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不眠

寝付きの良さはのび太並み…
ワタクシもその類いです。
子供の寝かしつけで、自分の方がウトウトしてしまうことも多々でして。

では、眠れない人間の気持ちなんてお前に分からんだろう!と言われるかもしれませんが、それを言い出したら、どんな症状においても体験しないといけなくなります。
男のワタクシが、女性の身体の悩みは永遠に分からないということになります。
なので、どんな症状に困っている方にも、思いを馳せる努力をしています。

最適な睡眠時間

話を戻して、睡眠に関しては、実は1日何時間眠れるのがいいのかというものはありません。
年齢や性別、個人の体力など多くの要因で、最適な睡眠時間は個人差があるからです。

年齢でいっても、睡眠時間は10歳未満は8~9時間、10代は8時間、20代は7時間、40代は6.5時間、60代になると6時間程度と大きく差がありますが、これも平均的にこの程度の睡眠時間というだけで、これが最適だというわけではないのです。
日中に日常生活に困ることが無ければ、睡眠時間は足りていると考えても大方いいと思います。

困ったときの睡眠薬

とはいえ、眠れないのは困りますね。
ドラッグストアで睡眠導入剤を使用する方もいると思います。
あれは簡単に言うと、もともと抗アレルギー剤で、副作用である眠気を主作用として使っている薬です。

病院で医師に睡眠薬を処方してもらうこともあります。
多くの睡眠薬は、強制的に脳をシャットダウンさせて眠らせていると言えます。

漢方ではどうする?

では、漢方ではどうか。
漢方では、なかなか服用して眠気を誘うようなものは無いかなと思っています。
しかし、改善しないわけではありません

なぜ眠れないのかを考えます。
覚醒している時間は脳が活発に活動していて温度が下がらない状態で、睡眠は脳が休んでいて温度が下がった状態
ということは、眠れないのは、眠る時間に脳が活発になってしまってしまい温度が下がりきらないんですね。
活発なのは、漢方では陰陽で言えば、陽が優勢と見られます。
つまり、多くは“熱”により眠りが妨げられているということです。

体内深部(脳)の温度が下がると眠くなる

この熱には、実熱虚熱というものがあります。
陽(熱)が過剰に存在している状態を実熱といい、陰の減少により相対的に陽(熱)が高い状態を虚熱といいます。


実熱の場合は、一晩中眠れないし、日中にも疲れを感じないなどの状態が続くかもしれません。
一方、虚熱の場合は、なかなか寝付けない、眠れても何度も起きてしまうなどがあり、陰の不足ということは必要最低限のエネルギーも足りていないので、日中の疲労感や寝不足感もあるかもしれません。

となると、どうすればいいのか?
実熱であれば、その過剰な熱を取り除いてあげればいいわけです。
逆に、虚熱であれば、相対的に陽が高まらないために、陰を補ってあげればいいわけです。

生活習慣や不眠の状態、その他の身体の全体の状態などから、どのような不眠なのかで、漢方薬も変わってきます。

※枕を変えるだけで改善するなどもありますので、まずは周辺環境を見直してみましょう!

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漢方薬局 彩生堂


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