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吸血鬼尾神高志の場合

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2021年4月の記事一覧

物語のタネ その九『吸血鬼尾神高志の場合#4』

僕の名前は勇利タケル。
血液商社「ブラキュラ商事」の新人吸血鬼社員である。

出社初日ー

バディとなった先輩の尾神さんが吸血した血に違和感があり、研究所のハールマンさんに調べて貰ったところ重大事件の可能性大!
ということで、今後の判断を仰ぐ為に、この会社の会長にして伝説の吸血鬼ドラキュラ伯爵の元に。

「ソンビ。やはり」

ハールマンさんが緊張の面持ちで応える。
ゾンビってあのゾンビ⁈
本当にい

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物語のタネ その九『吸血鬼尾神高志の場合#3』

物語のタネ その九『吸血鬼尾神高志の場合#3』

僕の名前は勇利タケル。
血液商社「ブラキュラ商事」の新人吸血鬼社員である。

出社初日ー

バディとなった先輩の尾神さんに連れられて彼の吸血現場に。
そこで彼は役者志望のキャバクラ嬢アケミさんから無事吸血完了。
だが、その血が変な味がするということで、我々は急遽会社に戻り、研究所に。

「この血なんだが、今までに味わったことの無い嫌な味がするんだ」

尾神さんは吸った血をビーカーに吐き出した。

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物語のタネ その九『吸血鬼尾神高志の場合#2』

物語のタネ その九『吸血鬼尾神高志の場合#2』

僕の名前は、勇利タケル。
血液商社「ブラキュラ商事」の新人吸血鬼社員である。
かの有名なドラキュラ伯爵の様に、吸血鬼がそれぞれ個人で人の血を吸っていたのは遥か昔の話。
医学の進歩により、街角の献血カーでは間に合わなくなった人間の血液需要に応える為に吸血鬼が吸った血を人間に売り、その報酬を血で貰うというビジネスが成立。
その最大手が、この「ブラキュラ商事」。

その入社初日 ―

僕のバディとして紹

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物語のタネ その九『吸血鬼尾神高志の場合#1』

物語のタネ その九『吸血鬼尾神高志の場合#1』

1500年に渡りうまくやって来た人類と吸血鬼の存在を揺るがす一大事件が発生!
その事件を解決する為に、血液商社「ブラキュラ商事」の新入吸血鬼“勇利タケル“とバディのベテラン吸血鬼“尾上高志“は、かつて無い熾烈な戦いに挑む・・・!

僕の名前は、勇利タケル。
若手の吸血鬼である。
吸血鬼は死なないから年齢の概念も曖昧ではあるが。

今日は、血液商社「ブラキュラ商事」出勤初日である。

かの有名なドラ

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