まない。
そんな長男も
まあなんとか浪人は一年で終わり
念願の大学に合格した。
下宿探しの時
不動産屋さんに
なにか条件とか希望がありますか?
日頃あまり喋らない長男が
即答
👦オリジン弁当屋の近くの物件で
はーあ?本当に恥ずかしかったよ
聞いたことないよ、そんなこだわり
しかしその後
彼の偉大さを母は知った。
あんたは偉い
先を読む力もあった。
大学のための下宿に引っ越す時
あの大量のロール状のプチプチに
バラしたベッドとか
いろんなものを包んで
楽に引っ越せたのだ。
どんなに助かったか
そしてミニマリストが流行る前から
ミニマリストだった
冷蔵庫もない生活をしていた
いつも考え方に
無駄がない
とても合理的だ
恋の話も聞いたことがなく
もしかして男性が好みなのかな?
まあ別にいいけど
支え合える人がいれば
そう思っていたら
なんと
いま流行りの
出会いのアプリとやらで
昨年に出会えたらしい。
冷蔵庫のなかった彼のマンションで
同棲中だ。
さすがに冷蔵庫は買ったよね。
恋も合理的だったわ。
受験生のみんな
今日も全力で臨んでね
すべての結果は意味があるから
って受験の日にこんなおばさんの読まないか
長男も
浪人して強くなった
彼には必要な体験だったようだ。
あっ、ごめん
浪人話は禁句だね
ファイト~
人生なんとかなる
楽しむのだー
saku
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