たいこ雲梯
私が通っている小学校には、壮大な天国へ向かうかのような
たいこ雲梯がそびえ立っていました。まるでマンションの3階建ての
高さのような到着地点は、今では想像すらできません。
しかし、驚くべきことに、私たち子供たちは手をつなぎ合い、その怖さともいえる遊びを恐れずに楽しんでいたのです。
当時の私はぽっちゃり体型で、そのせいで「太っているからできない」と笑われることもありました。
しかし、そんな時、いつもスリムな友人のみーやが私と手をつないでくれたのです。本当にできなかったにもかかわらず、みーやの支えのおかげで、
私は手放しで歩くことができたのです。
その達成感は今でも鮮やかに
心に残っています。
しかし、数年後、子供の転落死事故が起こり、
たいこ雲梯は取り壊されてしまったと聞きました
思い出の場所が一つ消えてしまったという事実に、胸が痛みました。
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