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スリランカとインドのアーユルヴェーダの違い?!#06

アーユルヴェーダセラピストが、1ヶ月かけてのインド〜スリランカ〜ネパールを巡るアーユルヴェーダ・ヨガ・瞑想の学び旅06♪

スリランカの滞在前半。アーユルヴェーダ専門施設「ヘリタンス アーユルベーダ マハ ゲダラ ホテル」に滞在中に、アーユルヴェーダのトリートメントを何度も受けていると、あることが気になってきました。

「スリランカとインドでは、アーユルヴェーダの施術にはどんな違いがあるのかな?!」

なぜ、そのような疑問が出てきたのかというと・・・

わたしは2度ほど、アーユルヴェーダの発祥地と言われている南インドに渡り、アーユルヴェーダクリニックに滞在して現地で施されているアーユルヴェーダについて学んだことがあります。
南インドで学んだ流れは、主に身体全体に107個(身体全体を1つと数えて108個とも言われる)点在しているとされるエネルギーのポイント、マルマポイントを意識して手を動かしていくトリートメント法でした。

南インドの伝統的手法には、マルマと呼ばれるエネルギーポイント(日本で言うツボのようなもの)は重要なポイントとされていて、マルマポイント周辺に、クルクルっと円を描いてオイルを塗り込んでいく手技が含まれています。

伝統的な手法によって、薬草オイルをエネルギーポイントに十分に浸透させて適度な刺激を与えることで、組織の強化と浄化を促進(ドーシャの軽減)させて不調や病気を癒やす効果が高まります。

現地人の素材Fotolia400

今回のヘリタンスホテル滞在中、トリートメントを何日か受けていて気がづいたのが、南インドで行っていたような手技とは違う点でした。
マルマポイントを意識した動きというよりは、わりと強めの圧で身体全体のボディラインに沿ってすべらせる手技が多かったのです。

それは、数年前にスリランカ滞在中にアーユルヴェーダを受けた際にも同じようなことを感じていました。
スリランカとインドで伝承されてきたアーユルヴェーダとは違いがあることは、知識としては学んでいましたが、今回は実体験からその違いを顕著に感じたことで、さらに興味がわきました。

そこで・・・いくつかの疑問についてドクターに直接聞いてみました!!

■スリランカとインドのアーユルヴェーダの違いってなんですか?

その時のドクターの答えはこうでした。

「インドは伝承された古典的な方法をそのまま施していて、スリランカではスリランカに伝わる伝統療法とアーユルヴェーダの古典的な療法を掛け合わせてアーユルヴェーダという形になっていると言われているよ」

なるほど〜。
スリランカは、スリランカ独自の療法も交えた伝わり方でアーユルヴェーダが伝承されてきたのですね。

実は、インド国内でも、北インドと南インドではアーユルヴェーダの考え方・施術や治療法に違いがあるということを聞いたことがあります。

その国、そこの地域でしか育たない薬草ハーブを使っていたり、治療への考え方の違いなど・・・ベースは同じでも、それぞれの地域に合わせた形に変化しながら(アップデートしながら!?)伝わってきた医学なのだと感じました。

やっぱりアーユルヴェーダは奥が深い!

インドアーユルヴェーダトリートメント

こんなふうに、アーユルヴェーダのことを実体験しながら質問することもできる環境にいることが嬉しくて、ドクターとお話しながら楽しくてメモとりまくりでした!

(今回滞在した施設には図書館があり、決められた時間にドクターが待機していて、個別に順番で相談や質問をすることができました↓)

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わたしは、南インドで学んだアーユルヴェーダオイルマッサージ(アビヤンガ)の手技の流れがマルマポイントを意識した施術の流れに対して、今回ここスリランカのホテルで受けたオイルマッサージは、マルマポイントへのアプローチがなかったりしたので、その点も質問してみました。

ドローニ木ベット素材400pxFotolia

するとドクターの答えは・・・

「スリランカのアーユルヴェーダでも、もちろん、本来はマルマポイントを意識して施術をするよ!
ただ、ここはSPAのマッサージだからね。(だから施術はSPA用のマッサージだよ)」
と。

つまり、ホテル滞在中は、「治療」の要素よりも、SPAとして「心地よさとか気持ちよく受けてもらうためのマッサージ」、というところに重点を置いているのだとわたしは認識しました。


めちゃくちゃ興味津々で前のめりになって色々と質問してくるわたしに、
一つ一つ丁寧に答えてくださったドクターに感謝です。
(きっと、こんな質問をする人はあまりいないだろうから、すこし困惑してしまったかもしれません。^^;笑)


ヨガや瞑想についてもプログラムがあるので、次回以降はそちらもまとめていきます!

続く・・・


【旅note、つづき記事】

Vol.1:アーユルヴェーダセラピストの学び旅スタート
Vol.2:バワ建築のホテルに魅せられて写真を撮る手が止まらない!
Vol.3:私のタイプは?体質診断とウェルカムトリートメント
Vol.4:アーユルヴェーダ施設に滞在中の食事はどうなってる?
Vol.5:脳のマッサージ・究極の癒し、額にオイル・シロダーラ
Vol.7:ヨガと瞑想プログラムに参加して気づいたこと

記事を最後までお読みいただきありがとうございました。 (*˘︶˘*).。.:*♡