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【短編SF小説】2050年の生活③
シーン3「ワーク」
ベーシックインカムは世界中で普及し、最低限の生活を与えてくれるようになった。
中央集権的な仕組みは、大企業から始まり国家までもが、世界規模で解体され、今ではそれぞれの地方自治体が住民を管理している。日本とかアメリカとか、ナショナリズムの根源的要素は排除され、地球人は"自分達"ではなく"自分"の集合体になった。
今の地球で人類は、生活する上で労働はマストではない。だからこそ
【短編SF小説】2050年の生活②
シーン2「共生」
深い深い森の中に、白い煙を吐くドーム状の建物が立ち並ぶ。
大自然の緑に、突如現れるモダンな建造物。その白い煙と森にたちこめる朝霧が、神秘的な景色を織りなしている。
現在、地球上で自然災害が極めて少ない土地には、このように原子力発電所が置かれている。人々は発電所から距離を取り、彼らが住みやすいと感じる土地の方々に散らばった。
私は今北欧の方に住んでいる。冷たい空気はどことな
【短編SF小説】2050年の生活①
今日も猫が可愛い。全部が好き。
ふわふわしているし、良い匂いがする。
目も耳も脚も、完璧すぎるデザイン。
これに関しては神様のセンスに脱帽しまくる。
こんなに可愛い生物なのに
歩き方と目つきは堂々としたもので
まるでこの世界は自分の為に回っていると言わんばかりにとても誇り高く美しい。
「猫」もう文字すら可愛く思えてきた。
「Cat」「Gato」言語が異なったとしても
とにかく全部が可愛い。好き