sacaikumi
日常の中で無意識のうちに根付いている文化や思想を通した価値観を見つめ直す場所。
1000文字以下の短い文章。不定期的に、ざっくばらんに書いていきます。
2020年からスタートしたイギリスでの暮らしと2022年秋からの大学院での日々を綴って行く予定です。
こんにちは。sacaikumiです。 この「考える」マガジンは、私が関心を持ったトピックを幅広いテーマで自由に書いています。今回は、大学院に入ってからの私の生活と、それを通じて出会えた生きる目的について記事を残したいと思います。 大学院へ入学してからあっという間に最初の半年が経ちました。感想をひとことにまとめると「きつかった」。 今までのロンドンでの生活の中で最も充実した、そして目まぐるしい日々でした。 今通っているのは、セントラル・セイントマーティンのグラフィックコ
なんだかとても惹かれてしまう人。 そういうのが恋なのだろうと、若き日の私はやんわりと考えていた。 だけど、心の中を整理していくと、 そういう人が必ずしも男性とは限らない。 そして、恋という感情としてなにか相手に対して特別な期待を抱いているわけでもない。 そうわかってからは、恋を憧れという言葉に置き換えることにした。 まぁ、ちょっとくらい「スペシャル」な人って誰にでもいるよね。そんなもんだよね、という具合に、心の中のときめき帳はいつもてきとうな所に置いてあった。大人になって
こんにちは。sacaikumiです。 この「考える」マガジンでは、私が関心を持ったトピックを幅広いテーマで自由に書いています。 今回は「美しさ」について、昔の私のきゅうくつだった考え方と、それを塗り替えるために具体的に行なっていることをまとめました。 = きっかけは、2020年から住まいをイギリスに移したことです。肌の色も、髪質も、瞳の色も、眼の形もバラバラな人たちが一挙に集まった世界に身を置き、自分がそれまで日本で培ってきた美の基準がとても限定的な見方だったと知りま
私がはじめて、無くなることはないと信じてきた自分の地盤を外的な力で壊されて太刀打ち出来ずに苦しんだのは、14歳の夏でした。 自分の人生の全てだと思っていた母親が、実は末期癌であっさり居なくなってしまった。私の人格も人生の道のりも、その日を境にすっかり変わることになりました。 あの日から17年が経った今も、昨日のことのように自分の10代の苦しみを鮮明に思い出す事ができます。死に包まれていた自分の10代は本当に辛かった、そして、一番苦しかった当時は、人にうまく辛いと伝えること
2022年の夏、ようやくイギリス生活第一幕を閉じられたような感覚になったので、記録として文章を残しておくことにします。 どうして第一幕を閉じられたと感じたかというと、2021年3月に取ったYMSビザ(イギリス版のワーキングホリデービザで2年間滞在が可能)が終了したあとの生活の目処が立ったからです。 今年の春、イギリスにある美術大学のひとつのMAグラフィックデザインコースに合格し、それに必要な英語の実技能力試験(IELTS)もパスして、あとはビザを切り替えるだけの所まで来る
こんにちは。sacaikumiです。 この「考える」マガジンでは、私が関心を持ったトピックを幅広いテーマで自由に書いています。 最近、お金についての考え方を改めてアップデートしていこうと思い、豊かさについて考える時間を増やしています。 ちなみにこちらが2年前に書いた当時の私のお金に関する考え方で、当時の記事と比較していただくと変化が分かります。 私は、お金について考えることは、自分自身の持っている価値観をあぶり出すのに最も手っ取り早い手段だと考えています。 そして、
こんにちは。sacaikumiです。 この「考える」マガジンでは、私が関心を持ったトピックを幅広いテーマで自由に書いています。 2019年に独立してから自分の考え事を文章としてアウトプットする習慣を付けていたのですが、なんと1年以上も新しい記事を書く手を止めてしまっていました。 2020年以前とそれ以降で変わったこととしては、20年まではフリーランスとしての新しい自分を確立しつつ、どちらかというとそれまでに無自覚で積み上げてきた自分自身の輪郭や在り方をしっかり自分自身で
2021年3月6日、イギリスに戻ってきました。 今度は2年間在住いたします。 コロナ禍と分かった上で移住したかった理由、これからの暮らしの予定、イギリスの今など、また少しずつ綴らせてください。
友達のライブ配信の中で出てきた言葉でした。全く物珍しい言葉じゃないんだけど、今の自分には凄く意味のある言葉に聞こえてきた。 何か引っ掛かると思ったので 思ったままに文章を起こしています。 どんな人間関係のなかでも絶対に避けて通れないのが「人に期待すること」だと思う。 ・送ったデザイン気に入ってくれるといいな ・合格の返事をくれると良いな ・友人に買い物付き合って欲しいな ・この服取り置きして欲しいな ・この仕事代わりに引き取ってもらえたらな そういう軽い期待は日常の中
こんにちは。sacaikumiです。 この「考える」マガジンでは、私が関心を持ったトピックを幅広いテーマで自由に書いています。 私がアイルランドに来てみようと思った理由が何個かあるのですが、そのうちのひとつは、祖母の65年前の卒論が「ダブリナーズ」だったからでした。 ジェームス・ジョイスの短編小説「ダブリン市民」のことです。(ダブリナーズをダブリン市民と訳すなんて、江戸っ子を東京都民と訳すくらいナンセンスだと思いませんか?と、私の素敵な友人の1人は憤慨していました。笑)
こんにちは。sacaikumiです。 このマガジンでは、はじめての海外移住生活を通して感じたことを記録しています。 ロンドンでの半年間の暮らしを終え、アイルランドの首都ダブリンに移動してあっという間に2週間が経ちました。 海外での暮らしも半年を越えて、ようやく色んな意味で慣れてきたように思います。気持ち的な慣れっていうのがいちばん危険なのかもしれないけど。 アイルランドに来て、はじめはあまりの心細さに1ヶ月で日本に戻ってしまおうかとも考えたのだけど、偶然出会えた同居人達
論理的に証明することはできないけど、直感は結構頼りになるものだと思って生きてきた。 私の直感はかなり気分屋だけど、一応コンパスみたいな役割を担ってくれている。 はじめに言っておくと、私には霊感みたいな類のスピリチュアルな力は無い。だけど、論理的に議論すべきことを全て通り越して、他人に上手く説明も出来ない段階から、先に結論だけ決めてしまうことが大きなことでも小さなことでも頻繁にある。 だから、はたからみて随分気分屋な意思決定の数々が、自分の中においてだけは、筋の通ったものと
こんにちは。sacaikumiです。 この「考える」マガジンでは、私が関心を持ったトピックを幅広いテーマで自由に書いています。 先週末アイルランドの首都ダブリンに移ったのですが、知人がひとりもいない国にひとりで過ごす孤独感にどっぷりと浸かってしまい、久しぶりに(正確にはロンドンでロックダウンが始まった3月ぶりに)自分の心のうちの寂しい気持ちをどう扱えば良いものか悩み明け暮れました。 普通の留学生が抱えるであろう心細い感情をこれまで一切抱える必要がなかったロンドン滞在が、
異国でひとりの孤独をどう埋めようか4日考えて、そうか滞在目的を後付けでもいいから作れば良いのかとやっと結論付いた。 相変わらず私の暮らしは悩むことと導き出すことの繰り返しだけど、また少し前進出来そうな兆しが見えて来た。 アイルランド、楽しまなくちゃ。
こんにちは。ロンドンではじめての移住生活を送っているsacaikumiです。 ロンドン振り返り記事、これで最後になります。今回は、この半年間の留学(と呼ぶにはほとんど何も出来なかった)期間で何を得られたかを書き留めておきます。 ◇◇◇ 私が留学したかった理由は結局何だったんだろうって今改めて振り返ってみると、【兎にも角にも息苦しい東京から、一度うんと離れてみたかった】だったように思います。 だから、英語が…とかデザインが…とか、細々したのって結局飾りだったのかもしれま
こんにちは。ロンドンではじめての移住生活を送っているsacaikumiです。 7月後半の振り返り記事、まだまだ続きます。続いては、100年以上前の活版印刷を体験させてもらった話です。 The Printer’s Devilとしてレタープレスアーティストを12年やっているStephenのスタジオに月曜日と水曜日の二回遊びに行って、作品作りのコラボレーションを体験して来ました。 スタジオは8畳くらいの部屋で、びっしりと木版やインクがしまわれていました。 壁にはStephe