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読書感想文(2022年11月〜12月分)

大学での課題に追われる中で、芽がぐんぐん伸びていくようにデザインをいろんな角度から学び直すことに興味が膨らんでいった時期。でも、大学からも貰う課題図書は英文がかなり硬い文章で読みづらく、プライベートにはもう少し読みやすい英文を読みたいな、と思って手に取った本たち。
12月は冬休みに入ったので小説と、大好きな原研哉さんの本を読み直して心のリセットを行いました。

●CREATING A BRAND IDENTITY

(著)Catharine Slade
ブランディングについての基礎的な内容(役割、戦略、設計方法)が比較的難しくない英語で、そしてプラクティカルにまとまっている本。ブランディングのハウツー本って日本語だとそんなに多くないで。出来上がった完成品を見て思想について綴る本が多いなって思ってたから、とても役に立ちました。クライアントさんとの業務の間で実務的に迷うことがあったら辞書的に使っていけそうな本。

●Why Fonts Matter

(著)Sarah Hyndman
近所の図書館に置いてあって、英語の勉強がてら読んだ本。セクションの組み立て方がユニークな本で、フォントの機能や副産物みたいなものをいろんな角度から切り取って実験結果を共有してくれているから、読んでいて凄く面白かったです。人がフォントから受ける印象やブランディングへの繋げ方、注意して使う意義、役割、、そういうの大好物なので、今後も勉強していく予定。

●日本のデザイン―美意識がつくる未来

(著)原 研哉
この本が書かれたのは2011年の東日本大震災があった年でしたがまるでコロナ禍を通した2022年の世界を原さんは一度自分の目で見て書いた本かと思わされるような「未来を見据える力」でした。日本人としてどうあるべきかについてと、今イギリスに住んでいて自分を国際化させていく感覚については渡英してからずっと悩んでいます。この本はそんな私にたくさんの思考のヒントをくれました。2023年の学習のひとつの大きなテーマになりそうな本です。

●世界の終わりとハードボイルドワンダーランド(上・下)

(著)村上 春樹
10代の頃から何度も読んでいる本。10月に共感覚について大学院のリサーチで調べていく中でもう一度読みたくなってしまった小説。最近小説をゆったり読む時間をあまり持てていなかったけど、物語で学べるのは、世界にたくさん存在する抽象的であいまいな境界線の取り扱い方なのかもしれない。善悪の境界線とか、生死の境界線とか。知識はいろんな形で自分を形成してるってことを思い出すのに良いタイミングでした。


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